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冬のソナタに恋をして

ユジンの決意    



チョンアは、最近ユジンが深く思い悩むのが、気になって仕方がなかった。今朝は、理事の名前を出しただけで、激しく動揺して真っ赤になっていた。あんなユジンを見るのは初めてだった。ユジンの中で何かが変わっている。

チョンアは思い切って、ユジンの部屋のインターフォンを鳴らした。すると、ユジンが思い詰めたような顔をして、ドアを開けた。
2人はユジンが入れてくれたお茶を飲みながら、静かに座っていた。


「ユジン、あなたのことは大学から見てるけど、こんなに様子がおかしいのは初めてよ。私に話してみて。わたしなら、高校の友達でもないし、誰にも言わないからこの胸にしまっておくから。」
「オンニ、本当?わたし誰かに話したかったけど、チンスクとかは近すぎるし、みんな仲間だからどうしても言えなくて。話したら傷つけるから。オンニに話してもいい?」
「なんでも受け止めるから話して。」
ユジンは静かに話始めた。
昔、高校生だったとき、カンジュンサンという少年に初恋したこと、しかし彼は死んでしまったこと、ショックを受けて立ち直れずにいたときに、サンヒョクが10年もそばにいてくれたこと、ユジンは涙を流しながら静かに話し続けた。悲しみに覆われた瞳は、遠い思い出を彷徨っているようだった。
しかし、突然チョンアを見て言った。
「でもね、オンニ、彼と理事が生き写しのようにそっくりなの。わたし、初めて理事に会った時からどうしたら良いか分からないくらい動揺しちゃって。」
チョンアは、全ての不可解な言動に納得して深くうなづいた。びっくりしたが、顔には出さずに、ユジンの背中を優しくさすり、話を続けさせた。
「でも、理事はチェリンと付き合ってるし、わたしにはサンヒョクがいて、、、でもいろんな事があって、だんだん理事に惹かれていったの。わたしはカンジュンサンを忘れられない、、、。彼はあまりに孤独すぎて、私が忘れたら、この世にいたことを親でさえも忘れてしまうほど孤独で、、、だから彼と理事を重ねることをやめられなかったの。たとえサンヒョクとチェリンを傷つけるのが分かっていても、やめられなかった、、、」
チョンアは、深い沼にハマりこんだ気分になったが、ユジンの手を握り励ました。
「わたしのそんな態度が思わせぶりに映ったんだと思うの。それが悪いんだけど、、、この前理事と二人で山頂にいた夜があったでしょう?あの時に告白されて。しかも、理事はわたしのためにチェリンと別れたの。」
チョンアは天を仰ぎたくなった。しかし、冷静を装って聞いた。
「それで、ユジンはどうしたいの?」
ユジンはポロポロと涙を流してしばらく無言だった。
「オンニ、わたし、、、理事の事が好きなの。はじめはチュンサンと重ね合わせていたけど、今はイミニョンさんとして好きなの。もう気持ちが止められない。サンヒョクも、チェリンも、死んだチュンサンも傷つけるのに、止められない、、、。もうサンヒョクとは結婚出来ない。わたし、悪い女だよね?罰を受けるべきだと思う。」
ユジンはうなだれたまま、静かに座っていた。
チョンアは口を開いた。
「わたしは、あなたをジャッジする立場じゃないし、あなたの友人だから、ユジンを応援する。でも、あなたの正直な気持ちがきちんと伝わっていないのは良くないから、サンヒョクにも理事にも、チェリンさんにも伝える必要があると思う。どんな結果になっても、私が聞いてあげるから、言っておいで。」
「オンニ、ありがとう。」
ユジンはチョンアに抱きついた。チョンアはユジンの華奢な身体を抱きしめながら、これからのユジンのことを思うと、暗い気持ちになるのだった。どんなふうに転んでも、一定の人はひどく傷つく、ハッピーエンドのない物語だ。人生はなぜこうもうまくいかないんだろう。

ユジンはチョンアを送り出したあと、サンヒョクからの電話を受けた。サンヒョクはしきりにスキー場に来たがったが、もう自室に入れるつもりはなかった。先日のホテルの件が尾を引いていた。ユジンはソウルのカフェの名前を伝え、サンヒョクと待ち合わせをすることになった。


ユジンはカフェで窓の外を眺めた。空は灰色だが、雪は積もっていなかった。少しずつだが、春の足音が近づいてきている、いつもなら気持ちが浮き立つところだが、今年はいつまでも冬が続いてほしいような気持ちがする。
サンヒョクはだいぶやつれた様子で、気まずそうに入ってきた。
そして黙って座り、しばらく二人はそのままの姿勢でいた。
「ユジン、久しぶり。この前の夜は、、、本当に申し訳なかった。僕どうかしてたんだ。なんであんなことしたのかわからない。」
「、、、サンヒョク、もうあの日のことを話すのはやめましょう。」
「うん。もうあんなこと二度としないから許してくれないか。したことは消せないけど、忘れてくれないか。」
ユジンは決心したように話し出した。

「サンヒョク、あのね、私たちの結婚のことなんだけど、白紙にしてもらえないかな?」
サンヒョクは激しく動揺して、揺れる瞳でユジンを見つめていた。
「どういうことなんだ?」
「誤解しないで聞いてね。これは、あの日の事が原因じゃないの。もっと前から考えていたの。わたしね、最近気持ちが揺らいでいるの。だからお願い。結婚を考えなおしてもらえないかな?」
サンヒョクは驚きの眼差しで言った。
「別れるってことなのか?」
するとユジンは、俯いたまま黙ってしまった。
サンヒョクは少しずつ怒り始めた。
「もしかして、辛い原因はミニョンさんなのか?」
「彼のせいだけじゃないの」
「つまり彼のせいでもあるんだろっ。そうなのか?!」
だんだんと語気が強くなってきた。
しかし、ユジンはそれには答えず、サンヒョクにとって、もっとも残酷な言葉を投げつけてきた。
「私たち、昔みたいにに友だちとして、、、家族みたいな友だちに戻れないかな?ねっ、そうしてもらえない?」
ユジンは涙を目に浮かべて懇願してきた。
サンヒョクはそんなユジンが信じられなかった。

「別れない。絶対に別れない。別れるものか。」サンヒョクはユジンを睨みつけて去って行った。
ユジンはその背中を見つめながら、サンヒョクに謝っていた。
ごめんなさいサンヒョク、でももう元には戻れない、わたしの決心は揺らがないから、と。 



ここから私の私感が入るので、嫌な方は回れ右してください。
今日のパートが今までで一番書けませんでした。
ユジンがぁ、ユジンがぁ、狡すぎませんか?ヒロインなのに、なんではっきり言わないのか、気持ちが分からなくて、1週間ぐらい放置プレイしてました仕方ないので、前半でチョンアさんに告白させて、このパートは完全に創作です、自分で気持ちを振り返って、サンヒョクにお別れを言いました。そうしないと、?マークがたくさんついてしまい、書けなかったんです。
「ミニョンさんが好きだから、別れたいの」ってなんで言ってくれないのかな。いや、10年も付き合って、ほぼプラトニックで、そりゃないぜbyサンヒョク
どなたかこの辺りのユジンの気持ちが分かる方いらっしゃいます?解説して下さいませ。
もう、ユジンが天然系魔性の女にしか見えなくなりました。ただし、ユジンへの批判はご遠慮します。余計書けなくなりそうです。
これから書くにあたって、前向きな意見で、ユジンてこんな気持ちだから、はっきりしないんだよ、みたいなユジンから見た視点で、コメントお願いします。書けば書くほど迷宮入り。わたしの文章力ではどーしても悪者に見えてしまいます、、、。ヒントをください〜。

サンヒョクへのお詫びにアデルのhelloを貼っておきます(笑)
この曲は元彼に、若気のいたりであなたをメタメタに傷つけてごめんなさい、遥か遠くからあなたにしたひどい仕打ちを謝りたくて、何千回も電話してるけど、電話は決して繋がらないのね、ただ、私のしたこと全てを謝りたいだけなの、、、という内容で日本語訳ありです。アデルは当時25で、圧巻の歌唱力です。25に見えん。ユジンの代わりに懺悔しよ、と思うわたしです。
それでは暑い1日を‼️
アデルです。今は痩せちゃいましたが、これくらいで良かったのに。









コメント一覧

kirakira0611
@moon-bmi25 さま、ありがとうございます😊
多分数えで40だと思います。
わたしも観ましたよー。
ユジンのときと違って、柔らかな感じになっていて、良い歳の取り方だな、と思いました。
わたしも二度目、好きです。
明るくてネチネチしてないところが。
楽しんでくださいませー。
私の分まで(笑)
moon-bmi25
こんばんは!
季節の変わり目ですが、
お変わりなくお過ごしですか?

ステイホームのお楽しみ・・・
韓流ドラマ、今は「二度目の二十歳」を楽しんでいます。
6年前のチェ・ジウさんてお幾つの時なんでしょう?

変わらない美しさ・・・
そして演技力また虜になってしまいました(≧◇≦)
1日6話ペースで見ていますから3日で終わります(^.^)
1話1話終り方が絶妙で後を引きますねぇ~(●^o^●)
kirakira0611
@usagimini さま、ありがとうございます😊
ないです。ないです。わたしが勝手に書いたんです。なんか話が急にとんで、サンヒョクにダイレクトにお別れしてるから、ちょっと乱暴な展開すぎて、自分がついていけず、ユジンの気持ちをまとめてみました。
下に一応書いてあります。
そこ、創作ですって。他の方からもユジンが非情だと言われて、確かに〜と思い、もう一度なんでミニョンさんを好きかを時系列で整理するために、入れてみました。
失礼しましたー。
usagimini
こんばんは。
ユジンがチョンアさんへ「実はミニョンが好きだ」と打ち明けた場面って、あったかなあ…? と、もしかしたら韓国版や台湾版では、あったのかもって思いました。^^;
kirakira0611
@new-nobita さま、あはは、本当ですね。ユジンが冷たくてびっくりしましたが、レイプ未遂されたら普通怒るだろうと思うけど、、、10年付き合ってたらいいんじゃない?と思う男性の気持ちも分かり(笑)ひどいなとも思い、でもこのあとユジンもあっちへフラフラこっちへフラフラになりますね。
冬のソナタには何か惹きつけるものがあったのでしょうか。
それにしてもマイメモリーとか弾けるのは素晴らしいです‼️拍手👏わたしはマイメモリーが1番好きです^_^
ピアノを弾ける人はカッコいいですね。
わたしも習ってたけど、苦手でした。
かっこいいです‼️
kirakira0611
@81sasayuri1018 さま、ありがとうございます😊
すでにアンチコメントは反省して、全て書いた悪口は消しました。ただ感謝はすれど、その方の言ったことを好きかと言われたら嫌ですが(笑)
感謝はしてます。

終活アドバイザー、頑張ってくださいませ。
暑いので体調を整えていきましょう。

心理学を勉強したことがほぼないのに受けるので、受かるか心配ですが、オリンピック選手を見習って、頑張りまーす。
おやすみなさい💤
new-nobita
韓国ドラマはあまり見ないのですが 実は 冬のソナタ だけはずっと見ていました いい爺さんがと笑われるでしょうが 惹かれるものがありました
そして 今日の部分だけは 印象が大きく女心の冷たさを疑ったこともあります(笑)
冬のソナタ 楽曲集を持っていて 2.3曲は弾けるでしょうか
最初から今まで My Memory 初めて 始まり MOMENT あなただけが これが曲集です 意外でしょう?(笑)
81sasayuri1018
>次の記事が最後でしばらく休みませていただきます。あと少しで試験なので、集中したいのです。

賛成です!!

>アンチコメントをいただいたら、よけい受かりたくなりました。

人間万事塞翁が馬です。
きっと後で、その方にも感謝!という日も来ますよ。
(言いすぎていたらゴメンナサイ)← 婆様の言い分。

わたくしもブログお休みの間に終活アドバイザー講座と、ほかのことを頑張ってます。

でもね、お互い身体あっての学び! 無理せずにね!  ささゆり
kirakira0611
@81sasayuri1018 さま、おー、放送部だったんですね。
冬のソナタと一緒ですね。

いいですねー。そんな楽しい夢を見てみたいものです。うらやましい。

確かに、ユジンの八方美人化が混乱のもとです。韓国ならではの脚本を撮りながら修正してく形なので、パーソナリティ障害みたいに、辻褄が合わない言動をするので、困惑してしまいます。
一貫性なし。
正直、冬のソナタは13ぐらいまでは、ユジンが主人公で、そこから先がミニョンにスイッチすると思います。NHKがペヨンジュンを先にクレジットしなかったから、非難が殺到したんですよね?でも、正直ユジンの話だと思います。
わたしは高校生のころのユジンとチュンサンが、好きです。キャラとしては。

それから、ささゆりさんには先に言っておきますね。
次の記事が最後でしばらく休みませていただきます。あと少しで試験なので、集中したいのです。
アンチコメントをいただいたら、よけい受かりたくなりました。
もちろんブログは見せていただきますし、コメントもしますが、時間があるときしか更新出来ないです。
すみません。
また試験が終わったら冬ソナは書きますね。
それまで、コメントだけさせてください。
いつも寄り添ってくださって、温かいコメントをありがとうございます。
81sasayuri1018
おはようございます。

昨夜夢を見ました。
中学時代片思いだった人が(ともに放送部)ミニョンさんの髪型で登場(笑) すごく似合ってました(*^^*)

半世紀以上もたっていて、今会いたいとも思わないのに、私の中に「冬ソナが入り込んだ」と思いましたよ。
要するにバアサマの若返り現象(*^^*)♡

ユジンは八方美人で優柔不断に見えますが、
実際にこういうことが起きれば人格的にも変化するのかもね。
だから視聴者も作り話と言えど!冬ソナに引き込まれたのでしょう(?)

暑い中、お身体お気をつけて♡
kirakira0611
けいこさま、
ありがとうございます😊
そうですね、韓国は親の意見が大事な国でした。
まだ書いてませんが、これからミニョンのもとにいこうとするユジンをお母さんが何度も止めて、泣かせるんでした。かなり強引に。最終的にはユジンに、誰とも結婚せずに、一人で生きていかせてまで言わせるんでした、、、。完全版だとそうなってます。日本版だと、ヘスクさんの部分は全てカットされてますが。泣いて会いに行こうとするのを、全力で阻止するお母さん、、、。
韓国は、好きじゃなくても親の意向で結婚するのかしら?
確かにこのあと揉めたときに、いままでも俺を好きじゃなかったんだから、これからも同じでいいじゃかいか、とサンヒョクが言って、ユジンがそんな風に思ってるなら、尚更結婚出来ないと言って、決定的になりましたね。
でも、まさにその通りなのに、なんで怒る⁉️とも思いました(笑)
いろいろ思い出しました。
ありがとうございます😊
参考になりました。
けいこ
おはようございます。

ユジンにとってサンヒョクの愛は友情以上恋未満だった、、。
幼馴染で ユジン母がサンヒョク大好きで もしかしたら ご主人(ユジンパパ)亡くなったあと、、サンヒョクパパに金銭的援助もあったのかな?と深読み。サンヒョクは親世代からみたら娘の相手としては非の打ち所なしですよね!!!

そして流されて婚約、、、でも心は揺らいでいたーー。
そこへ ミニョンssi登場!!!
ユジンは一途の素直な女性~。
仕方ないと思いました。

サンヒョク~好きじゃなくてもいい!って言う台詞ありましたよね。
これはユジンには決定的だったと思います。
ちょっと時系列 違うかしら?

また 考えます。

いつもありがとうございます。
kirakira0611
@ra9gaki_do さま、おはようございます😃
こちらは今日は曇りで、今のところ快適です。
ユジンが泣いてばっかりで、かわいそうですね。
良い一日をお過ごしください。
Unknown
おはようございます(^-^)
厳しい暑さお見舞い申し上げます。
水分補給しっかりと💦💦💦💦💦💦
くれぐれもご自愛下さい!

悲しみをたたえた姿に涙を
誘われます(;_;)

今日もどうぞお元気でご活躍を。
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