重松清著 ナイフ キャッチボール日和より抜粋。
白いボールがなだらかな弧を描いて行き交う。おとうさんからおにいちゃんへ、おにいちゃんからおとうさんへ、おとうさんから妹へ、妹からおとうさんへ。
空が青い。そして、高い。
わたしは大輔くんへの手紙の最後に書き記すだろう。
ねぇ、大ちゃん、生きることって楽しいのかな、つらいのかな。ときどきわたしはそれがわからなくなる。大ちゃんを見てると特にね。でも、考えをずーっと煮詰めていって、じゃあ生きるのやめる?どうする? って訊かれたら、迷わない、生きることを選ぶ。
今日みたいなキャッチボール日和には、世界中のみんな、優しくなれたらいい。戦争してる人も、あくどいことしてる人も、絶望してる人も、セコいこと考えてる人も、病気の人も、貧しい人も、大金持ちも、強い人も弱い人も、いじめっ子もいじめられっ子も、みんなグローブはめてボール持って、一番たいせつな人とキャッチボールすればいい。たいせつじゃない人ともキャッチボールすればいい。
わたしは買い物をキャンセルして公園のベンチに座り、そんなことをいつまでもぼんやり考えてたんだ・・・・・・って。
ども。まいくです。
この本の物語は・・・・・・ってネタバレだから注意だぞ。
ん~。言っちゃえば、この本全体的にいじめを、リアルに表現している。
ん~。何ていうか、人の立場、いじめられている子の立場、その親の立場、そして教師の立場。そういうのがどれだけ世の中にあるのか。 それを一切無視し、本当の事を書いている。
(まぁ、ネタバレっつか本紹介みたいなのね、、)
その中でも一番面白かった(興味を引いた。楽しいとかじゃなくて)のが「キャッチボール日和」だったんだな。
主人公というべきかなんというかって人、好美っていう子の考え方、思想(というべきか)、好美がさまざまな出来事によって感じるもの、が実に興味深く、面白い。人生とはいかなるものか。それを考えたくなった。そしていじめ、弱いからみんなでよってたかって・・・・?違うね。いじめる立場、いじめられる立場、確かに一番強いのは、いじめられている方かもしれない(ってかそうなんだけどけど)。一番弱いのは、いじめていた方の親だ。止められなかった親のほうだ、それと同率一位で教師。これは子供の立場から言っているからなのかもしれないが、とりあえず僕は、こう思ってる。
人間とは何だ。
人生とはいかなるものか。
人間として、生きることを前提として、初めて人生は何だ?って話だ。
だから、僕が人生とはいかなるものか、って感じたのなら、俺は人間を仕事じゃないって思えたのかもしれない。
自分に問いかけても、当然答えは返ってこない。(ってか?
でわ。
最新の画像[もっと見る]
- 今日も今日とて明日があるさ。 6年前
- 飲んで飲んで呑まれて飲んで。 9年前
- いや、ちょ、急にそんな晴れられても・・・。 9年前
- 一日わくわくグラフ。 9年前
- 青森駅着。 10年前
- さなぎ。 10年前
- とりあえず一段落。 11年前
- 第一の目的。 11年前
- 新しい朝。 11年前
- 徳島着。 11年前