生石高原・紀伊の風

紀州和歌山の季節と自然のフォトページ

暗中模索で一周年

2008-08-01 | 季節は今









    一年が経ちました。

昨年8月、蛮勇を奮って“生石高原・紀伊の風”のタイトルでブログを立ち上げてからちょうどまる一年となりました。
生石高原は何と云っても美しい“ススキ草原”と360度の雄大な“景観”です。そして100種以上の稀少植物などの可憐な草花の生育地です。前にも述べましたがススキ草原は草原としての形態では最後の姿で、放っておくと次は雑木林になってしまいます。

その生石高原を多くの方々の癒しの高原として、今の姿でいつまでも残しておきたい…との情熱を持った先輩がたとの出会いに、すぐ共鳴感化され植物の全くの素人‘kinsan’の無謀とも思えるブログ立ち上げの動機となりました。そして現在では生石高原と草花への愛情では誰にも負けない…と自負できるようにまで成長?致しました。

リアルタイムの高原の様子を投稿するのが基本的な考えですが、これがまた、たいへん!週一もしくは二度、高原を歩き周らねばなりません。お陰さまで苦手だった山歩きに相当自信がついてきました。その間、‘Iさんご夫妻’‘Tuさん’‘まるチャン’植物図鑑で草木を調べあげてくれる‘Maちゃん’皆さまには、ほんとうにお世話になりました。改めてお礼を申し上げます。ありがとうございました。

HPは多少の知識はありましたが、当初はブログとは何ぞや?とのことで、すこ~し調べましたが、結局スキルより作る者の“感性”が大事なことを、ブックマークの‘月草さん’のサイトから学びました。‘月草さん’ありがとうございます。品性に欠ける‘kinsan’が品位に留意する…これほど難しいことはありません。

基本的には週一回の投稿にも関わらず、とてもたくさんの方々のご訪問を頂けるようになりました。“山の家おいし”に“ブログの花の場所”の問い合わせ等のあったことを聞きますと悦びもひとしおです。このようなことを励みに生石高原の草花全てを網羅するまで続ける積もりです。そして昨年取り上げたものとの重複が多くなりますが、出来る限り目線を変え一層楽しんで貰えるページになるよう勤めたいと思います。どうか今後とも宜しくご指導下さいますようお願い申し上げます。







ひどい霧でした。昨夜雷雨で今日はスカッとした夏空となり山並みには雄大な雲海が…甘い考えに後悔。何も見えない山頂で“ポケ~ッ”…その間宝クジと同じで、買わなければ当たりもなく、山に来なければ雄大な情景も見られない、などと言い聞かせる始末ですが、そのような“ブツクサ”ででも脳を動かしてなければ、いつ霧が晴れるか分らない時間待ちはとても出来ません。^^;

7時頃どうにか霧が動き、少し明るくなったので取り敢えず硯水(すずりみず)湿地に先日の“キヨズミギボウシ”を見に行ったのが写真のような状況です。花は相当落ち雨露の重みで全員おじぎをしていました。“コオニユリ”があちこちで目立つようになりましたが、先日取り上げた草花以外はまだまだのようです。





  





        
          「カワラナデシコ」 河原撫子  ナデシコ科、多年草。

生石高原の広々としたススキ草原は既にその名を馳せてますが、別名として“カワラナデシコ”“オミナエシ”高原と云っても過言では無いほど全山に生育します。“カワラナデシコ”は7月初旬から本格的に咲き始め一ヶ月以上その可憐な姿を楽しむことが出来ます。この仲間には母の日の“カーネーション”がよく知られてます。


   http://blog.goo.ne.jp/kinsan130/d/20070809 (カワラナデシコ)






    「コオニユリ」 小鬼百合  ユリ科、多年草。

可愛いアクセントとなる、ススキ草原に無くてはならない“コオニユリ”が咲き出しました。未だ蕾の青い株もたくさんあり、長い間楽しめるでしょう。“オニユリ”と違って少し小ぶりで、花数も少ないうえ葉の付け根に珠芽(ムカゴ)を付けません。
多くはススキの背丈より上に花をつけるので、背景の山並みとのツーショットが楽しめます。また“キアゲハ”が食事によく来るので、それも運がよければ撮ることも出来ます。







  「ツチアケビ」 土木通  ラン科、腐生植物。 別称 ヤマノカミノシャクジョウ

生石のIさん所有の薄暗い林下にありました。葉は無くもちろん葉緑素もありません。ナラタケの菌類から養分を捕ってるそうで、7月の中旬頃から黄色い花を付け、9月の初旬には真っ赤なソーセージのような実(写真・右)をつけます。
一見、毒どくしいのですが利尿や強壮の漢方薬となるそうです。また背丈は1mほどにもなり、花には雄しべ、雌しべは無く、それらが合着した白い“ずい柱”と呼ばれるオシベのようなものが着いてます。いずれにしてもこの赤い実を付けた“ツチアケビ”が突然目の前に表れると一瞬“ギョッ!”とします。


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6 コメント

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1周年おめでとう!! (釣りじいさん)
2008-08-02 13:23:31
ブログ開設1周年おめでとうございます♪

いつ拝見しても心の表れるお写真。
ほんと、kinsanのお撮りになられるお写真は感動ものです。わしもブログを立ち上げた3年前はなんのことかわかりませんでしたが、今では生き甲斐になっています。ただ、わしのブログはなんのポリシーもなく、ただ1週間に一度のぼやきや釣りの自己満足記事を載せています。ま、ブログは自己記録の一環として考えていますので。これからも、ご活躍を期待していますよ!!
2年先輩… (釣りじいさん へ)
2008-08-02 14:51:06
釣りじいさん いつも、ありがとうございます。

釣りじいさんのブログでのキャラは豪放磊落でとても見習うことが多いです。ぜひ柔軟織り交ぜた日記風エッセーを楽しませて下さい。そして“老人と海”の巨大カジキならぬ巨大キスとのバトルも期待してます。

こちらは単なる記録のようなものですが、記録なら誠実に誤りのないよう、そして楽しくこなして行きたいと思ってます。今後ともよろしく!
おおー、これぞ撫子 (森に暮らすひまじん)
2008-08-03 09:10:11
 kinsan、おはようございます。撫子がきれいに撮れていますね。ひまじんの心に秘めた花です。
 ブログ1周年、おめでとうございます。というより、もう何十年も続けられているような内容で、驚いています。
 きのう高原に行ったとき、山の中腹にお住まいのMさんご夫婦にお会いし、kinsanの噂話をしていました。Mさんは私どものブログを見てくださっていると聞いて、びっくりしました
早いものです (森のひまじんさん へ)
2008-08-03 16:33:09
ひまじんさん こんにちは
下界は今日も暑いです。浜風は吹いてますが、暑いです。
Mさんご夫妻とはここのところご無沙汰ですが、山荘にいらしてるのですね。ヤマアジサイを撮りに行くと言ったまま行かず終いです。
奥さまがPCにハマってるようで、上海のお子さまとのメールがきっかけとおっしゃってました。また、お会いされれば宜しくお伝え下さい。
ビスタ良いですね。ただ、アプリケーション・ソフトがやたら高額ですので手が出ません。^^;
それでは また…ありがとうございました。
おめでとうございます (月草)
2008-08-04 05:02:33
kinsan おつかれさまです
そしていつも生石高原のさわやかな風をありがとうございます。
私などを参考にしていただき 恥ずかしいやら ありがたいやら・・・
どうぞこれからも ますますお元気で素敵なkinsanをみせてくださいね
おはようございます (月草さん へ)
2008-08-04 06:03:46
月草さん いつも どうも…
何とか一年続きました。今では、肩の力も抜け一週間がとても短く感じるようになってます。
月草さんのサイトがなければ、まァ、いい加減で行き当たりバッタリのページになっていたでしょう。
お師匠さんに改めてお礼を申し上げます。^^

夏のお休み中なのに、ありがとうございました。

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