生石高原・紀伊の風

紀州和歌山の季節と自然のフォトページ

2008 元旦

2008-01-01 | 季節は今

和歌の浦 玉津島神社からの初日、生石ヶ峰から日が昇ります。午前7:25でした。





 新春を迎え、まず皆さまのご多幸を心よりご祈念申し上げます。

「ヤマドリ」 キジ科 日本固有種  秋田、群馬県鳥

 生石高原のI さんのお宅に毎日のように現れるヤマドリ君は「縄張り意識」がとても強く、ステンレスの湯沸かし器に写る自分の姿を侵入者と思い、突っついたり跳び上がって爪で引っ掻いたり、あらゆる技で攻撃します。
 ひととおり攻撃して納得したのか疲れたのか、落ち葉を踏む足音だけとなります。

 もうそろそろ無駄な事と悟らないと・・・と思うのですが学習能力がないのか暇なのか、何時も金属板をつつく大きな音が聞こえてきます。

 高原にはヤマドリやキジが多く生息してるようで、霧の出た日は特に目に付き、けたたましい鳴き声や「母衣打ち」と呼ばれる羽から出す超低音の「ドッドッ」と居場所を示す信号音も聞くことが出来ます。

 鶏を一回り小さくした大きさですが、生石の自然界では大型です。それに伴う食料も多く必要なことから広い餌場の確保が、強い縄張り意識に現れるのでしょう。また、日光に照らされたヤマドリはとッても綺麗です。



 昨年は「偽」の漢字に象徴される年でもありましたが、そのようなネガティブな話題は削除しまして、京都大学の山中伸弥教授の研究グループが発見開発の「ヒトの皮膚細胞から創った万能細胞」(人工多能性幹細胞)のニュースには驚きと期待が体中を走りました。

 友人、知人のなかに心ならずも難病や身体障害の後遺症でとても悔しい思いで日々を過ごされてる方が居ります。自分如きの周囲でも数名のそのような方がいますから、全国には凄い数の人たちが今日も病魔と戦っておられるのは容易に推測できます。

 専門の知識は全くありませんが、報道の範囲で理解しえたことはこの細胞の働きで「臓器や神経組織の機能が再生」できるとのことです。少なくともその方達には一条の光となり、大きな希望となったのではないでしょうか。

 国の平成20年度予算にも22億円が盛り込まれるとのことです。それは多いのか少ないのか分かりませんが、天下りの人への多額の退職金や、無駄なハコ物に使うお金と比較すれば微々たるものです。一刻も早く応用できるよう、支障の生じない潤沢な研究費を注ぎ込んで欲しい、と願うのは自分一人では無いはずです。

 また国の金(税金)を使うことにより、この再生医療による治療を、万人が平等にその恩恵を受けられる法令・制度を盛り込むなどで、この研究開発は国家プロジェクトにしても可笑しくないとも思うのです。

 多分猛スピードで研究開発が進むことは必定です。今日は神経系統、○○大学で心臓・・・と治癒例がぞくぞく発表される「緒」となる「2008年」になって欲しい・・・2008年は夢のような出来事の起こりうる年かもしれません。



 「ソラリゼーション」

 フィルムの現像途中に大量の光を充てる(暗室の電気を点けるなど)とフィルムに反転現象(白~黒)が起きるのを写真作品としたものです。

 その進行具合の良いところで現像進行をすかさずストップしますが、なかなか上手く行かず何枚もチャレンジすることになります。今はP・コンピューターの画像処理のアプリケーションソフトにそれらの機能の入ったものがあり、簡単にソラリゼーションの画像を創ることが出来ます。ですからかえって値打ちがないのかも・・・

 特にカラーフィルムに於いては現像さえ自分でするのは困難なので、カラーフィルムのソラリゼーション(原色~補色)は現像所頼みでした。便利な世の中になったものです。