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20年ぶりにオペラ座熱が再燃!!

「シェイプ・オブ・ウォーター」愛のかたち

2018年03月19日 | 映画タイトル さ行
2018年度 アカデミー賞で作品賞、監督賞、作曲賞、美術賞に輝いた
ギレルモ・デル・トロ監督の作品。

「シェイプ・オブ・ウォーター」(THE SHAPE OF WATER / 2017年・米)

なのに、うかうかしてたら上映が終わってしまいそう!
これは絶対観たい!と思い、この2週間で3本目の映画。


1962年、アメリカ。
口の利けない孤独な女性イライザは、政府の極秘研究所で掃除婦として働いていた。
ある日彼女は、研究所の水槽に閉じ込められていた不思議な生きものと出会う。
アマゾンの奥地で原住民に神と崇められていたという“彼”に心奪われ、
人目を忍んで“彼”のもとへと通うようになる。
やがて、ふたりが秘かに愛を育んでいく中、研究を主導する
冷血で高圧的なエリート軍人ストリックランドは、
ついに“彼”の生体解剖を実行に移そうとするのだったが…。
allcinemaより)

時代設定こそ'60年代の米ソ冷戦下だけど、
今の時代と同じ、異質なものを排除しようとする世の中。

しゃべることのできない孤独な女性
同性愛者の老人
黒人たち
そして、アマゾンの半魚人。

孤独な人たちが惹かれあい、
その象徴であるような半魚人を助けようとする。

主人公のイライザは声のかわりに足を得た、
美しい靴を履く人魚姫ですね。
「彼」と心を通わせ、愛し合う姿はとてもロマンチックで美しい。

演じるサりー・ホーキンスはセリフを発することなく
このイライザを演じ切っているのが見事。
こういう役柄って、往々にして社会の弱者っぽく
いじけて弱弱しい場合があるけれど
彼女は全く違う。
堂々とした態度で怖い軍人にも立ち向かう。
(毅然とした表情の美しさ!)

この軍人、マイケル・シャノン・・・怖すぎる。
ドラマ「ボードウォーク・エンパイア」を観ていて
あの強烈な変態的怖さが焼きついてしまった。
本作でもそれが遺憾なく発揮されてる。

ラブストーリーであり、サスペンスであり。
あのラストはちょっと意外というか・・・
ハッピーエンドなのかな。

R-15指定らしいエロティックさも、残酷描写もあるけれど
大人が見るにふさわしい映画です。
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おひさしぶりです、こちらでは (のら)
2018-03-23 10:25:30
私もちょっと前に見てきましたが、ホラーっぽいところもありつつ、ファンタジーな雰囲気もあって。サリーは美人さんじゃないけど心惹かれる…魅力的でした。エンディングを見ながらポロポロ泣いてしまい…ある意味理想的だなと思ったのでした。
返信する
切ない! (kino)
2018-03-25 22:42:56
>のらさん
こちらにコメントありがとうございます!
なかなかブログは書けなくて…

この映画、とても素敵でしたね。
切なかったです。
(以外ネタバレ)

ラスト、彼がイライザを治して一人で去っていくのかとも少し思ったけど、あのラストで二人は結ばれてよかった…と。
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