息苦しいねんっ！ 「Uボート 最後の決断」

（この映画のタイトルって　ユー・ボート？ドイツ語風に　ウー・ボート？）

私が最もやりたくない職業のひとつに潜水艦の艦長があります。
（ま、どう転んでもやることはないんだが）
いろんな潜水艦映画があるけど、常に艦長は閉塞空間で厳しい決断を求められ、
部下たちの命と祖国の運命を一手に背負わなければなりません。
なんせ海の中、しかも潜水してちゃ、逃げたくても逃げるわけにはいきません。

米軍艦の乗組員がＵボートに捕虜として捕らえられるのですが、
Ｕボートの方もダメージはあるわ、補給物資は来ないわ、
伝染病で死亡者続出だわ、で双方非常に苦しい状況になっていくのです。
そこで　下された”最後の決断”とは？？

この映画の主役、Uボートの艦長ヨナス（ティル・シュワイガー）は、
どんなときにも人間らしさと命の尊厳を忘れない人物。
米軍艦のチーフ（艦長や副艦長じゃなくて、
しかも地味なウィリアム・Ｈ・メイシー！）も
愛国心というより、奥さんのもとに無事帰ることばかりを想ってる。

こんな話は　ありえない！甘い！のかもしれないけど、
”呉越同舟”で危機を乗り越える姿と
生きて帰りたいという気持ちに　共感できて感動しました。

それにしても、このキャストでは　若者は観にいかないよねぇ・・・。
ターゲットは”戦争映画好き男性”なのかなぁ。
私はティル・シュワイガー目当てですが。Natuerlich！