東京藝術大学大学美術館陳列館。
「東京藝術大学日本画第一研究室研究発表展」開催中。
会期は9月1日~9月13日。
日本画の未来を背負っていく若き学究たちの研究発表展。
コンセプトは「縫い継ぐ形」。
教員・博士・修士・交換留学生・卒業生・21名の作品が展示されていた。
確かな技法と従来の日本画という枠にとられない発想が面白い。
今回の日本画一研の展示は正木記念館も会場。
「掛け軸を中心とした表具の展示」。
クラファンで寄付を募り学生の表具代をねん出している。
美大を出ようがどうしようが、要は作品が売れなければ生活することはできない。
かつてはどこの家にも床の間があって、床の間があれば必然的掛け軸も売れた。
今は床の間がある家なんてどのくらいあるんだろ?
私だって長野の家に床の間があるから掛け軸に興味が行くけど、かといって、新規に購入することは躊躇する。
そもそも座敷に通されることを嫌がる客人が多い。こちらとしては相手が誰であれ座敷に風を通したいから協力をお願いしているのだけど、応接室の方が気持ちも足も楽なんだな。
そうなると見てくれる人もいない床の間に色々とするのも無駄にも思える。
何も床の間だけが掛け軸の場所でもないだろとも思うのだけど、壁に絵画のように飾るのだったら額だよな。なんぞと自分でも何がしたいんだかわけがわからなくなってくる。
どんな事やどんな物でもその時代時代で流行りは変わる。
でも日本画は文字通り日本の文化なんだよな。
日本画もこれからどんな風になっていくんだろ?