今日は朝から寒い寒い曇り。
公園のチューリップはピッタリと閉じてる。
そうだ。
この席にもう座ってもいいんだよな。
路線バスの一番前の席。
突然疫病下に置かれて、地球規模で世の中何もかもパニックになった。
疫病とは太古からの付き合いだ。そりゃ方法はある。
けどその方法は今現在では無理だ。今現在の方法をさぐるしかない。
何が良くて何が悪くてなんてわかろうはずもなく、国家から個人までできることは闇雲にやってきた。
そのうちのひとつに路線バスの一番前の席(運転席の真横と真後ろ)の利用禁止があった。
でも、バスが混雑してくれば運転席の運転手のすぐ真横に何人もの乗客がたってるわけで、冷静になってみればなんの意味があったんだろ。
ても、文句を言う人を見たことないし、自分自身も含めて疫病下の風景とはそういうものだと思っていた。
そして、どこかで、この席はずっと利用禁止のままな気がしていたのだった。
収束はあっても終息はないけど、
些細なことでもコロナ禍前を取り戻すと、嬉しい。