また観光振興の割引が始まるようだ。
コロナ禍になってみて色々あるけど、なんで飲食業界や観光業界にばかり手厚い保障が出るんだろ?という疑問はあった。
疫病下で盛業な業種もあるけどそちらの方が少ない。それぞれに影響は受けているのに。
観光立国を目指しているんだからアフターコロナを見据えてといえばそれまでだけど。
ふと、人はなんで旅に出るのだろうと思う。
出張が多ければ休みには家で過ごしたい。内勤が多ければ休みには出かけたい。
でもそればかりではないよな。旅は癖になるとでもいうのだろうか?
一度出ちゃうと何度でも出たくなるものなんだよと言っていたお方がいた。海外旅行にはまっておられたっけ。
雨上がりの東京都庭園美術館。
「旅と想像創造-いつかあなたの旅になる-」。
会期は9月23日~11月27日。
一部撮影可。
他者の旅や旅心のかたちを手がかりに自分にとっての旅を再考する企画展。
この建物のかつての主だった朝香宮ご夫妻の海外旅行の様子から始まって、相川勝・栗田宏一・さわひらき・福田尚代・宮永愛子・evala・高田賢三・カッサンドル他多数の作家の出展で構成。
さわひらきの映像作品にしばし見入る。
渡り鳥が飛び去っていく。駱駝が家の中を旅していく幻想。静かだけど想像は無限に広がっていく揺らめき。
栗田宏一は、バックパッカーとして世界を歩いた後に日本全国を巡る旅に出ている。行く先々で土を拾う。同じことの繰り返しなはずなのに、土から新しい驚きをもらう。
宮永愛子の旅支度。
カフェ・庭園。
今回の企画展に合わせたケーキ。1920旅の便り。
そろそろ紅葉だ。
今年もどんぐりと葉っぱを拾う。
さわひらきの作品欲しいな。
人はグレートジャーニーの記憶を持つのだろうか。でもグレートジャーニーは安住の地を求める旅。
なんとなく浮かんだのは、O.Henry「Transients in Arcadia」。