『黒狗』の小屋

毎週、(金)に特撮作品の感想、(日)に漫画の感想を書いてます。

三大特撮感想(2023/12/10分)

2023-12-15 19:56:29 | 日記

ウルトラマンブレーザー

第16話「恐怖は地底より」は、「SKaRD」の絆がより一層に強まったストーリー展開になっていましたね。こういう仲間がいるからこその力を感じられる回は、結構、好きです。

工事現場に突如、ブチ開いてしまった巨大な穴を覗き込んだ人々が、恐慌状態に陥ってしまう事件が勃発。何かしらの怪獣がいる、と予想されるので、「SKaRD」が解決に動く。どういう訳か、工事関係者たちは、それぞれに異なった姿の怪獣を見てしまったようだ。それぞれの証言を合わせ、その怪獣の想像図が描かれた訳だが、これまた、妙ちきりんなフォルムの怪獣に。怖さもファンシーさも、やたら、中途半端な感じ。

いずれにしても、この穴の底にいる怪獣を、どうにかする必要はあるので、見張りを置く事に。その結果、テルアキさんは、この世で最も恐れる存在、そう、おはぎを目の当たりにして、ぶっ倒れてしまう。これまでの流れを考えるに、その怪獣は、見た者が潜在的に最も恐れている、もしくは、嫌悪しているモノを視てしまうようだ。自分が苦手なモノを直視してしまったら、そりゃ、誰だって、大パニックを起こすわ。実際、アンリさんはタガヌラー、テルアキはオーロラ星人を目の当たりにし、精神的なダメージを負わされてしまう。ゲントもまた、ド派手に破壊されたアースガロンを視るのだが、脅威的な精神力で、幻視を破壊。ついに、本体を見破ってのける。

地底にいた怪獣、それが、幻視を駆使するモグージョンだった。テルアキさん、アンリさん、テルアキが脳にダメージを負ってしまった為、絶対安静状態に陥り、今、フリーで動けるのは、ゲントとエミだけ。ここで、ゲントは、エミにアースガロンに乗り込み、現地に駆け付けてくれるよう、頼む。人間としての戦闘能力は高いとは言え、アースガロンを動かすとなると、エミはそこまで優れていないので、不安を隠しきれない。そんなエミの不安を晴らしてくれたのが、アースガロンに新たに搭載されたAI対話システム「EGOISS(イーゴイス)」だった。エミは、アーくんと共に、モグージョンに立ち向かう。

だが、モグージョンの能力によって、エミもまた、幻視に囚われる。彼女にとって、最も怖いもの、それは意外でも何でもなく、己自身だった。普段は、クールビューティーなエミだからこそ、怒りや感情のままに暴力を揮ってしまう自分自身を誰よりも怖れるんだろうな。そんなエミの恐怖に囚われた心へ、救いの手をずいっと差し伸べたのが、誰でもない、「SKaRD」の面々だった。看護師に怒られながらも、自分を懸命に励ましてくれる仲間の声で、復活したエミは、窮地に陥っていたブレーザーを救った。彼女の奮闘に応えるように、なのかは定かじゃないが、ブレーザーはモグージョンの妖しい光を見ぬよう、あえて目を閉じた・・・そうか、閉じれたんだ・・・ブレーザーが自らの視覚をあえて封じたと気付いたモグージョンは足音を殺して動くも、エミの一声でブレーザーは反応。見事に、チルソナイトソードで、モグージョンをぶった切って勝利を収めたのだった。ほんと、今回は、仲間の絆があってこその勝利だったなぁ。

 

王様戦隊キングオージャー

第40話「我は王で王子なり」は、ここで、この事実をブッ込んでくるか、と仰天させられる展開でした。これまでも、攻めに強気を感じてはいましたが、まだまだ緩まないどころか、更に激しさを増してくるとは思いもしませんでした。だから、この『王様戦隊キングオージャー』は面白いのですよね。

ンコソバ奪還リベンジ作戦は、最奥の手たる、えげつないほどの戦闘力を引き出す「王鎧武装・凌牙一閃」の反動によって、ほぼ半死人状態のキングオージャーたち。そのタイミングを狙ったかのように、シュゴッドへサナギムのゾンビが攻めて来てしまう。ドゥーガさんが単身で、何とか、民を守るべく奮闘するも、多勢に無勢。唯一、辛うじてではあるものの動けるギラは、邪悪の王ムーブで気力を振り絞って、痛みを捻じ伏せ、戦いの場に。

しかし、精神力で体を動かすにも限界はある。五道化に対抗するために、体のダメージをガン無視で力を限界以上に引き出したんだから、この満身創痍は当然。そんなギラのピンチを助けてくれたのが、地球で友情を築いたプリンスこと桐生ダイゴロウってのが、実に熱い。今度は、チキューでタッグを組み、クワガタオージャーとキングキョウリュウレッドは、ブレイブ全開で大暴れ。いくら、数が多くても、この二人相手じゃ、サナギムは勝てんって。しかし、そんな折、何故か、シュゴッドたちが暴れ出してしまう。ガブティラと合体した事で、我は取り戻したようだけど、これは不安が残る。しかも、プリンスが、ギラにかけた言葉にも、「?」と感じる部分が。今、地球の方でも、大変なことが起きているのか?

プリンスの事も心配だが、今は、チキューの危機に立ち向かわなくちゃ、と気持ちをしっかりと立て直したギラ。そんな彼の心に、このタイミングで、洒落にならんダメージを与えてくるのが、ラクレスとダグデドなんだよ。まさか、ここで、ラクレスが自分の正体を、国民に明かすとは・・・まぁ、どうして、気付かないのか、と疑問にも覚えるけど。その点はさておき、ラクレスが語ったギラの正体、それは、彼がダグデドの細胞から作られた存在である、と言う事だった。故に、ギラはシュゴッドと対話を可能としていたのだ、と。まさかの絶望的な真相に、さしものギラもショックで立ち直れなくなってしまう。

だけど、そんなギラの心に光を差し込んでくれたのは、誰でもない、これまで共に戦ってきたシュゴッドたちだった。ダグデドのコントロールに抗い、ギラに共に戦おう、と意志を示したシュゴッド。ギラは、彼らの本気を受け止め、絶望を振り払う。ギラが、ダグデドの一部から作られたってのは事実かもしれない。だが、生まれはどうあれ、ギラはギラとして育ち、吐き気を催すほどの邪悪で国を荒らす敵に対して、立派な覚悟を抱き、全力で戦ってきた。これもまた、事実だ。これまでの戦いが、ギラを一人の男として、強くしてきた。であれば、今さら、クソったれな奴が生みの親だ、と判明したくらいで立ち止まれるはずがない。漢は、絶望から立ち上がった時、もっと、強くなる!!

 

仮面ライダーガッチャード

第14話「パクッとレックス!危険なエックス!」は、宝太郎とりんねの仲がより深まる感じになるストーリー展開でした。しかし、それが、却って、今後、宝太郎の心を深く抉る展開になるんじゃ、と不安になってしまうのは、特撮ファンあるあるですかね。主人公もしくはヒロインに、何らかの秘密があるってのは、特撮のお約束ですからねぇ。

前回、ユーフォーエックスの力を借りて、錆丸を助けられた事に加え、クリスマスが近づいてきている事もあって、気持ちも弾んでいる宝太郎。そんな彼の元に、何やら、憂いを孕んだ表情のりんねがやってくる。ここで、ナイスアシストをしてくれたのが、宝太郎ママン。彼女の計らいで外に出た宝太郎とりんねは、しばらく、ブラつく・・・なんか、デートって雰囲気がまるで無いのが、ある意味、二人らしい。自分の中で、どう話を切り出すか、決まったらしく、りんねはおもむろに、抱えていた悩みを打ち明ける。それは、以前、自分が衝動的に、アトロポスに、攻撃するなら、一般人ではなく、錬金術師だけにして、と言ったせいで、今回、錆丸がドレッドになってしまったのではないか、というものだった。彼女から打ち明けられた悩みに対して、それは君の所為じゃない、悪いのはアトロポスたちだ、と言い切った上で、りんねが悩んでいるのに気付けなかった自分の不甲斐なさを反省できるのが、宝太郎の良い所だな。

二人の仲が深まっている一方で、スパナは三姉妹のアジトに強襲を仕掛けていた。どうにも、彼のバックには、謎の女性がいるらしい。ヴァルバラドを作成する際に、何か力を借りちゃって、言う事を聞かなきゃならん感じになってるのか? なんにせよ、スパナも、リベンジマッチはしたかったんだろうな。ラケシスは、ドレッドドライバーでドレッドに変身。錆丸よりもケミーに対する知識は乏しいけど、少なくとも、ラケシスの方が錆丸よりも体が頑強で、直接戦闘も出来るから、下手すりゃ、錆丸が変身したドレッドよりも強くなってるわ。案の定と言っちゃ可哀想だが、またしても、ヴァルバラド、敗けちまった・・・こりゃ、そろそろ、ヴァルバラドもパワーアップする展開か?

スパナが惨敗しているとも露知らず、宝太郎とりんねは、動物のそれにしては、あまりにも雄々しすぎる咆哮を聞く。この雄叫びの主が、エンシェントケミー、しかも、ナンバー10である「エックスレックス」のものと知らされ、二人は大慌てで、声が聞こえた方に向かう。そこで出会ったのが、恐竜を追い求めている父を尊敬している少女・爽だった。父親に恐竜の写真をプレゼントして、森の中を彷徨っていたらしい。その最中、三人は、ついに、「エックスレックス」と遭遇。宝太郎はガッチャードに変身し、荒々しいエックスレックスに向かうも、まさか、パクッと食べられてしまった!? りんねは咄嗟に、ディープマリナーの力を借りて、その場から離脱する。一方で、「エックスレックス」の中で目を覚ました宝太郎は、爽の父である譲と遭遇する。エンシェント、つまり、過去の生物であるからか、「エックスレックス」は体内に取り込んだ人間の過去を視る事が出来るらしい。それは、見られている人間にも共有されるらしい。譲を苦しめている過去、それは、仕事を失わないために、自らの信念を曲げ、捏造を強要してくる編集者に頭を下げている醜態を娘に見られてしまった事だった。家族を食わせていくために、男は時に下げたくない頭を下げなきゃいけないけど、それは、自分を尊敬してくれている愛娘に見られるのは、確かにキツいやもしれん。

娘に軽蔑されてしまった、と酷く落胆する譲を励ました宝太郎は、あえて、自らの過去を、「エックスレックス」に見てくれるよう、促す。その時、宝太郎が見たのは、これまでの生活や戦いだけじゃなく、何故か、幼い頃の自分が、ホッパー1と楽しそうに遊んでいる姿だった。自分が初めて、ホッパー1に出逢ったのはあの時なんじゃ、と疑問に抱きながらも、今は悩んでいる暇はない。再び、「ユーフォーエックス」の力を借りて、「エックスレックス」の体内から飛び出したガッチャード。間髪入れずに、クロトーが変身したドレッドとの戦闘へ突入。そして、そこへやってきてくれたのが、宝太郎の本気を感じ取り、共に戦う仲間になる事を決めてくれた「エックスレックス」だった。仰天する三姉妹らを他所に、宝太郎は「エックスレックス」のカードを、エクスガッチャリバーへセット。そして、スーパーガッチャード クロスエックスレックスへの強化変身!! この闘い、どっちが制すのか!?


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