『黒狗』の小屋

毎週、(金)に特撮作品の感想、(日)に漫画の感想を書いてます。

三大特撮感想(2023/1/29分)

2023-02-03 20:06:05 | 日記

ウルトラマンデッカー

第23話「絶望の空」は、そのタイトルの通り、最後に襲来してくる敵が与える絶望のデカさを感じさせるストーリーになっていました。また、身も蓋もない言い方になっちゃいますが、やっぱり、世の中、そう上手くは行かないもんだ、とも思いました。

記憶を失ったアガムスは、何と言うか、狂気が鳴りを潜めてましたね。そもそも、彼自身が生まれながらの悪人や狂人じゃなく、むしろ、自分の力で誰かを守りたい、守れるはずだ、と思う普通の善人だったのも、彼が復讐者に成り果てた要因なんでしょう。敵よりも、甘い理想を抱いていた自分を最も許せなかったからこそ、自分を罰する事も同時に為す復讐の仕方を選んじまったのか。

カナタと穏やかに会話をしている時こそ、もしかしたら、このまま、スフィアと共に戦う道もあるんじゃないか、と期待しましたが、そうは問屋が卸しちゃくれないか。スフィアをその目にした事で、アガムスは記憶と狂気を取り戻してしまった。

スフィアが街を襲い出し、一般人をカナタが助けようとしたタイミングで、リュウモンがやってきて、お前は自分のすべき事をしろ、と言ったのは熱かったですね。きっと、カナタも、自分がデッカーである事をリュウモンに知られたのに気付いたでしょう。それでも、彼はリュウモンに背中を押されるようにして、デッカーへ変身。反目しあっていたライバル関係だからこそ、ここまで強く清い友情に到達したのか。

デッカーの行く手を阻むは、スフィアゴモラ、スフィアレッドキング、スフィアネオメガス・・・・・・出過ぎだわ!! さすがの、デッカーも多勢に無勢でピンチ。個々の戦力差もあるから、ミクラスたちを召喚しても、どうにもならんかったかな、この場合。しかし、そこは、これまで、ド根性で危機を何度も突破してきたカナタ。今回も、気合で乗り切った。リュウモンに思いを託されていたのも大きかったんでしょう。しかし、さすがに、容赦ない追撃をかましてきたテラフェイザーのビームには成す術なく、再び、変身の強制解除に追い込まれちまった。そして、宇宙では、ついに顕現したマザースフィアザウルスが、駆けつけてくれたトリガーと戦闘に・・・うーん、ドキドキする。

 

暴太郎戦隊ドンブラザーズ

ドン46話「なつみのよのゆめ」、何となく、切ないモノになるんだろうな、と予想はしてましたが、私のそれを圧倒的に上回る、胸が締め付けられる事不可避なストーリーでしたね。

自業自得と言っちゃ世知辛いでしょうが、人と交流を持ち、人の良さを知り、脳人の到らなさを思い知り、そして、脳人として成長した事が仇となって、追放かつ抹殺処分を下されてしまったソノイたち。自分達の命が危機に瀕している以上、もう、四の五の言っている場合ではなく、ドンブラザーズと共に戦っていく道を選ぶ、それは良い決断力。

もちろん、これまで戦ってきたドンブラザーズたちが、すんなりと、それを受けてくれるか、は別の話。共闘するのであれば誠意を示すべきだって猿原さんの指摘は尤もなんだが、ここで、まさか、マスターが、「誠意とは金だよ」と、ある意味、世の本質を突いてくるとは思ってもいなかった。けど、ソノイらは金欠だった。ソノニは自分磨きでエスト通い、ソノザは貴重な漫画を買い集め、そして、ソノイはおでんで・・・どんだけ食べたの!?

一方で、タロウサイドにも動きが。ペンギンの獣人にコピーされてしまったタロウだけど、何のかんので、タロウに一目を置いている鶴の獣人に、健康であるのがしっかりと伝わってくる良い平手打ちを貰った事で正気を取り戻す。と言うより、タロウは尋常じゃない精神力で、コピーされるどころか、逆に獣人を乗っ取って情報をゲットしていたのね。そして、「獣人の森」に翼さんと舞い戻ったタロウは、これまた、尋常じゃないカリスマ性を発揮して、全ての獣人に森から出るな、と命令。

ソノイも、森で「許しの門」を入手した事で、これまで自分が「正義」に従って斬ってきた人間の解放に成功する事で、誠意をしっかりと表した。ドンブラザーズと脳人たちが合体攻撃で、検察官トリオを撤退させたのには、胸がスカッとした。けど、ジロウは恋人と友人たちが育ての親が生み出した幻である事を思い知らされ、そして、美保さんは猫の獣人からの総攻撃で命を散らしてしまった。果たして、ジロウはこの精神的なショックから立ち直れるのか。そして、雉野の精神は無事でいられるのか・・・

 

仮面ライダーギーツ

20話「乖離Ⅳ:ジャマトからの宅配便!」は、景和のシスコンっぷりが前面に押し出された内容になっていましたね。もちろん、私は、お姉ちゃん大好きっぷりも含めて、景和推しですよ。家族を大切にする、大事でしょう。

前回、策士策に溺れ、追放された大智は残念ながら、裏切り者のデザスターではなかった。残る四人の内、誰がデザスターなのか、確かな絆を育みながらも疑念が捨てられぬ残りメンバーが今回、挑むのは「時限爆弾の解除」だった。しかも、爆弾はフルーツ型で、時限爆弾に囚われちまったのは景和の姉である沙羅さん・・・曲がりなりにも、結構な年齢の大人が、そんな怪しい箱を開けちゃダメでしょうが。

まぁ、開けちゃって、時限爆弾を設置されちゃった以上、説教は後である。解除自体は小難しくない。だからこそ、厄介なのだ。何せ、シンプルに、赤と青のコード、どちらかを切るタイプなのだから。人間、切羽詰まった状況になると、この二択が決断できなくなる。兎にも角にも、沙羅さんを捕えているパイナップル型の爆弾を探し出し、そこからヒントを得るしかない、と景和たちはジャマト探しに躍起になる。

そんな景和と英寿の前に姿を現したのが、ジャマトのスポンサーであるベロパと手を組んででも全てのライダーをぶっ潰したい、野心ギラギラな道長。彼は自分へのダメージが大きいのも承知で、再び、ジャマトバックルを使用。リスクが大きい分、その戦闘力の向上は本物で、百戦錬磨のギーツですら圧勝できないほどだった。まぁ、これは、ジャマトバックル云々よりも、道長さんの執念が凄まじいってのも大きいだろう。体へのダメージで変身が強制的に解除されてもまだ、道長さんはギーツに勝つ事を諦めてない。ある意味、見習いたいもんだ、このガッツは。

一方で、ロポからゾンビバックルを強引に奪うほど切羽詰まったタイクーンは、見事に、ジャマトを倒して、赤のコードを切ればいい事を割り出す。激しい逡巡の末に、赤いコードを切った景和は、どうにか、姉を助け出す事に成功。けど、これで円満に終わってくれないのが、デザイアグランプリのミソか。家族の為に戦っている冴は、何やら不穏な事が書かれているカードを手にしていた。普通に考えれば、冴がデザスターって事だが、単に、このカードを拾ったって可能性もある。うーん、ほんと、誰なんだ、デザスターは。


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