ウルトラマンブレーザー
第18話「そびえ立つ恐怖」は、ヒルマゲントの父としての葛藤に、焦点が当てられているストーリーになっていましたね。お子さんと一緒に、この『ウルトラマンブレーザー』を視聴しているお父さんは、自分は子供に気を遣わせていないだろうか、と不安が胸を過ったんじゃないでしょうか。
ゲントが「SKaRD」の秘匿性ゆえに、家族に事実を明かせないのは、実際、仕方ない所ではあるんですよね。けど、子供としちゃ、お父さんと触れ合える時間が少ないのは寂しいですし、奥さんも気を揉むでしょう。ゲントとしても、ジュンくんが作ってくれた腕輪を嬉しく思っていたんでしょうが、訓練中や怪獣と戦う現場で落としたり、無くしたり、壊したくない。だから、身に付けずにいたのかも。だけど、ゲントに内勤である施設課と嘘を吐かれている奥さんとしちゃ、そんな心情は、さすがに慮れません。
そんな腕輪が、今回は良い働きをしてましたね。ゲントが報道陣を助けているのを見た時、「おぅ」とは思ったんですよね。やっぱり、あの時、カメラにゲントが映っていたかぁ。しかも、腕に付けているジュンくんお手製の腕輪まで。まぁ、恐らく、それが無かったとしても、奥さんなら、旦那に気付いたでしょうけど、約束を守って、腕輪を付けてくれているのは嬉しかったかもな。そもそも、奥さんは、今回の一件よりも前に、ゲントが危険な任務に就いているかも、と察していたかも知れません。けど、奥さんは、誰かの為に、危険へ、真っ先に飛び込んでいくゲントの心の強さに惹かれ、結婚し、家族になったからこそ、今回は、危険な事はしないで、と言うに留めたのかも。
そんなゲントを筆頭にした「SKaRD」が、今回、対峙した怪獣は、汚染獣・イルーゴ。私の感性、品性の類がアレなせいなのか、その姿は、何と言うか、卑猥に見えてしまいました。まぁ、見た目の事はさておき、毒ガスを吐くってのは厄介極まりませんね。しかも、即死性のものじゃなく、地味に健康を害する程度のものってのが、嫌だわ。イルーゴが毒ガスを吐くのは、自分が活動しやすい空間を作る為ってのも、合理性が高い。逆に言えば、その毒ガスを除去してしまえば、イルーゴを弱体化させられる。そこで、「SKaRD」はアースガロンを巨大な空気清浄機として使う作戦に。
毒ガスの除去は最初こそ上手く行っていたものの、イルーゴだって、快適じゃない場所を奪われそうになりゃ、そら、抵抗の一つや二つ、してくる。でも、まさか、このタイミングで、ゲバルガが登場とは。やっぱり、イルーゴは「サード・ウェイブ」なのかな。実際、ゲバルガのように地球の環境に悪影響を齎したんだから、その感じか。ブレーザーも助太刀に入るが、もう一匹、イルーゴが襲い掛かってきて、これまた、窮地に。ここで、ナイスアシストを見せてくれたのが、あーくん。チルソナイトソードの電撃で毒を浄化する作戦を、ブレーザーに託すくだりは、絆を感じましたね。しかし、ラストで倒せたはずのイルーゴが大量に発生!? これは、どういう事態だッッ
王様戦隊キングオージャー
第43話「覇王の大罪」、もう、これは、制作陣に文句を言いたくなるものでしたね・・・どんだけ、私たちを感動させれば気が済むんだろう。しかし、手加減はしないで良い。もっと、泣かせに来い!!
前回、自分の命を賭して、ギラと共にダグデドを討ったラクレスは、ヒメノたちが力を尽くしてくれたおかげで、自分の足で立って、裁判に出廷できるほどの回復をしていた・・・ヒメノの治療が凄いってのもあるんだろうが、元々、ラクレスが鍛えていたってのもあるのか。そんなラクレスが、この裁判で語るは、自分を含むシュゴッド歴代の王たちが、くそったれに最悪なダグデドに対して抱いていた怒り、積み重ねてきた悲しみ、そして、必ず、コイツを倒す、と言う野心。
ダグデドを倒す、その計画を本格的に動かしたのが、ラクレスとギラの父であるコーサス。彼を演じたのが、夏の映画で初代・ライオニールを演じた中村獅童さん。当然と言えば当然なんですけど、役者としての厚みが別格でしたね。映画の敵役だった時も凄味がありましたけど、父として、王として、人として苦渋の決断を下すコーサスのキャラは、中村獅童さんにしか出せません。こりゃ、相当に台本を読んで、コーサスがどんな生き方をしてきたか、をしっかりと考えてくれたんだな。
コーサスは、ダグデドに絶対的な忠誠を誓いながらも、コイツを倒す野心を秘めており、その為に滅びの力を望み、結果、ギラが妻の身に宿った。ダグデドの力を宿した赤子だったからなのか、そこは判らんし、考えたくもないが、コーサスの妻、ラクレスの母はギラを産んで、すぐに亡くなってしまったらしい。そんな事情を知らぬラクレスにとって、ギラは可愛い弟。兄として惜しみない愛情を注いでいた。コーサスの方も、ギラに対しては情を抱いていたようだけど、父としての愛は、ダグデドを討つ為に殺し、ギラをその為の道具にする、非情な決断を下す。そんなコーサスの企みに勘付いていたのか、兵士に化けて侵入していたカメジムに、真っ先に気付いたのは、武よりも知が優れているボシマールだった。しかし、ボシマールは自分の非力さも承知で、ギラを守るためにカメジムに単身で立ち向かった・・・男だよ、アンタ。そんなボシマールに化けたカメジムとグローディと、オオクワガタオージャーに変身したコーサスは激闘の末に命を落とす。もしも、彼の身が病魔に冒されていなかったら、グローディは厳しいにしろ、カメジムは倒せていたかなぁ。
コーサスの死によって、ラクレスは王を受け継いだ。その時、彼は父から、怒りも継承し、ありとあらゆる手段を用いてでも、ダグデドを倒す、と覚悟を決めた。ただ、この時、ラクレスは父とは違い、ギラを戦いの道具にする事はせず、人として暮らせるよう、「レインボージュルリラ」の摂取によって記憶を失った彼を養護院に預け、自分の戦いから遠ざけようとした。しかし、そんなラクレスの思いとは裏腹に、ギラは戦いに、自らの意思で飛び込んできて、男としても、人としても、そして、王としても、ここまで強くなった。だからこそ、今、ラクレスがすべきは、己の罪を受け入れて潔く死ぬ事じゃなく、ダグデドを倒すために犠牲にしてしまった民への償いとして、生き足掻き、復活したダグデドと戦う、これだ。ようやく、兄弟は一緒に戦えるんだな・・・あ、やべ、泣きそう。
仮面ライダーガッチャード
第17話「ムーンブレイク・メッセンジャー」は、まさか、こう来るかぁ、と驚きで全身がブルブルしました。『王様戦隊キングオージャー』の面白さに負けないぞ、って気概が、一切、空回りせず、しっかりと結果を出してくれていますね。
いきなり、オチに言及しちゃうのもどうかと思うんですが、ミナト先生の行動は、本当に衝撃的でした。主人公サイドにいて、しかも、主人公を成長させる役目を担っている存在が、敵組織の一員だったり、何らかの理由があって裏切るのはお約束。それだけに、ミナト先生が裏切らないか、と不安はあったけど、大丈夫だろう、と思いたかった。でも、こうなってしまった・・・あくまで、私個人の予想っつーか希望が入ったものだけど、ミナト先生は、宝太郎たちを守ろうとしているのかも。
グリオンが本格的に動いた事で、戦いは激しさを増し、敵も強くなった。宝太郎も仮面ライダーとして強くなっているが、これからの戦いで、大怪我を負う、いや、命を落とす可能性もある。当然、りんねたちも危険になる。だからこそ、アトロポスがりんねと交わした「一般人には手を出さない」の約束を利用して、守ろうとしているんじゃないかな。また、ミナト先生自身が、グリオンと何らかの関りがあるのか。アカデミーに侵入したグリオンは、妙な懐古感に浸っていたし、ミナト先生を昔から知っているような口振りだった。可能性としては、グリオンが、ミナト先生の知り合いの体を乗っ取っているとか?
いずれにしろ、ミナト先生は、グリオン側に付き、仮面ライダードレッドの変身者になったか。体力はクロトーに劣るかも知れないが、体技のキレは負けていないし、ケミーに対する知識も深いから、レプリケミーカードを使った戦術も活かせる。スパナが、スランプ中でなかったとしても、ミナト先生が変身したドレッドに勝つのは難しかったかも。だからこそ、やはり、スパナは仮面ライダーに変身しなきゃいけない。このまま、負けっぱなしで終わるような男じゃない、と信じているぞ、私は。
もう一つ驚かされたのが、前回から参戦した仮面ライダーガッチャードデイブレイクの声が、あのDAIGOさんってこと。まさか、ではあるにしろ、違和感っつーか、物足りなさはない。むしろ、45歳って年齢で、好い感じの渋みがデイブレイクの声に詰まっていて、宝太郎を成長させるキャラとして、最高の働きをしてくれそうな期待を持たせてくれる。そんなデイブレイクだが、言動から鑑みるに、やっぱり、未来線の宝太郎なのかな・・・一つの選択を誤ってしまったがゆえに、強大な力は得たが、大切な人を失う事になった未来から、自分が消えるのも覚悟で、この時間にやってきて、過去の自分、現在の宝太郎に選択をさせに来たかな? ミナト先生の裏切り、そのショックから立ち直った宝太郎が、デイブレイクによって、どんな決断を下すのか、楽しみだ。
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