ウルトラマンニュージェネレーションスターズ
第20話「四人目の物語~バディゴー~」は、ウルトラマンタイガと、彼の相棒であるヒロユキの、ウルトラマンとしての初戦を振り返る内容になっていましたね。
以前にも書きましたけど、ウルトラマンと地球人が融合しているタイプと、ウルトラマンそのものが地球人に扮するタイプ、これは個々の好みで、優劣は付けられるものじゃありません。
ウルトラマンタイガ、ウルトラマンタイタス、ウルトラマンフーマ、この三人が結成しているのが、トライスクワッド。各々の能力は高く、連携も息ぴったり。三人寄れば文殊の知恵って言うのも違うでしょうが、大抵の敵であれば、この三人はきっと、勝つでしょう。だからこそ、トレギアの強さは次元が違うな、と感じましたね。何せ、新世代ウルトラマンたちに迫られても、余裕は崩さず、しかも、罠に嵌めてくる。その上、あのウルトラマンタロウとも互角に渡り合える訳ですから、この頃のタイガたちじゃ、勝ち目はありません。
そう考えると、トレギアに勝てるほど、タイガたちを強くした、地球人・ヒロユキの力は、改めて思うと凄いって事になりますよね。仕事に対して熱心で、真摯に向き合うってのもありますが、それ以前に、誰も見捨てない、絶対に救ってみせる、その覚悟が決まりすぎていて、逆に、怖い、と思ってしまうほど。まぁ、ウルトラマンと一緒に戦っていく以上、頭のネジの2、3本、最初から飛んでいるようなタイプの方が良いのかも知れませんけどね。
見事に、ゼガンすら瞬殺してのけるヘルベロスを、必殺のストリウムブラスターで倒したタイガ。ただ、この戦いから、トレギアによる、タイガの中にある、立派過ぎる父・タロウへの劣等感と自身の成長における不安を利用しての闇堕とし作戦はスタートしていたんですね。とことん、用意周到で、遊び好きな奴だ。もっとも、その自慢の作戦で、タイガはヒロユキたちと絆をより強めて、最強フォームに到ってしまうんですから、トレギアとしちゃ、良い面の皮だったわけですが。やはり、トレギアは運命に負けたんでしょうね。正義の道を歩む事こそが運命だとするならば、己の弱さゆえに、その正義の道から逸れてしまったトレギアが勝てなかったのは、道理でしょう。
王様戦隊キングオージャー
第20話「王と王の決闘」は、めっちゃ、盛り上がっていましたね。第8話「王と王子の決闘裁判」があったからこそ、今回の盛り上がりは、より質が増した、と言っていいでしょう。
初っ端から、ラクレスとギラが戦うかと思いきや、カグラギの妹・スズメの結婚式だったものだから、これには度肝を抜かれましたね。当然、ラクレスはスズメを政争の駒としか見ておらず、スズメの方もラブラブオーラを出しつつも、ラクレスを出し抜く気満々。カグラギもスズメの本意は解っていても、やはり、妹が幸せになれっこない、と判り切っている結婚式を見るのは辛いものらしく、口元は引き攣り、目も笑えてません。
ギラとラクレスの決闘が近づく裏で進行していたのが、オージャランスの争奪戦。クラウンは、ギラが公平性を期すためなのか、ラクレスに返したようだけど、ランスはカグラギが持ったまま。ある意味、ランスの重要性を、誰よりも知っているからこそ、ラクレスはランスを一刻も早く、自分の手に取り戻したい様子。カグラギはそれを快諾したけど、当然、すんなりと返す気はない。ギラをラクレスに勝たせるべく、ここで、カグラギはジェラミーに強力を仰ぐ事に。きっと、ジェラミーがヤンマたちに情報を齎す事も想定していたんだろうな。第一に民を想い、なおかつ、ラクレスが嫌いだからこそ、出し抜き合いじゃ、カグラギに大いに分がある。
そして、ついに、火蓋が切って落とされたギラとラクレスの決闘。ラクレスは、始祖光来でパワーアップし、一気に勝負を決めにかかるが、地力を上げているギラは追い詰められつつも、致命的なダメージを喰らう事なく、見事に応戦。二人の決闘を見守っているシュゴッダムの国民たちが、ラクレスだけを応援しているのではなく、ギラにもエールを送っているのは嬉しい限り。ラクレスは油断こそしていなかったんでしょうが、やはり、傲慢な性格が仇になったか、ギラは一瞬のチャンスを逃さず、キングオオクワガタオージャーの頭部から、クラウンを弾き飛ばし、逆転に成功。だけど、ギラの本意は、ラクレスに勝つ事ではなく、ラクレスに、かつての夢を追っていた頃に戻って貰い、そして、国民にこれまでの悪行を詫びさせることにあった。でも、邪知暴虐のラクレスが、己の振る舞いを今更、省みて、道具としか見ていない民に謝罪するはずはなかった。
どこまでも、王としてあるまじき所業を積み重ねるラクレス。何が、彼を、ここまで外道に貶めたんだろうか。そんな中、カグラギとジェラミーの打っていた手によって、衝撃的な事実が明らかに。やはりと言えばやはりなんですけど、ボシマールはカメジムの擬態でしたね。自分を騙していたカメジムに憤慨したラクレスは、その怒りを、ギラへ向けるも、ラクレスがもう、自分が敬愛していた彼には戻れない、戻る気が無い事を悟ったギラは、腹を括りました。そもそもの地力に差を付けられ、その上、クラウンでパワーアップしたクワガタオージャに、オオクワガタオージャが勝てるはずはありません。でも、えげつない威力の必殺技をかましながらも、ギラはラクレスを崖から落としたんですよね・・・これは入ってますかね、生存パターンに。果たして、ラクレスは根っからのクズだったのか、それとも、弟へ王座を、全て、お膳立てした上で渡すために泥を被れるいい奴だったのか、そこは再登場の時に明らかになるのかな。それでも、ギラは、これから、王として、道を歩んでいきます。いやー、楽しみだ。
仮面ライダーギーツ
44話「創世Ⅵ:ネオン、かがやく」は、そりゃ、もう、キラキラな展開で、改めて、この『仮面ライダーギーツ』って作品が大好きになれましたね。
自分は、亡くなった娘であるあかりだけでなく、己の身勝手な願いから生み出してしまった弥音の事も、心から愛していたのだ、と自覚した光聖。誘拐されてしまった弥音を救うべく、彼は金の力ではなく、父親としての力で、この困難に立ち向かう。仮面ライダーギャーゴ ファンタジーフォームに変身した光聖は、プレミアムベロパ、仮面ライダーブラーリ相手に戦い、数的不利と戦闘経験の不足さから追い詰められるも、父としての覚悟で仮面ライダーブラーリの撃破に成功。あかりちゃんの敵を討った、と言ってもいいだろう、これは。しかも、光聖は、しっかりと、弥音に愛を示した。最初こそ、嫌な親父だなぁ、と思っていたけど、そのイメージを、この戦いで見事に吹っ飛ばした。さすが!!
とは言え、激しい戦いは、一般人でしかなかった光聖には、相当な負担を強いていたようで、戦いで負ったダメージも重なって、彼は病院送りに。不安を募らせ、待合室にいた弥音の元へ駆けつけたのは、母・伊留美でした。彼女もまた、実の娘であるあかりと同様に、弥音を愛していた事を自覚しており、弥音と共に過ごした時間は、決して、偽物じゃなかった、と弥音に告げ、抱き締めます。人によっちゃ、所詮は、フィクションと鼻で笑う展開かもしれませんけど、こういう、家族の絆が再生するストーリー、私は嫌いじゃないですねぇ。
自分は父と母に愛されている、そして、自分もまた、父と母を愛している、それが、どんなに幸せであるか、に気付いた弥音は戦いへの覚悟を取り戻しました。家族一丸の願い、それを、ギーツが後押しした事によって奇跡は実現し、弥音は仮面ライダーに変身する権利を、その手にします。仮面ライダーニャーゴ ファンタジーフォームは、虚実を駆使する戦闘スタイル。元々、ニャーゴが、その軽快さを活かして闘うライダーですから、相性は抜群に良かったですね。消えては現れ、現れては消える、そのファンタジックな戦い方に、プレミアムベロパは苛立ちで頭に血が上っていた事も相まって、すっかりと翻弄されてしまい、ファンタジーストライクをモロに直撃される結果に。さすがのベロパも、これには安い負け惜しみを吐いて、退散するしかありませんでした。ババァ、ザマァ。そんなベロパに、道長が憐みの表情を向ける所も、これまた良かったですねぇ。
全体的に、ニャーゴ復活展開が熱かったですが、タイクーンとバッファのリベンジマッチも、今回の見所でした。ブジンソードに対して、ゾンビフォーム一本で立ち向かい、善戦するバッファ。まぁ、精神的な揺さぶりをかけられ、手痛い一撃を幾度か喰らいながらも、やはり、力の差は歴然で、勝ったのはタイクーンでしたが。それでも、道長の心は決して、折れませんね。散々、英寿に反目し、ライバル視してきた道長だからこそ、誰よりも、英寿の事を信じられるのでしょう。いわゆる、アンパンマンとバイキンマンのような関係性になってきてますね、この二人。そんな道長が、最後に戦うのは、やっぱり、ベロパなんですかね。以前は、バッファにも最強フォームを、と思っちゃいましたけど、もう、いっそ、このまま、ゾンビフォームだけで行って欲しいかも、と思えてきました。ニャーゴに負けた悔しさと、自分が不幸である事を認められる事から、暴走したベロパ相手に追い詰められ、仮面割れしながらも、ド根性で勝ちを掴んだら、カッコよすぎじゃないですか、道長。