『黒狗』の小屋

毎週、(金)に特撮作品の感想、(日)に漫画の感想を書いてます。

三大特撮感想(2023/1/22分)

2023-01-27 20:48:16 | 日記

ウルトラマンデッカー

第22話「滅亡のバズド」、毎回の事ですが、本当にストーリーが深く、考えさせられるものでした。また、バトルも、カナタとアガムスの感情が真っ向からぶつかり合い、胸が熱くなると同時に、強く締め付けられましたね。

前回の戦いで、テラフェイザーから検知されたスフィア反応。この場合は、無駄に小難しく考える必要はない。どう考えても、アガムスはスフィアの力を利用している。自分達の故郷を滅ぼしたスフィアの力に手を出してでも、アガムスは愛しい人を、自分から奪う原因になった(と思い込もうとしている)地球に復讐したいんだな・・・

自分の呼び出しに応じたムラホシ隊長へ、自分が地球人を憎む理由を、ついに明かすアガムス。優れた科学力で発展していたバズドに、スフィアと激闘を繰り返していた地球の戦艦が不時着した事が、全ての始まりだった。元は、正義の心が強かったアガムスは、自分なら地球人を助けられる、と考えて共闘していた。けれど、その結果、スフィアはバズドも侵略の標的とし、ついに、激しい攻撃を受けてしまう。その時に、アガムスの奥さんが犠牲になってしまったんだな。

大切な人を守れなかった自分への怒りが、捻じれに捻じれて、アガムスの中で地球人への憎しみに変わり果ててしまったんだな。その憎悪から、時を超え、テラフェイザーを作り出した。この時間で、地球を滅ぼせば、バズドに地球人がやってこない、そうすれば、自分の愛する人が死なない、と妄信して。悲しい奴だ。しかし、ある意味、人間らしい、とも言える。

そんなアガムスを止めるべく、今、自分に出来る事を全力でやってみせる、と決意できたカナタは、再び、激闘を繰り広げる。お互いの限界を越えるほどの戦闘で、ついに両者とも、ほぼ同時に変身解除。まさか、このタイミングで、リュウモンに、カナタがデッカーである、とバレたのもビックリだが、アガムスが記憶喪失になるって展開にも仰天だった。これはガチなのか、それとも、演技なのか・・・

 

暴太郎戦隊ドンブラザーズ

ドン45話「カカむらガガむら」、そろそろ、戦いの終わりが近いのかな、と感じるストーリー展開でしたね。

やっと、翼さんがイヌブラザーである事を知った、ドンブラザーズのメンバーたち。よくもまぁ、ここまで揃えるのに引っ張ったもんだなァ。私も含め、ファン全員が井上イズムに翻弄されましたわ、散々。むしろ、ありがとうございました、と言いたくなるほどだった。まぁ、雉野だけは、絶対に認めない空気ですが。美保さんが、人間ではなく、獣人である、と翼さんだけじゃなく、タロウも証言してるのに、全く信じない。愛ってのは厄介だな。

翼さんにとって、雉野との問題よりも優先すべきは、やはり、夏美さんを獣人の森から救出する事。その獣人の森を見つけ出すヒントを求め、未来の時間軸に帰ったアナザーはるか、もとい、椎名ナオキの漫画を読んでいた翼さんは、ジロウの故郷が漫画に出てくる地名と似ている事を知り、同行を決断。何ともまぁ、奇妙なトリオ。

そんな三人が辿り着いたのは、華菓村。これは、『西遊記』で孫悟空が支配していた場所に掛けてるのかな。その華果村には人の気配がなく、ジロウの育ての親である寺崎の姿もない。ジロウが彼を探している間、タロウと翼さんは寺崎に会う事になるんだが、寺崎はドン家の者であり、己を獣人とし、他の獣人を森から出さぬよう、門番をしていた。けれど、本体の寿命が尽きかけている事で、彼の残り時間も少なくなっていた。そこで、寺崎は、ジロウを自分の後継者に選んでいた。しかし、ドン家の者として、獣人を生み出した罪は己が償う、とタロウはジロウの口に入りかけていたペンギンの折り紙を食べてしまう。

その影響かどうかなのかは分からんけど、雉野がまたしても変貌かつ巨大化してしまった百獣鬼ングを倒すべく出現したのは、いつもの、ドンオニタイジンじゃなかった。何がやって来たって、恐らく、次の戦隊ロボ・・・何でだよ!? これは、ちょっと、メチャクチャすぎんか? でも、嫌いじゃないんだよなァ、こういう展開。雉野は消えちゃうわ、タロウは囚われの身になっちゃうわ、敵勢に新たな者が現れるわ、終盤に向け、忙しくなってきたぞぉ。

 

仮面ライダーギーツ

19話「乖離Ⅲ:投票! デザスターは誰だ!」では、私の推しである景和が追い詰められながらも、自分にとって何が大切なのか、それを自覚し、元から弱くはない芯を強め、精神的な成長を遂げるストーリーになっており、実に楽しめました。

そもそも、甘い所がある景和は、今回のように、他人がスパイかもしれない、と疑い、また、他人を蹴落とす事で自分が有利になるようなルールには向いてない。それでも、このルールがある以上は、自分が脱落しない為に行動しなきゃいけない。言葉を駆使して、周りの疑心を煽り、景和がデザスターである、と印象付けていた大智のやり口はムカつくにしろ、効果的であるのは私も認めるしかない。

ただ、世の中、そう腐っちゃいない。もし、自分を信じて貰おう、と行動できる人間が報われないようなら、とっくに、この世界は荒廃しているだろう。色々と隠し事はしているし、チョイチョイ、化かしてくるにしろ、根は悪くない英寿から、ビーフステーキで腹ごしらえをしながら、道長との再会で得た情報を教えられた景和。

彼は、このサドンデスに勝ち、子供たちを自分が守る、と決意します。そんなタイクーンをサポートするように、ギーツはジャマトが豪徳寺の姿に擬態していた事、そして、それを利用して、ナッジスパロウが卑劣な策を用いていた事を明らかにします。誰かを救うために動ける強さを、タイクーンが持っている事を知ったロポは、彼と相性の良いニンジャバックルを渡し、同時に、勝利への道を作ってくれました。仲間達から託された想いを裏切らない、それが、仮面ライダータイクーン。頭部が損傷するほどのダメージを負いながらも、決して怯まず、覚悟を込めたボールをゴールへぶち込みました。

ジャマーボールに勝利し、ついに、デザスターの投票に。他者を陥れてでも自分が勝とうとする大智の一票こそ、景和に入ってしまいましたが、他の者はそんなクズと、共に戦っていく事は出来ない、と大智に票を入れました。これによって、今回の脱落者は大智に。ざまぁ、ではありますが、吐いたセリフからして、彼はデザスターではないな。英寿と景和は、それぞれのサポーターからの檄で、この戦いへの更なる決意を高めてました。気になるのは、他のライダーたちのサポーター。一体、どんな介入をしてくるのやら。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする