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MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(54)

2021-03-10 23:10:19 | 恒星(b)
天体望遠鏡:MAK127SP[1-4]にイメージセンサSV305[5-8]を取り付けて、シリウス[12]とリゲル[13]の直焦点撮影を試みた。
ここでは、上記の望遠鏡をAZ-GTi赤道儀化マウント[20-25]に搭載し、特にシリウスについては露出を変えて撮影した結果について記す。

(1)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影概要
MAK127SPにイメージセンサSV305を取り付け、さらにそれらをAZ-GTi赤道儀化マウントに搭載し、シリウスとリゲルの撮影を試みた。
SV305からの映像信号は、SharpCap3.2[9]を用いて、WindowsノートPCに取り込んだ。
天体の視野への導入は、AZ-GTiの制御アプリ:SynScanPro[10]を用いて行った。
スターアライメント時は、付属ファインダ(レッド・ドット式)を見ながら方向ボタンで天体をアライメントし、ノートPC画面に天体が写ることで確認した。
天体の撮影は、ノートPCの液晶画面を見ながらピントを合わせ、SharpCap3.2のキャプチャ機能を用い、pngファイルを取り込んだ。
取り込んだpng画像は、ImageMagick[11]を用いてjpg変換、および、トリミング処理を行った。

(2)撮影結果(上が北)

2021-03-10 20:20 シリウス[12,15-16]
SV305, MAK127SP 1500mm F12
SV305, Gain 30, 露出 49ms, WB(B=216 G=100 R=128), 1920x1080, RGB24
※シリウス部分をトリミング(640x480)


2021-03-10 20:20 シリウス[12,15-16]
SV305, MAK127SP 1500mm F12
SV305, Gain 30, 露出 101ms, WB(B=216 G=100 R=128), 1920x1080, RGB24
※シリウス部分をトリミング(640x480)


2021-03-10 20:09 シリウス[12,15-16]
SV305, MAK127SP 1500mm F12
SV305, Gain 30, 露出 206ms, WB(B=216 G=100 R=128), 1920x1080, RGB24
※シリウス部分をトリミング(640x480)


2021-03-10 20:20 シリウス[12,15-16]
SV305, MAK127SP 1500mm F12
SV305, Gain 30, 露出 474ms, WB(B=216 G=100 R=128), 1920x1080, RGB24
※シリウス部分をトリミング(640x480)


2021-03-10 19:39 リゲル[13,15-16]
SV305, MAK127SP 1500mm F12
SV305, Gain 30, 露出 206ms, WB(B=216 G=100 R=128), 1920x1080, RGB24
※リゲル部分をトリミング(640x480)
※リゲルとその伴星[14]が確認できる。

・口径:127mm
・ドーズの分解能:0.91"[17]
・イメージセンサ分解能:0.80"相当[17]
(イメージセンサ画素ピッチ:2.9μm[18])

(3)まとめ
MAK127SPにSV305を取り付け、さらに、AZ-GTi赤道儀化マウントに搭載して、シリウスとリゲルの直焦点撮影を試みた。
AZ-GTi赤道儀化マウントの恒星追尾機能を活用することで、リゲルとその伴星を確認することができた。
一方で、露出を変えてシリウスを撮影したが、シリウスの伴星は確認できなかった。

参考文献:
(1)Maksutov Cassegrains
(2)マクストフカセグレン式望遠鏡-Wikipedia
(3)Sky-Watcher-Wikipedia
(4)Sky-Watcher Global Website
(5)SV305デジアイピースの使用方法
(6)SVBONY SV305 取扱説明書
(7)Svbony SV305 Camera FAQ
(8)SVBONY
(9)SharpCap
(10)SynScanPro-GooglePlay
(11)ImageMagick
(12)シリウス-Wikipedia
(13)リゲル-Wikipedia
(14)連星-Wikipedia
(15)今日のほしぞら
(16)Stellarium-Web
(17)望遠デジタルカメラの分解能-goo blog
(18)IMX290NQV
(19)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影-goo blog
(20)AZ-GTi赤道儀化マウント-goo blog
(21)AZ-GTi赤道儀化マウント(2)-goo blog
(22)AZ-GTi赤道儀化マウント(3)-goo blog
(23)AZ-GTi赤道儀化マウント(4)-goo blog
(24)AZ-GTi赤道儀化マウント(5)-goo blog
(25)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(53)-goo blog
(26)天体写真ギャラリー-シリウス
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(28)シリウスBにご注目 - 阿南市科学センター / 天文館 blog
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2 コメント

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シリウスの写真について (starskys2)
2021-03-11 09:17:31
新星空の友です。

シリウスとリゲルの写真を拝見しました。
リゲル伴星は比較的容易に写りますね。
シリウス伴星は難しいです。私も3月に入って撮影に挑戦していますが、自分の思う写真になりません。

さて、シリウス伴星はリゲル伴星の同じGAINで露出時間ぐらいで写ります。
望遠鏡の眼視観察でシリウス伴星は観えているのでしょうか。伴星が観えないと、まず動画にも写りません。ハッキリ観えても写らないぐらいです。
また、リゲル伴星は眼視観察で多分観えていますよね。
ソフト現像処理の仕方でも伴星は見え隠れします。微調整して伴星らしいものが写っていませんか?
露出オーバーですと、伴星が主星の光に埋もれてしまいます。一度確認してみては。
3月に入っても好条件がありませんが、シリウス伴星の観察・撮影にもう一度挑戦して頂きますようお願いします。
シリウス伴星が眼視観察できましたら、ブログにもその旨載せて下さい。よろしくお願いします。
それでは、次はシリウス伴星の写真を拝見できますように。
返信する
Re:シリウスの写真について (KIMUKAZU)
2021-03-11 17:57:43
新星空の友 様

コメント、ありがとうございます。
3月10日は、北風がやや強く感じましたが、月のない星空のきれいな夜でした。
再度、ベランダでシリウスとリゲルの撮影を試みましたが、伴星:シリウスBは確認できませんでした。
「ほしぞらの探訪」には、口径20cmでもシリウスBの観察は容易でないと記述がありますので、観察にはそれなりの機材と粘りが必要なのかも知れません。
当方は、しばらくは、オリオン座周辺の観察を楽しみたいと思いますが、季節が進みましたら、春の星座(かに座、しし座、おおぐま座など)の観察も始めたいと思います。
引き続き、ご指導よろしくお願いいたします。
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