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MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(53)

2021-02-22 00:28:12 | 恒星(b)
天体望遠鏡:MAK127SP[1-4]にイメージセンサSV305[5-8]を取り付けて、シリウス[12]とリゲル[13]の直焦点撮影を試みた。
ここでは、上記の望遠鏡をAZ-GTi赤道儀化マウント[20-24]に搭載して撮影した結果について記す。

(1)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影概要
MAK127SPにイメージセンサSV305を取り付け、さらにそれらをAZ-GTi赤道儀化マウントに搭載し、シリウスとリゲルの撮影を試みた。
SV305からの映像信号は、SharpCap3.2[9]を用いて、WindowsノートPCに取り込んだ。
天体の視野への導入は、AZ-GTiの制御アプリ:SynScanPro[10]を用いて行った。
スターアライメント時は、付属ファインダ(レッド・ドット式)を見ながら方向ボタンで天体をアライメントし、ノートPC画面に天体が写ることを確認した。
天体の撮影は、ノートPCの液晶画面を見ながらピントを合わせ、SharpCap3.2のキャプチャ機能を用い、画面のpngファイルを取り込んだ。
取り込んだpng画像は、ImageMagick[11]を用いてjpg変換、および、トリミング処理を行った。


撮影の様子

(2)撮影結果(上が北)

2021-02-21 18:20 シリウス[12,15-16]
SV305, MAK127SP 1500mm F12
SV305, Gain 30, 露出 905ms, WB(B=223 G=100 R=135), 1920x1080, RGB24


上記の画像のシリウス部分をトリミング(640x480)
※シリウスとその伴星[14]らしきものがあるが、その位置から伴星ではないと考えられる。


2021-02-21 19:25 リゲル[13,15-16]
SV305, MAK127SP 1500mm F12
SV305, Gain 30, 露出 206ms, WB(B=223 G=100 R=135), 1920x1080, RGB24


上記の画像のリゲル部分をトリミング(640x480)
※リゲルとその伴星[14]が確認できる。

・口径:127mm
・ドーズの分解能:0.91"[17]
・イメージセンサ分解能:0.80"相当[17]
(イメージセンサ画素ピッチ:2.9μm[18])

(3)まとめ
MAK127SPにSV305を取り付け、さらに、AZ-GTi赤道儀化マウントに搭載して、シリウスとリゲルの直焦点撮影を試みた。
AZ-GTi赤道儀化マウントの恒星追尾機能を活用することで、リゲルとその伴星を確認することができたが、シリウスの伴星は現時点では確認できていない。

参考文献:
(1)Maksutov Cassegrains
(2)マクストフカセグレン式望遠鏡-Wikipedia
(3)Sky-Watcher-Wikipedia
(4)Sky-Watcher Global Website
(5)SV305デジアイピースの使用方法
(6)SVBONY SV305 取扱説明書
(7)Svbony SV305 Camera FAQ
(8)SVBONY
(9)SharpCap
(10)SynScanPro-GooglePlay
(11)ImageMagick
(12)シリウス-Wikipedia
(13)リゲル-Wikipedia
(14)連星-Wikipedia
(15)今日のほしぞら
(16)Stellarium-Web
(17)望遠デジタルカメラの分解能-goo blog
(18)IMX290NQV
(19)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影-goo blog
(20)AZ-GTi赤道儀化マウント-goo blog
(21)AZ-GTi赤道儀化マウント(2)-goo blog
(22)AZ-GTi赤道儀化マウント(3)-goo blog
(23)AZ-GTi赤道儀化マウント(4)-goo blog
(24)AZ-GTi赤道儀化マウント(5)-goo blog
(25)天体写真ギャラリー-シリウス
(26)天体写真ギャラリー-リゲル

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4 コメント

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シリウス伴星とリゲル伴星の撮影に関して (starskys2)
2021-02-22 10:10:14
新星空の友です。

シリウス伴星とリゲル伴星の写真、拝見しました。
撮影しましたね。
リゲル伴星は写し易いですが、シリウス伴星は難しいです。
上手に撮影するには、条件出しをしっかりやって最適条件を見つけることです。GAIN、露出、シーイング等。
望遠鏡の筒内気流も大きく影響します。
主星の周りのにじみは露出オーバーかソフト現像処理の仕方かと思います。
シリウスの写真はゴースト状の光跡が出ていますので、光軸ずれチェックと露出オーバーを見直してみてはと思います。
私のブログ写真を参考にして頂ければ、最適条件が見つかるかと思います。(私もいろいろ試行中ですが)
撮影前に、リゲル伴星、シリウス伴星が眼視観察して観えることも大切です。観えないとうまく写りません。
尚、できましたら、写真の向き(直接焦点撮影は上が北)を位置合わせした方が良いです。位置角、シリウス伴星の経年の位置角変化がつかめます。
それでは、更にきれいなリゲル伴星とシリウス伴星の写真を待っています。よろしくお願いします。


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Re:シリウス伴星とリゲル伴星の撮影に関して (KIMUKAZU)
2021-02-22 12:13:00
新星空の友 様

コメント、ありがとうございます。
日も日々長くなり、春の気配を感じられるようになりました。
特に2月21日は、とても暖かい日でしたので、ベランダでシリウスとリゲルの観察を楽しむことができました。
ご指摘の通り、特にシリウスの伴星については、一応確認はできるものの、暗くゴーストのようにも見えますので、これから再確認を行っていきたいと思います。
また、写真の向きにつきましても、AZ-GTi赤道儀化マウントの特徴を確認して、補足修正を行っていきたいと思います。
引き続き、ご指導よろしくお願いいたします。
返信する
シリウスの写真について (starskys2)
2021-02-22 21:44:13
新星空の友です。

再度、シリウスの写真と記事を拝見しました。
写真の上側が北に向き変更されていました。
シリウスの写真をもう一度見ますと、露出オーバーで多分ゴーストが写っているようです。
私の撮影実績から判断しますと、シリウス伴星の露出はリゲル伴星と同じ程度の露出で伴星が写ります。
貴殿のリゲル写真も露出オーバーで、シリウスは更にもっと露出オーバーです。0.9秒露出は長すぎるのでは。
次回、露出を何通りか長短含めて実験撮影してみることをお勧めします。眼視観察できていれば、伴星は写せると思います。
以上、気付いた点を書きました。
また。私のブログ2/14のシリウス伴星の露出別写真を参照下さい。参考になるかもしれません。
よろしくお願いします。
返信する
Re:シリウスの写真について (KIMUKAZU)
2021-02-22 22:33:39
新星空の友 様

コメント、ありがとうございます。
まだまだ寒い日もありますが、これから徐々に暖かくなりますので、再度、シリウスとリゲルの観察を試みたいと思います。
その際に、ご指摘の露出条件、参考にさせていただきます。
引き続き、ご指導よろしくお願いいたします。
返信する

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