KIMUKAZU blog

健康とiMacに関する情報
最近は天体観察と公園散策の情報

NewスカイステージとSV305を用いた直焦点撮影

2021-10-19 00:09:19 | 写真
(1)NewスカイステージとSV305を用いた直焦点撮影の試験概要
 ・撮影対象
  月[16]
 ・機材
  望遠鏡:Newスカイステージ 300mm F4[1-2] ※中古(ヤフオクで入手)
  ファインダー:5x24mm付属ファインダー
  イメージセンサ:SVBONY SV305 CMOSイメージセンサ[3-7]
  フィルタ:SVBONY CLSフィルター 1.25インチ光害カットフィルター[8]
  架台:微動雲台付・カメラ用三脚
 ・画像処理
  パソコン:WindowsノートPC(Core i5 2.30GHz 、8GB、240GB-SSD)
  イメージキャプチャ:SharpCap3.2[9] 撮影時間:約10秒(約300フレーム)、aviファイル
  スタック処理:AS!3(AutoStakkert!3)[10] 取り込みフレームの品質上位50%をスタック
  Wavelet処理:RegiStax6[11-12] AS!3からの出力画像(tif)をWavelet処理
  後処理:ImageMagick[13] bmp→jpg変換


試験撮影の様子


Newスカイステージ鏡筒のアリガタ化
※Newスカイステージ鏡筒に、ダブテール取付プレート 天体望遠鏡アクセサリー130mmを強力両面テープで接着固定した。[17,18]
※Newスカイステージ鏡筒のアリガタ化により、汎用の天文用マウントに容易に搭載可能となった。


Newスカイステージ鏡筒のバックフォーカス対策[19]
※アイピースホルダ部(黒矢印)を、紙やすりで数mm削り短縮化した。これにより、SV305で無限遠にフォーカス可能となった。

(2)NewスカイステージとSV305を用いた直焦点撮影の試験結果

2021-10-17 21:15 月(フィルタなし)
SV305, Newスカイステージ 300mm F4
SV305, Gain 30, Exp. 0.42msec, WB(B=211 G=100 R=158), 1920x1080, RGB24


2021-10-17 21:12 月(CLSフィルターあり)
SV305, Newスカイステージ 300mm F4
SV305, Gain 30, Exp. 0.39msec, WB(B=211 G=100 R=159), 1920x1080, RGB24
※CLSフィルタで、480~560nmの光(緑色)をカットするため、青紫色の月が撮影できた。
※CLSフィルタを用いても、反射望遠鏡を使用することで、色収差の課題[20]が現れないことが確認できた[21,27]。

・対物レンズ口径:76mm
・ドーズの分解能:1.52"[14]
・イメージセンサ分解能:3.99"相当[14]
(イメージセンサ画素ピッチ:2.9μm[15])
・倍率(FOV):x80(0.60°)

(3)まとめ
電視観望用(Electronically-Assisted Astronomy:EAA)の短焦点・反射望遠鏡として使用することを目的に、NewスカイステージにSV305を取り付け、直焦点撮影の試験を行った。
Newスカイステージ鏡筒のアリガタ化や、バックフォーカス対策を施すことで、電子観望用の鏡筒として使用可能な見通しが立った。
今後、AZ-GTi赤道儀化マウントに前記の鏡筒を搭載し、秋から冬にかけて観察しやすい天体の電視観望を試みたい。

参考文献:
(1)New スカイステージ
(2)SKYWALKER SW-1PC/NEW SKYSTAGE取扱説明書
(3)SVBONY SV305 CMOSカメラ 接眼レンズ 1.25インチアイピース 惑星観察
(4)SV305デジアイピースの使用方法
(5)SVBONY SV305 取扱説明書
(6)Svbony SV305 Camera FAQ
(7)SVBONY
(8)SVBONY CLSフィルター 1.25インチ光害カットフィルター 天体観察 天体撮影
(9)SharpCap
(10)AUTOSTAKKERT!
(11)RegiStax6
(12)RegiStax-Wikipedia
(13)ImageMagick
(14)望遠デジタルカメラの分解能-goo blog
(15)IMX290NQV
(16)月-Wikipedia
(17)初号機を卓上架台から下ろす
(18)OLYMPUS E-PM2と遊星號を用いた直焦点撮影(5)-goo blog
(19)MILTOL200mmとSV305を用いた直焦点撮影-goo blog
(20)MILTOL200mmとSV305を用いた直焦点撮影(2)-goo blog
(21)SVBONY CLSフィルター最強説「赤外域利用電視観望」で小宇宙を狙う-浮気なぼくら
(22)NEWTONYのバックフォーカスを延長するための主鏡セル改造と斜鏡大径化-浮気なぼくら
(23)NEWTONY F3.2 電視観望システム-浮気なぼくら
(24)NEWTONY、45mmF3.5(fl=160mm)仕様~トータルバランスの落としどころ~-浮気なぼくら
(25)VIRTUOSOでプレートソルブは可能か?-浮気なぼくら
(26)(多分)一番シンプルなプレートソルブ-ほしぞloveログ
(27)ニュートン式望遠鏡-Wikipedia

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 10月の武蔵関公園(2) | トップ | 都内の星座(42) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

写真」カテゴリの最新記事