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MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(7)

2020-08-17 07:26:20 | 土星
天体望遠鏡:MAK127SP[1-4]にイメージセンサSV305[5-8]を取り付けて、土星[9]の直焦点撮影を試みた[19-24]。
撮影データのスタック処理、および、Wavelet処理に、Lynkeos[11]を用いた[24]。
その結果を次に記す。

(1)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影概要
MAK127SPにイメージセンサSV305を取り付け、ポルタ経緯台に搭載し、土星の撮影を行った[19-24]。
SV305からの映像信号は、SharpCap3.2[10]を用い、WindowsノートPCに取り込んだ。
土星の望遠鏡の視野への導入は、付属のファインダ(レッド・ドット式)を用いてアライメントし、ノートPCの画面に土星が写ることを確認することで行った。
土星の撮影は、ノートPCの液晶画面を見ながらピントを合わせ、SharpCap3.2のキャプチャ機能を用いてaviファイルを取り込んだ。
撮影時間は、約15秒(約450フレーム)である。
取り込んだaviファイルは、FFmeg[12]を用いて、動画長を10sec(300フレーム)にトリミングした。
その後、Mac OS環境において、Lynkeos[11]を用いて、スタック処理、および、Wavelet処理を行った[24]。
また、Lynkeosからの出力画像は、ImageMagick[14]を用いてトリミング処理した。

(2)土星の撮影結果

2020-08-07 22:43 土星(等級:0.2、視半径:9.2")[13]
SV305, MAK127SP 1500mm F12
SV305, Gain 30, 露出 54.7ms, WB(B=235 G=100 R=131), 1920x1080, RGB24, 30fps


2020-08-10 21:24 土星(等級:0.2、視半径:9.2")[13]
SV305, MAK127SP 1500mm F12
SV305, Gain 30, 露出 32.8ms, WB(B=223 G=100 R=135), 1920x1080, RGB24, 30fps


2020-08-15 20:23 土星(等級:0.2、視半径:9.1")[13]
SV305, MAK127SP 1500mm F12
SV305, Gain 30, 露出 27.9ms, WB(B=223 G=100 R=135), 1920x1080, RGB24, 30fps


※LynkeosでのWavelet処理パラメータ例(共通)

・対物レンズ口径:127mm
・ドーズの分解能:0.91"[15]
・イメージセンサ分解能:0.80"相当[15]
(イメージセンサ画素ピッチ:2.9μm[16])

(3)まとめ
MAK127SPにSV305[5-8]を取り付け、土星の直焦点撮影を試みた。
撮像データのスタック処理、および、Wavelet処理にLynkeosを用いた。
その結果、土星の環[18]を含む土星の良好な画像が得られた。

参考文献:
(1)Maksutov Cassegrains
(2)マクストフカセグレン式望遠鏡-Wikipedia
(3)Sky-Watcher-Wikipedia
(4)Sky-Watcher Global Website
(5)SV305デジアイピースの使用方法
(6)SVBONY SV305 取扱説明書
(7)Svbony SV305 Camera FAQ
(8)SVBONY
(9)土星-Wikipedia
(10)SharpCap
(11)Lynkeos
(12)FFmpeg
(13)今日のほしぞら
(14)ImageMagick
(15)望遠デジタルカメラの分解能-goo blog
(16)IMX290NQV
(17)Saturn's Satellites
(18)土星の環-Wikipedia
(19)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影-goo blog
(20)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(2)-goo blog
(21)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(3)-goo blog
(22)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(4)-goo blog
(23)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(5)-goo blog
(24)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(6)-goo blog
(25)CMOSカメラで木星と土星を撮影しました
(26)3惑星を撮りました

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
惑星の直焦点撮影に関して (skystars2)
2020-08-17 14:33:00
新星空の友です。

最新の木星・土星の写真を拝見しました。
動画撮影の惑星写真の仕上がりが凄く上達しましたね。これならば火星の準大接近に間に合います。
私もASI290MCカメラを購入して木星・土星・火星の動画撮影を練習中です。
どうも動画カメラの性能が写り方に大きく影響しているように思います。動画カメラを変更したら、同じ望遠鏡でも写り方が大きく異なります。
私はRegiStax6ソフトで静止画にして、ステライメージ8ソフトでコンポジット・ソフト現像、フォトショップで最終仕上しています。(参考に)
更にレベルアップした惑星写真を拝見することを楽しみにしています。
酷暑の夏ですので、体調に気を付けてご活躍下さい。





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Re:惑星の直焦点撮影に関して (KIMUKAZU)
2020-08-17 15:23:23
新星空の友 様

コメント、ありがとうございます。
おかげさまで、お盆休みの間、準備していた新機材やソフトウエアを活用して、じっくり惑星撮影、および、画像処理の試行錯誤ができました。
惑星撮影の手順はワンクール確認できましたが、いまだ課題も多く、今後もいただきましたコメント等を参考にさせていただきながら、ベランダからの惑星観察を楽しみたいと思います。
引き続き、ご指導よろしくお願いいたします。
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