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遊星號とSV305を用いた直焦点撮影(4)

2020-09-24 00:02:43 | 惑星
天体望遠鏡:遊星號[1-2]にイメージセンサSV305[3-5]を取り付けて、木星[6]と土星[7]の直焦点撮影を試みた。
ここでは、撮影データのスタック処理にAS!3(AutoStakkert!3)[10]を用い、その後のWavelet処理にRegiStax6[11-12]を用いた結果を記す。

(1)遊星號とSV305を用いた直焦点撮影概要
遊星號にイメージセンサSV305を取り付け、ポルタ経緯台に搭載し、木星と土星の撮影を行った[18]。
SV305からの映像信号は、SharpCap3.2[9]を用い、WindowsノートPCに取り込んだ。
木星と土星の撮影は、ノートPCの液晶画面を見ながらピントを合わせ、SharpCap3.2のキャプチャ機能を用いてaviファイルを取り込んだ。
撮影時間は、木星では40秒程度、土星では10秒程度である。
取り込んだaviファイルは、AS!3を用いてスタック処理(取り込みフレームの品質上位50%をスタック)を行った。
AS!3からの出力画像(tif)は、RegiStax6に入力し、Wavelet処理を行った。
また、RegiStax6からの出力画像(bmp)は、Windows標準のフォトを用いて傾き補正を加え、さらに、ImageMagick[13]を用いてトリミング処理を行った。

(2)木星の撮影結果(上が北)

2020-08-03 21:51 木星(等級:-2.7、視半径:23.5")[14]
SV305, 遊星號 800mm F16
SV305, Gain 30, 露出 9.1ms, WB(B=235 G=100 R=131), 1920x1080, RGB24, 30fps

(3)土星の撮影結果(上が北)

2020-08-03 21:56 土星(等級:0.2、視半径:9.2")[14]
SV305, 遊星號 800mm F16
SV305, Gain 30, 露出 101.1ms(Auto), WB(B=235 G=100 R=131), 1920x1080, RGB24, 30fps

・対物レンズ口径:50mm
・ドーズの分解能:2.32"[15]
・イメージセンサ分解能:1.50"相当[15]
(イメージセンサ画素ピッチ:2.9μm[16])

(4)まとめ
遊星號にSV305を取り付け、木星と土星の直焦点撮影を行った。
木星、および、土星の撮影データのスタック処理にAS!3を用い、Wavelet処理にRegiStax6を用いた。
その結果、木星および土星の良好な画像が得られ、木星の縞模様、土星の環を確認することができた。

参考文献:
(1)スターライト・コーポレーション-Wikipedia
(2)アメリカン!遊星號(三脚台座1/4雌ネジ付)
(3)SV305デジアイピースの使用方法
(4)SVBONY SV305 取扱説明書
(5)Svbony SV305 Camera FAQ
(6)木星-Wikipedia
(7)土星-Wikipedia
(9)SharpCap
(10)AUTOSTAKKERT!
(11)RegiStax6
(12)RegiStax-Wikipedia
(13)ImageMagick
(14)今日のほしぞら
(15)望遠デジタルカメラの分解能-goo blog
(16)IMX290NQV
(17)遊星號とSV305を用いた直焦点撮影-goo blog
(18)遊星號とSV305を用いた直焦点撮影(2)-goo blog
(19)遊星號とSV305を用いた直焦点撮影(3)-goo blog

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