センター試験地理B2009年 

センター試験2006~2009年地理Bの解答解説。上のタイトルをクリックすると目次ページになります。

2007年センター試験地理Bの問題解答解説

2007-01-30 | 07地理B
 第1問 世界の自然 問題  解答解説
 第2問 世界の工業 問題  解答解説
 第3問 世界の都市 問題  解答解説
 第4問 アフリカ地誌 問題  解答解説
 第5問 現代世界の諸問題   問題 解答解説
 第6問 青森県の地誌  問題 解答解説 
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①センター試験地理Bの問題文は設問に無関係の部分を省略しています。
②解答解説は二宮書店の「詳解地理B」を使用しています。
③授業内容整理、白地図作業、それに大学受験テキストをかねた、二宮書店「地理B実践ワーク」を利用します。
 
  
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第1問 世界の自然

2007-01-30 | 07地理B
第1問 次の地図を参照し、各問いに答えよ。



問1 新期造山帯の説明として、誤りはどれか。
【 1 】
① 石炭や石油を産出する楯状地が見られる。
② 広大な低地の中に基盤岩が露出した卓状地が見られる。
③ 地殻変動を受けた後に侵食された構造平野が見られる。
④ 中生代以降に形成された大山脈や弧状列島が見られる。



問2 図1のABCと、次の説明文アイウの正しい組合せは①~⑥のどれか。
【 2 】
(ア) 狭まる境界にある断層の活動により、強い地震が発生する。
(イ) ずれる境界のサンアンドレアス断層により、大都市で地震が起こる。
(ウ) 高原北縁の活断層の活動によって大地震が発生、大被害が生じる。





問3 次の図は、河川の月平均流量を示す。それぞれ地図中のLMNのどの河川を
示すか。
【 3 】

 




問4 次の降水量のグラフ(サ、シ、ス)は、図1中のPQRのいずれか。あとの①~⑥の組合せから選べ。
【 4 】

 




問題5 日本の自然災害の説明として、次のどれが適切か。
【 5 】
① 日本の太平洋岸では、沖合のプレート境界であるフォッサマグナで発生する地震により、津波被害が生じる。
② 日本列島では海溝に直交する向きに火山帯が分布しており、噴火による災害がたびたび発生する。
③ 日本列島では、前線が停滞しているときに台風が接近すると、集中豪雨が発生することがあり、地すべりなどの土砂災害が生じる。
④ 日本の東北地方では、冬に寒冷な季節風が吹くと、日本海側では雪害、太平洋側では冷害が生じる。


問6 自然災害に関するハザードマップについて、青色部分が不適当な部分は①~④のどれか。
【 6 】
① 地震への対策としては、地震災害予測地図が有効である。これは、将来の地震にともなう地盤沈下量や地下水面の低下量を示すものである。
② 火山噴火への対策としては、火山防災地図が有効である。これは、将来の火山噴火にともなう溶岩流や火砕流などの到達予測範囲を示すものである。
③ 洪水への対策としては、土石流危険区域地図が有効である。これは、将来予測される土石流の発生地域や土砂の堆積範囲を示すものである。

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第1問問題終了  第1問の解答解説

第1問 解答解説(世界の自然)

2007-01-30 | 07地理B
問1【 1 】④
①× 楯状地は安定陸塊。石炭・石油は少なく、鉄鉱石が多い。
②× 基盤岩が露出したのは楯状地である。卓状地はうすい堆積層におおわれる。
③× 構造平野は地殻変動が少なく、地表面のやわらかい地層の侵食された平野。
④○ 新期造山帯の説明。環太平洋造山帯とアルプスヒマラヤ造山帯がある。
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【教科書】10~11p:安定陸塊、古期造山帯、新期造山帯の説明。
10pの図4



【地理B実践ワーク、以下ワーク】2~3p:1.世界の地形 
各造山帯の対照表がある。造山帯の地図作業もある。
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問2【 2 】⑤
(ア)フィリピン。環太平洋造山帯にあり、フィリピン海プレートの動きが活発である。
(イ)アメリカ合衆国。環太平洋造山帯。カリフォルニア州にあり、大規模なずれる断層。ロサンゼルスがしばしば大地震に襲われる。
(ウ)トルコ。アナトリア高原北部には北アナトリア断層がある。
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【教科書】12p:地理の視点。火山と地震の分布図と解説がある。
【ワーク】2p:2.プレートテクトニクス。3p:造山帯の作業。
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問3【 3 】②
日本の流出量の季節変化の応用。融雪時期からユーコン川(カ・L)、流出量が年中少ないことからコロラド川(ク・M)、流出量の季節変化からミシシッピ川(キ・N)が分かる。
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【教科書】39p:世界の主要河川の流出量を示す図がある(図1)。高緯度では融雪時期、低緯度では雨季の流量が特徴的である。
【ワーク】24p:2.河川の分類。
25p:日本の河川のうち、神通川が融雪時期に流量が増すことが分かる。また太平洋岸の熊野川の降水量が梅雨と台風の時期に多い。これから、アメリカ合衆国の河川の流出型を類推できる。
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問4【 4 】⑥
気温が示されていないが、地図中の緯度から熱帯かステップと判断できる。
(サ)雨季が2回。赤道と南回帰線の間にあるスリランカR。Af。
(シ)6月から9月までが雨季、他は乾季。ムンバイQ。Am。
(ス)年降水量が400mm程度なのでステップ気候。カザフステップのアルマティP。BS。
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【教科書】44~45p:熱帯気候の説明と雨温図。
【ワーク】82p・84p:熱帯・亜熱帯ではモンスーンの影響で夏は雨季になる。83pのカラチ・ムンバイ・チェンナイの比較と同じ問題である。
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問5【 5 】③
日本の自然災害を、科学的・分析的に考える。
①× フォッサマグナが誤り。海溝が正しい。
②× 火山帯が海溝に直交するのが誤り。並行する、が正しい。
③○ 梅雨末期に台風から熱風と水蒸気が供給される。
④× 東北地方の冷害が冬は誤り。ヤマセによる冷害は夏である。
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【教科書】56p:北日本の気候。オホーツク海高気圧からヤマセが吹き込んで冷害が起こることがある。
【ワーク】20p:フォッサマグナ、海溝など日本の地形のまとめ。21p:東北地方の地形断面と夏のヤマセの設問。
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問6【 6 】①
①× 地下水の低下ではなく、上昇。地下水が地震時に上昇すると、液状化現象を起こし、建物が倒壊することがある。
②○ 火砕流の流れる速度が時速100km。ふだんからの危険認識が重要。
③○ 沖積平野が氾濫しやすいが、大都市では沖積平野に人口が増えた。
④○ 山崩れである。扇状地形成の1つの型であるが、危険である。
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【教科書】13p:火山の爆発による危険性が指摘されている。
【ワーク】20p:2.日本の断層。中央構造線とフォッサマグナは活断層が集中。
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以上、2007年地理B第1問解答解説終了。
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