名無しの教師の日誌

ある公立中学校教師の教育私論と日記です。

兵庫県知事選

2017-06-24 09:35:46 | 教育に関する私論
ご無沙汰しております。

といっても、このブログを継続的に読んでくれている人なんているのか分かりませんが。

ブログをやろうと思い立ったは良いんですが、日々の忙しさのせいで、なかなか更新できませんでした。


さて、今日は兵庫県知事選の話です。

といっても、私は兵庫県知事ではないのですが、ある候補者の言っていることが、とても素晴らしいと思えたので、紹介します。

https://news.infoseek.co.jp/article/postseven_565603/?p=2
より抜粋


小中学校については、先生の雑務が多すぎて教育指導に集中できない状態を改善するというのが目標。小学校の学区というのが、今の社会のいちばん小さなコミュニティーだと思うんだけど、そこには定年退職したばかりでまだまだ元気な人とか、第一線を退いて時間を持て余している元社長とか、そういう大人がたくさんいるんだよ。その人たちを学校の職員として雇用して、学内のいろんな雑務をやってもらえば、先生の負担はかなり減る。しかも、その大人たちは地元とも連携が取れるはずだから、子どもたちの家庭環境なんかも、先生よりはもっと把握しやすいんだよ。先生が子どもを指導したらモンスターペアレンツが出てくるかもしれないけど、地域に根ざしている大人がちゃんと叱るのであれば、モンスターペアレンツも出にくいし、家族ぐるみで対話しやすい。
地域コミュニティーの連携は強くなるし、モンスターペアレンツの問題も減るし、教育レベルは上がるしで、すごくいい方法だと思うよ。退職して濡れ落ち葉になっていたお父さんたちも、地域の中でしっかり役割をもらえて、しかも給料ももらえるんだから、奥さんも嬉しいはずだよ。


もうこの人兵庫県知事目指すのなんてやめて、文科大臣やってくれないかなって正直思ったレベル。

前にも書いたのですが、教師の仕事は多様化しています。

でも、禁じ手は増えています。

以前であれば、多少の暴力的な対応は、やんちゃ坊主に対する1つの厳しい指導手段でしたが、今は体罰扱いになり、無条件に学校の非となります。

一方で、教員定数は変わりません。

だから、昔のような体罰をやらせろ……ではなくて、より教師が生徒と向き合うことに集中できる状況を作って欲しいのです。

その具体的方策として、教師じゃない人を学校職員として雇用するというのは、素晴らしいと思います。


正直、学校現場にはこれと全く同じ事を考えている人、多いと思います。

ところが、そうはならない、どうしてか。

簡単なことで、学校現場、もっと言えば校長教頭にそうゆう発想があったとしてもやる権限がないのです。

市町村立の学校なら市町村の役場が、県立なら県の役場が、そうゆうことを実行し、人を雇い、給料を払うことが出来るのです。

だから、行政が変わらないと、変わらない。


そして、学校が出来る苦肉の折衷策として取られるのが、「ボランティア募集」

小中学校から、学校の除草を手伝ってくれとか、調理実習の監督のお手伝いをしてもらえないかとか、回覧板で来たことないです?

この背景には、これがあるんです。

これが、実に大変です……

お金払って雇用して仕事を振るのと、ボランティアの人に「やっていただく」の違いは、普通の方に説明する必要はありませんよね?

やっていただくのだから、失礼のないように、色々気を遣い、準備をし……多忙化を解消するために仕事が増えるというわけのわからん状況になっているのです。


自殺だのいじめだの性の低年齢化だのネグレクトだの特別な配慮を要する生徒の増加だの……学校が果たすべき責任は昔と違います。

でも、それに対して取られる対応策は、「研修を行なう」とか「若手へのさらなる指導」とか、結局「現場ががんばってどうにかしろ」

そのうち限界は来ると思うし、だから学校は変わらないといけないと思う。


以下、具体的な私の意見。

予備校や大学でよく見られる、学生を指導する立場の人と、その教育活動をサポートするための雑務をおこなう人を分けるというシステムを、小中学校にも取り入れるべきだ。

そしてさらに可能なら、部活も切り離す。

授業や生徒指導を行なう「教師部」
教師部の教育活動をサポートする「学務部」
部活動指導を行なう「部活動部」

学務部の正規職員は少なくて良い。パートタイマーやシルバー人材を活用すれば良い。

部活動部は、体育学科の大学生とかのバイトという形も使えば良い。

こうすれば、教師は本来やるべき仕事に集中できる。

私はずっと前からこう思ってたんだけど、この勝谷氏の言ってることに近いと思った。

で、私は同時に、どうせ、これはお金かかるから実現しないだろうwwwとも思っていた。

だから、是非勝谷氏には当選していただきたい。







ついでに、先ほどの話とはかわるけれども、もう一つ勝谷氏の意見で賛同できるところを紹介します。

これは政策目標ではなく、僕自身の「哲学」なんだけど、「アホな大学には行かんでいい」っていうことをどんどん言っていこうと思う。奨学金をもらってアホな大学に通って卒業しても、そんな高給はもらえずに、奨学金が借金になるだけでしょ。今キャバクラや風俗に行ったら、お金が必要だっていう女子大生がたくさん働いているわけだよ。僕が風俗ライターをやってたころなんて、女子大生が働いているっていうだけでニュースになっていたのに、今じゃあ当たり前だっていうんだからね。わざわざ借金を作るために、アホな大学に通っているような子もいるんだよ。これはおかしいと思う。
どうして「Fラン」なんて呼ばれるアホな大学がたくさんあるのか。それは結局、文科省の天下り先を作るため。あとは、なんとか編集部員みたいな肩書を持っている新聞社のお偉いさんも、よくそういう大学で教授なんかになっているわけだ。結局、Fラン大学は文科省とだけじゃなくてマスコミの利権でもあるから、実情もまったく報じられないし、改善もされない。明らかにおかしいよ。
だから僕は、兵庫県ではそういう大学は増やさない。その代わりに、いろいろな職業につきたいという若者をサポートする仕組みを作りたい。たとえば、料理人になりたい高校生がいたら、料理専門学校に進むための助成金を出したりとか、大工になりたい高校生がいたら、弟子入りするための仲介をしたりとか、いろんな方法があると思う。
そうやって、県内での就職が増えていけば、人口の転出を防げるし、地産地消も実現できる。教育の下支えがあれば、いろいろなものが好転していくわけだ。

こんなに言ってることに賛同できる人を見るのは久々です。

兵庫県民でなくて申し訳ありませんが、私は勝谷氏を応援します。

今の学校現場に疑問を感じる、教員の同志たちよ、一緒に勝谷氏を応援しましょう!!!


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