名無しの教師の日誌

ある公立中学校教師の教育私論と日記です。

一般的な学校の感染症対策の限界

2020-08-03 20:51:54 | 教育に関する私論
先週の金曜日、私のクラスの生徒の一人が、帰りの会の後に、体調不良を訴えた。

検温をしてみると、熱が39℃あった。

急ぎ保護者に連絡を取り、お迎えを要請した。

ところが親は

「仕事が終わるまで迎えに行けない。最短であと2時間はかかる」という。

その間、やむを得ずその子は保健室で休養させるとした。

休みが明けて今日、その子の親から朝電話を受ける。

「金曜日、受診したらただの風邪と言われた。まだ解熱しないので今日は欠席させる。」



正直、私はこう思った。

このご時世、39℃の熱を出しているのに、検査もせずに「ただの風邪」という診断が出ることはあり得るのだろうか?

本当にこの親は病院に連れて行ったのだろうか?と。

読者の中には「我が子が39℃の熱出してるのに、病院に連れて行かない親なんている?」って思う人もいるかも知れないが

よく考えてみてほしい。

我が子を家に放置して知人と泊まりの旅行に出かけ、我が子を死なせるような親

コロナで入院しているのに鍵を破壊して脱走するような大人がいる現代日本である。

面倒、またはお金をかけたくない等の理由で、子どもを病院に連れて行かない親くらい、いても不思議ではない。



残念ながら、この私の疑念を検証することはできない。

親がそう言ってる以上、それを信じるほか無く、確かめる手立てが教師にはないのだ。

本当に病院に連れてっていて、ただの風邪であるならば良いのだが

もしもこれが嘘であった場合は、大惨事が予想される。

残念ながら、学校の「感染症対策の徹底」とはこのレベルなのである。


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