名無しの教師の日誌

ある公立中学校教師の教育私論と日記です。

境界知能は約14%のリアル感

2021-08-04 18:23:18 | 教育に関する私論
なぜ何もかもうまくいかない? わたしは「境界知能」でした
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210730/k10013164861000.html?utm_int=all_side_ranking-social_005

記事によれば

「境界知能」とは、いったい何なのか。
「境界知能」は、知能指数(=IQ)に関係して、専門家の間で用いられている言葉です。
「知能指数」で、「平均的」とされる部分と、「障害」とされる部分の「境い目」にあたるところが、「境界知能」と呼ばれています。



だそうです。

そして、人口の約14%がこれに該当するとのことです。



一般的な小中学校の1学級は、30人~40人です。

ですから、この記事を信じるならば、「1クラスに4人~6人程度」の生徒が、境界知能であると言えると思います。

これが、とてもリアルに感じられました。

普段授業をしていて、「学習に付いてこられない子」って大抵このくらいの人数ですよ。

5段階評価をして、評定1を付けざるを得ない子もだいたいこのくらいですよ。




現在の学校のシステムでは、このような人たちは救われないと思います。

「平均的」とされる人たちと同じ授業を受け、同じ課題を課される……できるわけないですよね。

そして、新学習指導要領では、そのような人たちと

「話し合え」
「自分の意見を考えて発表しろ」
「グループで協力しろ」


まあしんどいと思います。



ですから、前も言ったように、授業は習熟度別にすべきだと思います。

「通常学級」「特別支援学級」の二択、という現在のシステムは、極めて非合理的・非生産的だと思います。

そこにICT機器を投入し、ディスカッションの円滑化を図ったところで……ですよ。

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