うんたま森のキジムナー

おしぼり

気のきいた居酒屋に入ると、冷たいおしぼりが出てくる。
沖縄は湿度が高く暑いので、店に入って冷たく冷やされた
おしぼりが出てくると顔を拭くというより顔の熱を冷ます
ように使い首筋などを拭く。
私にはこれが出来ない。

私の実家は母がお店をやっていた。
ちゃんこ鍋と関東焚(おでん)の店で、関西ではけっこう
有名なお店だった。それともうひとつが「おしぼり屋」もしていた。
最盛期には、梅田地下街や食堂街の店のほとんどに配達していた。
夏休みなどたまに手伝いに行くのだが、機械化が始まる頃で
引き上げてきたおしぼりの大きなゴミを取ったりするのを
手伝う。
後は大きな洗濯機に入れられて自動的に丸められ一つ一つ
ビニールに梱包されて10本一束になって機械からあがってくる。

問題は最初のゴミで、色々なものが混じっている。
喫茶店やカウンターでゴキブリなどが出ると、おそらくおしぼりで
バシッと包み込むことがあるだろう。キャバレーやピンク系の店では
ゴムなどが入ってくる。
顔を拭いたおしぼりで、次に靴を拭く人もよく見かける。
子供の頃からおしぼりで顔を拭こうとすれば、おしぼりを
売り物にしている母親にも「汚い!」と叱られた。
今でも顔を拭けない。

このあいだ、何かの本で沖縄の人の見分け方というのがあった。
おしぼりを小さくたたんで、ビールや飲み物のコースターに
しているのは沖縄の人だそうだ。
なるほど・・・・そういえば、そうかも知れない。


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