天候が悪いとき、朝、少し早く出て伊良部島まで海の様子を見に行く。
橋を渡って伊良部島に入ると道を塞ぐようにカラスがいる。
人や車に慣れているのか、車がぶつかるギリギリまで飛び立たない。
カラスが鳥の中でも学習能力に優れていて、知能が高いことで
知られている。
伊良部島に生息しているカラスはリュウキュウハシブトガラス。
昔は宮古島本島にもたくさんのカラスがいたそうだが、ある時期を境に
宮古島本島にはカラスがいなくなった。
農業に使用する肥料が原因だとか推測されるが、カラスがいなくなった本当の
原因は今も謎となっている。
最近は以前に比べてカラスが増えて来た。
家の中にいてもカラスの鳴き声が聞こえてくる。宮古島本島にカラスが目立って増えて
きたのは、伊良部大橋が関係していると噂されている。
リュウキュウハシブトガラスの行動範囲は狭く、半径600mほどといわれている。
伊良部島と宮古島本島との距離は約2マイル、3キロほど。
カラスの行動範囲外であるが橋を伝って宮古島本島にきているのでは
ないかという人もいる。
橋を渡って伊良部島に入るとカラスが道を塞ぐのでノロノロと車を
歩かすようになる。伊良部島は自然が豊かで車を走らせていると
クイナが道路を横切ったり、ウズラやキジバトも道路にいる。
最近問題になっているのが車と蝶々がぶつかる。
蝶々が豊富な島でアゲハや日本最大の蝶々のオオゴマダラもいる。
カラスももしかすると車のスピードを落とさせるために交通整理を
しているのかもしれない。