下手な三線ほど耳障りなものはない。
家でサンシンを叩くと近所迷惑になるので、船で海に出て
サンシンの練習をする。
弦は3本、指は5本で使う指は4本。
楽器の中では簡単といわれているが、難しい。
サンシン入門の練習曲は「安里屋ゆんた」
前奏が2小節、唄が2小節、間奏2小節。
たったこれだけであるが奥が深い。
指が思うように動かず苦戦している。
竹富島に行くと牛車に乗って島内を回るツアーがある。
牛を操るオジサンがこの曲を聞かせてくれるのが有名。
「安里屋ゆんた」の発祥は八重山の竹富島といわれている。
「安里屋」は屋号で「クヤマ」というのが主人公。
ユンタというのは八重山に伝わる唄の形式の一つで仕事唄である。
有名な歌詞で、標準語にすると、君は野に咲くイバラの花か、
日も暮れて来たので帰ろうとすると引き止める、愛しい貴女よ。
サーユイユイは囃子言葉で本土の「ヨイヨイ」のようなもの。
「やれほに」は、やれ、ほんに、(本当に)
マタ ハーリヌ、ツンダラ、カヌシャマヨは諸説あるが定説はない。
八重山方言といわれているがインドネシアにも同じ意味を持つ言葉も
あるという。
サンシンの入門曲といわれているがいささかハードルが高い。