沖縄でタクシーに乗ると、よく助手席に三線(サンシン)をのせている
運転手さんがいる。休憩時間や本土からの観光客を乗せたときに
弾いているのだろう。
最近、私も船の操船席に三線をのせている。
三線はけっこうな音がする。下手な三線は聴くにたえない。
近所迷惑になるので、もっぱら海の上で叩いている。
三線は今から500年ほど前、琉球王朝時代初期に、中国との交流の中で
3弦の楽器が伝わり、宮廷音楽のための楽器として三線が完成した
といわれている。三線の弦は3本、指は5本なのでギターなどの西洋楽器より
簡単だといわれている。
洋楽の音階は「ドレミファソラシド」
それに比べて三線の音階は「ドミファソシド」
このため琉球音階は「レラ抜き」とも呼ばれている。
しかし、琉球音階はレラ抜きではない。
レラも使っているが、沖縄の音楽はドからミにソからシに飛ぶパターンが多いので
「ドミファソシド」と弾くと沖縄っぽく聞こえる。
指は5本で弦は3本、一度に1音しか弾かないから簡単といわれているが、
これがなかなか難しい…
沖縄では三線を奏でると表現する、もう一つの表現はサンシンを叩くと
表現する。上手な人の三線は奏でるの表現がよく似合う。
家の中で三線を鳴らすと、おそらく近所では
「また、三線を叩いてるさぁ」といわれているのだろう。
近所迷惑になるので海の上で三線を叩いている。