心の御柱(こころのみはしら)

毎日、八方拝を行い、光の柱を建てましょう。

魂の身土不二

2012年11月27日 | 個人の霊的自立

 

 

 インターネットの発達により大量に情報が流されるようになりましたが、そのためにかえっていろいろな情報に振り回されている方が多くなっています。これはスピリチュアルというか霊的な分野でも同様で、特に海外から入ってきた新しもの好きの日本人は、なんだか高額のセミナー料を払って参加されている方が増えています。今、日本人の先祖から受け継いできた伝統が廃れ、何が良い霊性なのか解らなくて一生懸命外国の方法を求めている方が増えていますが、格好のターゲットになっているわけです。

 自分の友人のなかにフランス在住で、時折、現地でも精神世界系のセミナーに参加されている人がいますが、日本のように高額なセミナー料ではなかなか人が集まらないし、セミナーに対して不満があればその場で意見を言うのも珍しくないということです。まさに外国人のスピ系さん達にとって高収入で文句も言わない日本は最大のスピリチュアル市場として認識されているようです。

 もちろん、中にはとても高い意識をお持ちで、日本のためを思って来日されている方もいらっしゃるとは思います。でも注意しなければならないのは、例えどんなに良い方が伝授されても実際に目に見えないパワーが動くものほど、その影響が良い方向に動くとは限らないし、場合によっては危険性さえあります。やはりその人の育った国の宗教的文化的背景や目に見えない霊的なエネルギーがその国では通用しても日本人に合うとは限りません。だいたいそういうものに御熱心な方々はやはり御本人には失礼ですが、なんとも変なオーラが漂っています。日本には古くから海外からいろいろな宗教的技法が入ってきています。ですが今残っているのは長い年月をかけて多くの人が試みて、あるものは淘汰され、あるものは日本風に安全にアレンジされてきたものなのです。

 マクロビオティックという玄米菜食の基本に身土不二というのがありますね。たとえどんなに栄養素から考えて体に良いとされるものでも、遠く離れた場所、とくに外国産の食べ物は結局は体に良くなく、地域で採れたものを食べることが一番健康にいいという考えです。今、日本でも普及しつつあるインドの食養術であるアーユルベーダでも、もしインド人とまったく同じカレーとヨーグルトの生活を日本人が毎日していたら健康になるどころか、終いには体を壊してしまうでしょう。もっともアーユルベーダを紹介されている先生達はそのへんを良く理解されていて日本人向けに改良されていますが。

 心身一如といいますが、体でさえ外国のものばかり食べていては良くないのに、心というかスピリチュアルな分野で海外系のものばかり熱心にされていると、かならずや反動があるでしょう。

 食事で例えると、基本の主食であるコメ、発酵食品である味噌汁、そして海藻類は健康に不可欠で、その基本をしっかり押さえておけば、そこにいろいろ海外からのものを時折摂取しても大丈夫なものです。

 まずは先祖が長年行って安全かつ効果があると確認されてきた、そして日本人の霊性の根本である先祖祭祀鎮守さんと神棚祭祀、そして八方拝や十一方拝、この三つを日々行うことで魂の身土不二を実践していきましょう。

                                                                        貴舟 一之 (きふね かずゆき)

毎日、八方拝十一方拝を行いましょう。