誰か 言ってやってくれ！

『誰か　Somebody』　宮部みゆき　光文社　読了
先日、読了関係をＵＰしたばかりだったが、その直後に読み終わり、すぐに、ひとこと言いたくて、また小説の話です。

変だ。　“宮部みゆき”を、久々に読んだけど。これは非常に後味の悪い小説だ。
前半、というか五分の四ぐらいまで、だらだら盛り上がらず、全く面白くない。昔よく読んだやつはもっと面白かったと思うが。『龍之介は眠る』とか、違う『龍は眠る』か。その他いろいろ。
なにしろ、この小説の主人公は、頼まれもしないのに、好奇心からか、探偵気取りか、暇人か、勝手に調べて穿り返し、巻き込んでかき回し、あとは、自分だけ元の生活に・・・。完全におせっかい。
宮部みゆきだからって期待しすぎた？　いやそうじゃないなぁ。“誰か”って、「人は一人では生きていけない。誰かが必要なのだ」ということなのか？　これありきたり。着メロの伏線もすぐわかっちゃうし。
それとも私の読みが足りないのだろうか。まあ、今までも宮部作品、決して明るいものばかりじゃないけどさ。けっこう好きな作家だけに、これはないんじゃないかと。
　残念！


写真の薔薇は『つるサラバンド』の咲きはじめ。
今はもっとたくさん咲いている。写真はあまり良く撮れていないけど載せてしまった。これ赤が強烈過ぎる。