廃棄物彩生処

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ジムニーJA11トランスファの2駆Low加工

2013年03月19日 | トランスファ
 ジムニーJA11トランスファを、1本レバーで”2駆での低速切替(2Low)”ができるよう改造するには、2本のシフトフォーク用ロッドを加工するが、それには以下のような問題がある。
①ロッドの切り込み加工位置を、単純に追加するだけでは、レバー半球支点部の上下付近がケース等に当たってしまう。 下図参照
②また、2駆Lowへのシフト時に、レバーがボディ床枠の前側に当たってシフトできない。
③これの解決策として、切り込み位置をフロント側へ5mmほど移動すると、①の問題は解決するが、反面、ボディ床枠の後ろ側に当たってしまう。

 レバー半球支点部が当たる位置(赤丸部分)

このため今回、ロッド切り込み位置移動量を”4mm”として加工したところ、上図赤丸部のうち、下側が僅かに(0.5mm程度)当たって完全なシフトができなかった。
 
この対応としては、以下の簡単な加工で解決する。
・レバー先端がケースと当たる部分を、深さ1mmほど削る。 下図参照 
・または、アルミケースの当たる部分を、1mmほど削る。

 切り込み部を溶接加工して4mm移動したロッド

 レバーの削る位置。 0.6mm削ったもの。

この改造でのレバー傾斜状態を、以下の画像ようにして確認した。

画像で
・左側 : JA11ノーマルのトランスファ 
・中  : 5mm移動加工品+若干レバー曲げ加工して、ボディ床枠に当たらないトランスファ
・右側 : 今回の4mm移動加工品を仮セットしたもの。

 「2駆Lowシフト」状態でのレバー傾斜比較

 「2駆Hiシフト」状態でのレバー傾斜比較

上図から、今回の4mm移動加工品のレバー傾斜角度が、中のトランスファと同等なので、レバーが床に当たらないものと思われる。

 なお、このトランスファ・レバーとボディ床枠との位置関係は、以下のような厳しい条件があるため、実際に搭載して確認・調整する必要がある。
・ボディ床枠の寸法に余裕がないこと。
・レバーのラバー蛇腹ブーツが取り付くため、これの形状によってはレバーを規制すること。
・車両によっては、高級な床マットが敷かれており、これがレバーを規制すること。
・トランスファ・ブラケットの仕様や変形によって、レバー位置が変動すること。

車両にセットして、レバーが僅か当たってシフトができない場合の対応方法例としては、
・蛇腹ブーツ押さえ枠の前後組み替え、または切削
・レバーと床枠との当たる部分のレバーを、僅か切削する。
・レバー根本付近での曲げ修正
など。



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