goo blog サービス終了のお知らせ 

廃棄物彩生処

主にジムニーの廃品利用による改造、メンテ、及び4×4トライアル競技などを掲載する場として・・・・!

ヒュージブルリンク

2011年08月11日 | 車パーツ
 子供の頃から車いじり(分解や整備など)が好きで、長年、車に係わってきたのだが、細かなことは分からないことだらけ!
趣味とは関心のあるもの以外は頭に入らない、入れない、入れる必要がない、ということである。

 その事例として最近、”ヒュージブルリンク”というパーツがあることを知った。
旧型ジムニーに変なものが付いていることは分かっていたのだが、ただのコネクタなのかと余り気にもしなかった。

旧型の車の配線には、バッテリーからの引き出し部にヒュージブルリンク(fusible link)というヒューズ線が使われている。

 手前の+端子から、太い線はセルモーターへ、細い線(矢印)がヒュウジブルリンク

 ヒュージブルリンクのパーツで、赤線が過電流で溶断する。

このパーツ概要
・「fusible link」を直訳すると、「溶けやすい接続品」?ということか。
・ヒューズは定格より過大な電流で溶断するが、その溶断時間が普通のヒューズより、長く切れにくい線状のヒューズ。
・心線は細い銅より線のようであるが、材質は不明。
・使用目的は、
 *バッテリーとヒューズボックス間でショートした場合などの配線保護や火災防止
 *モーター起動電流や発電機など、過渡的に大電流が流れる機器に、普通のヒューズを付けると大きな過渡電流で溶断してしまい、これを防ぐため電流容量の大きなヒューズをつければ、ヒューズの要を果たさないので、このような機器には瞬間的に溶断しないヒュージブルリンクを使う。

 我が愛車JA11のバッテリーからの引き出し線は、上記イラスト図と同じでセルモーター電源線(ヒューズなし)と、ヒュージブルリンク付のメーン電源線(白/黄)のみで、このメーン電源線はその先で以下のように分配されている。
 ①ヒューズボックスへ
 ②イグニッションSWを経由してヒューズボックスへ・・・・この間はヒューズなし
 ③発電機B端子へ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヒューズなし

 なお、セルモーター起動用回路はイグニッションSWから直接セルメーターへ接続されており、ヒューズは入っていない。

 以上のとおり、ヒュージブルリンクは重要な保安パーツなのだぁ!


 最近の車はヒュージブルリンクに代わるものとして”スローブローヒューズ(slow-blow fuse)”というものが使われている。
 バッテリーの近くにヒューズボックスを配して、そこに収められているが、このパーツの形に数種類あって車両メーカーによって異なり、厄介物である。

 スローブローヒューズの例

 スローブローヒューズの例


 ところで、ヒューズの溶断特性について調べようとしたが、まとまった資料が見つからなかった。

なお、普通のヒューズ(A種)の溶断特性は(周囲温度5~35℃)
定格電流に対しての溶断時間が
 ・110%では溶断せずに
 ・135%では1時間以内、
 ・200%で2分以内
とされているようだが、ヒュージブルリンクやスローブローヒューズの特性との違いがよく解らなかった。





最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お疲れ様です (ブラウン)
2011-08-29 00:38:11
まだまだ、暑い日が続きます・・・
(+л+;)

フューズコレもまた、あついと溶けます
何かと、種類がたくさんあり
いじる方からしますと
各メーカー統一して頂けたら助かるんですけどねぇ~
まぁ、色々あるんでしょうね~

(; ̄ゝ ̄)ノ
返信する
Unknown (ki9)
2011-08-30 00:25:26
ブラウンさん>こんばんわ、暑い日は9月いっぱいまでなんですよね

この箱形ヒューズは、規格を作んなかったですかね? 滅多に切れないから問題は少ないんだが、国内だけでも統一すべきですよね!
返信する

コメントを投稿