JA11Cのレスポンス向上策の一環として、ERG機能をカットすることとした。
同じF6AエンジンのP車は以前からEGRをカットしているのだが、道路を走る車検付き車両は環境面に配慮してこれまで純正どおりとしていたが、調べた結果、現状のEGRは余り環境面に寄与していないようなので、今回この改善を実施することとした。
ジムニーJA12Wのエンジンは同じF6Aだが、EGRは廃止されている。
EGR(排気ガス再循環)は、排気ガスの一部を吸気に混ぜるため、酸素濃度が薄くなって燃焼温度が下がりNOx量を低減できるが、反面、燃焼効率が低下し出力も低下する。
このため、この機能を停止してレスポンス向上を期待するのである。
なお、このEGRカットがレスポンスをどれだけ改善すのか、また改善したかは体感頼りでは判らなかった。
カット方法には種々あると思うが、最も単純で外観上変わりなく、また戻しも簡単なEGRパイプ遮断方式とした。
EGRパイプ:排気側
EGRパイプ:吸気側
EGRパイプの端末にボルトを差し込んで循環を遮断した。
遮断方法としては、これ以外にEGRバルブを操作する2本のエアホースを取り外すか、または塞ぐことが考えられる。
F6AのEGR装置説明図
なお、ジムニーのF6A(及びF5A)エンジンは、エンジン回転数、インマニ吸気圧力、水温、スロットル開度の情報からEGRのON-OFFをコンピュータ制御しており、そのON-OFF制御条件は、以下のとおりである。
・エンジン回転数(rpm) : 2000でON、4850でOFF
・インマニ圧力 (mmHg) : -410でON、200でOFF
〔EGRとは〕
ところでEGRとはなんぞや?ということでWeb上で調べた結果、意外なことが分かったため、箇条書きで要約してみると
・排気ガス再循環装置と訳し、通称EGR(Exhaust Gas Recirculation)という。
・酸素がない(少ない)排気ガスの一部を吸気側へ導き、再度吸気させる装置である。
・NOx(窒素酸化物)が減少し、燃費が向上する。
・燃焼効率が低下し、出力が低下する。
・このためアイドリング時と高負荷時はEGRを遮断停止する。(EGRバルブで)
・カーボンなどを含んだ排気ガスを吸気するため、インマニや吸入バルブにカーボンが付着し、長期的にはエンジン性能が低下する。
・当初目的は排出ガス中のNOx低減であったが、ガソリンエンジンでは三元触媒の出現、コンピュータでの燃焼制御でもってNOxへの必要性はなくなった。
(2008/6時点でトヨタ車にはEGR車は無い、とのこと)
・現在のガソリン車への取付目的は、低負荷時の燃費向上のようである。
・ディーゼルエンジンはスロットルバルブがなく、したがってポンピングロスがないため燃費効果がないので、NOx対策として適用している。
・ディーゼル車においては再循環された排ガス中のカーボンがシリンダーの磨耗を促進する。
なぜ、EGRはNOxが少なくなるのか?
・高温燃焼すると空気中の窒素(約70%)が酸素(約20%)と反応して窒素酸化物(NOx)が発生するが、これは温度が高いほど多くなる。吸気に排気ガスを混合すると酸素濃度が下がるため、燃焼効率が低下して温度が下がりNOx発生が少なくなる
なぜ、EGRは燃費がよくなるのか?
・低負荷時はスロットルバルブが閉じた状態で吸気するため、負圧となってポンピングロス(ピストン下降で吸気する時の負圧抵抗)が生じ、燃費が悪くなる。
・しかし、EGRにより吸気に排気ガスを混合すると酸素濃度が薄くなるため、EGRがない場合と同じ酸素量を吸い込むためには、EGRがない場合よりスロットルバルブは開かれるので、負圧が下がりポンピングロスが少なくなるので、燃費が向上する。
・また、高温の排気ガスの混合により、吸気温度が上がって燃料の気化がし安くなって燃焼向上により燃費が若干向上する。
・燃焼温度の低下により、熱放散が少なくなる分、燃費が若干向上する。
同じF6AエンジンのP車は以前からEGRをカットしているのだが、道路を走る車検付き車両は環境面に配慮してこれまで純正どおりとしていたが、調べた結果、現状のEGRは余り環境面に寄与していないようなので、今回この改善を実施することとした。
ジムニーJA12Wのエンジンは同じF6Aだが、EGRは廃止されている。
EGR(排気ガス再循環)は、排気ガスの一部を吸気に混ぜるため、酸素濃度が薄くなって燃焼温度が下がりNOx量を低減できるが、反面、燃焼効率が低下し出力も低下する。
このため、この機能を停止してレスポンス向上を期待するのである。
なお、このEGRカットがレスポンスをどれだけ改善すのか、また改善したかは体感頼りでは判らなかった。
カット方法には種々あると思うが、最も単純で外観上変わりなく、また戻しも簡単なEGRパイプ遮断方式とした。



遮断方法としては、これ以外にEGRバルブを操作する2本のエアホースを取り外すか、または塞ぐことが考えられる。

なお、ジムニーのF6A(及びF5A)エンジンは、エンジン回転数、インマニ吸気圧力、水温、スロットル開度の情報からEGRのON-OFFをコンピュータ制御しており、そのON-OFF制御条件は、以下のとおりである。
・エンジン回転数(rpm) : 2000でON、4850でOFF
・インマニ圧力 (mmHg) : -410でON、200でOFF
〔EGRとは〕
ところでEGRとはなんぞや?ということでWeb上で調べた結果、意外なことが分かったため、箇条書きで要約してみると
・排気ガス再循環装置と訳し、通称EGR(Exhaust Gas Recirculation)という。
・酸素がない(少ない)排気ガスの一部を吸気側へ導き、再度吸気させる装置である。
・NOx(窒素酸化物)が減少し、燃費が向上する。
・燃焼効率が低下し、出力が低下する。
・このためアイドリング時と高負荷時はEGRを遮断停止する。(EGRバルブで)
・カーボンなどを含んだ排気ガスを吸気するため、インマニや吸入バルブにカーボンが付着し、長期的にはエンジン性能が低下する。
・当初目的は排出ガス中のNOx低減であったが、ガソリンエンジンでは三元触媒の出現、コンピュータでの燃焼制御でもってNOxへの必要性はなくなった。
(2008/6時点でトヨタ車にはEGR車は無い、とのこと)
・現在のガソリン車への取付目的は、低負荷時の燃費向上のようである。
・ディーゼルエンジンはスロットルバルブがなく、したがってポンピングロスがないため燃費効果がないので、NOx対策として適用している。
・ディーゼル車においては再循環された排ガス中のカーボンがシリンダーの磨耗を促進する。
なぜ、EGRはNOxが少なくなるのか?
・高温燃焼すると空気中の窒素(約70%)が酸素(約20%)と反応して窒素酸化物(NOx)が発生するが、これは温度が高いほど多くなる。吸気に排気ガスを混合すると酸素濃度が下がるため、燃焼効率が低下して温度が下がりNOx発生が少なくなる
なぜ、EGRは燃費がよくなるのか?
・低負荷時はスロットルバルブが閉じた状態で吸気するため、負圧となってポンピングロス(ピストン下降で吸気する時の負圧抵抗)が生じ、燃費が悪くなる。
・しかし、EGRにより吸気に排気ガスを混合すると酸素濃度が薄くなるため、EGRがない場合と同じ酸素量を吸い込むためには、EGRがない場合よりスロットルバルブは開かれるので、負圧が下がりポンピングロスが少なくなるので、燃費が向上する。
・また、高温の排気ガスの混合により、吸気温度が上がって燃料の気化がし安くなって燃焼向上により燃費が若干向上する。
・燃焼温度の低下により、熱放散が少なくなる分、燃費が若干向上する。
を追加でぇ
トランポの方も是非対策されてください。
自分はEGRの制御系バキュームラインにVSVを追加し、車内からオンオフ出来るようにしてました
ちなみに四角いインマニが丸くなってました
早速、一行追加して置きます。
目詰まり・・、そうですよね! 別件で今、作業しているカルタスG10エンジンは、EGRパイプのインマニ接続部がカーボンでほとんど塞がってましたぁ~!