と言っても、家族でたくさんのお金を使い夕食を作った訳ではありません。多分、家族全部で1000円強の原価でしょう。でも、松茸たっぷりの贅沢な夕食です。
いよいよ失業保険の給付が始まり、晴れてかみさんの扶養家族から国民健康保険の被保険者になることになり、区役所に行った帰りに通りがかった八百屋で中国産松茸を780円で売っていた。今日の夕飯は焼き魚と決めていたので、松茸御飯を作ってもセットとしてあう。まあ、そう言う事です。ほぼ即断即決。
今日のメニューは結果から言えば、サンマの干物と大根おろし、カブのみそ汁、小松菜のお浸し、もやしの辛子和え、茹でグリーンアスパラ、竹キュウと呼んでいるちくわの穴にキュウリを詰め込んだ物、それに、松茸御飯です。サンマの灰干しはスーパーの閉店間際に半値で買った物で、2枚で170円。ちくわも半額品。多分100円ぐらい。アスパラ、小松菜も松茸と同じ八百屋でどちらも100円しない価格でした。
今日の御飯のポイントはズバリ出汁。松茸御飯もそうだし、それに合わせるみそ汁も松茸という素材を活かすために真面目な出汁を使用しています。水に昆布を充分に浸し、それをベースに醤油、酒、味醂を2,2,1大さじで入れ、一回沸かし、味がなじむ様にします。この辺は、愛読書の池波正太郎剣客商売シリーズの包丁ごよみという外刊のような文庫本があり、これを参考にして作っていますが、やや、オリジナルの江戸の味だと今の味覚から言えば濃いかもしれません。今回はそう言う積もりでやや薄く仕立てています。これを適量の水とあわせ御飯を炊きますが、厚めに切った松茸をばしばし乗っけてしまいました。
このような御飯にあわせるのですから、みそ汁も気合いが入ります。やはり、水で出した昆布出汁を煮立たせ、鰹節を一瞬放り込みしっかりとした出汁をとります。これに、かみさんの田舎から送られてきた自家製のみそを合わせ、カブを切った物をいれて出来上がり。お椀に、ミョウガを刻んだ物をいれ、熱々のうちに注ぎます。
更に、野菜類はあまり手をかけずお浸し系にして小鉢で出しました。カラフルですし、全てカロリー低め、でも、贅沢感は十二分。松茸は香りも味もありますが、カロリーは在りません。野菜類もこのままかポン酢と鰹節ぐらいで食べるとビタミンはあってもカロリー控えめ。サンマと、ちくわにはカロリーが在りますが、全体量としてはたかがしれています。
また、このような、しっかりした和食は子供の味覚にも良いらしく、色々言いながら、子供も殆ど全アイテムしっかりと食べました。(単に風邪が回復してきて食欲が戻ってきているだけだったりして・・・)食育は非常に重要な教育でございます。