息子とかみさんが、カレーが食べたいと言う。それも日本のカレーの超甘口。で、今日はカレーです。
カレーは作って一日置いて食べるので厳密には昨日作り始めましたけど。
日本風ルーカレーを手を抜いて美味しく、しかも、軽めに作るやり方を書きましょう。玉ネギ、ニンニク、ニンジン、セロリ、肉(今回は牛を使用)、椎茸を切って大鍋で炒めます。当然、油は控えめ。それで、シオコショウを入れて少しだけ味を付ける。すると玉ネギから水分が出てくるので、まあ、何となく炒め煮みたいな状態に直ぐなる。ここに、クミンシード、カレー粉、シナモン、ナツメグ、べーリーブス、カレーリーフ(これは日本で売っているのを見たことが無いけど、インドではカレーに入れる葉っぱ。無くても良い)を入れて粉気が無くなるまで炒める。その後、小麦粉を投入し混ぜつつける。つまり、カレー粉か小麦粉をあわせたルーを作る過程をとばして、具材と共にルーにしてしまうのである。本格的に作るなら、微妙に味を付けづらいとかあるが、ルーがダマになり難いとか、簡単にとろみがつきやすいとかメリットの方が多い。また、焦げ付かない様に小麦粉を入れていくと、通常のドロッとした感じのルーよりもさらっとした感じに仕上がるのである。ま、たいしたテクニックではないけれど、市販のカレールーを使わないで、カレー粉からルーを作るのなら便利なやり方です。うちが市販のカレールーを使わないのは2つの理由が在ります。一つは、いろいろなカレー粉が在りすぎて市販ルーを買う気にならない事。もう一つは、息子が辛いと食べられないので、薄目にカレー粉を入れるので、調整を行いやすい自家製にしてます。大人向けに別の追加ルーを使うとか、大人のカレーの薬味にトルコ産青唐辛子の塩漬けを使うとかで辛さを調整します。今回は、全量凡そ2Lに対して、SBのカレー粉、インドのマドラスカレー粉、オマーンのカレー粉(これはとってもマイルドな味。前職の取引先にプレゼントされました。オマーン料理を作るように)それぞれを小さじにすり切り1杯づつと言った目安です。
さて、恐らく、普通と違うのはここから先のやり方なのです。まず、水1Cup程度を炒めた上記に放り込み、煮立たせます。そこに、赤ワイン1Cup、野菜ジュース300ml、生トマト1つを入れて、暫く煮ます。そして、1時間程度したらブイヨンを入れて、水を増やします。1日目はここまで。
2日目は、ナス、ズッキーニ、エリンギを放り込み、1時間程度追加加熱。液体部分だけ小鍋にとって別途ジャガイモだけ40分程度煮ます。これは型くずれと腐敗防止のためです。
こうして、マイルドなカレーが出来上がるのです。付け合わせは、栄養としては全く必要がないのですが、生野菜サラダにしました。単にカレーとの食感で楽しめるからです。息子も生野菜適当に喰ってました。カレーは美味かった様子で、結果お変わりして全部喰いました。
なお、余談ですが、日本でカレーの肉というと、何をイメージするでしょうか?何となく、牛の様な気がしますが。。インドでもそれなりに仕事をしてきたので、インド的視点でカレーを見ると牛というのは実はとっても違和感が在ります。インドでは牛はヒンズー教で聖なる生き物と成っているので一般には多く食べません。勿論、食べる人たちも居ますし、美味しい牛料理も在ります。(例えば、ケララ風フライドビーフカレー)
つまり、牛でカレーを作るのは何となく不自然なのです。また、給食で出てきそうな豚肉のカレーも、イスラムでは食べないという事もあるし、全般にインドでも豚を食べる習慣は少ないという事もあり、不思議な感じがします。
結局は、ベジタリアンカレーか、チキン(ムルギ)カレー、マトン(ゴーシュ)カレー、シーフードカレーなんかがカレーとして私にはすんなり受け入れられるアイテムです。今回は、平行してひよこ豆=ガルバンゾー=チャナ豆のカレーを作っています。後日紹介します。