KEVINサイトウの一日一楽 

人生はタフだけれど、一日に一回ぐらい楽しみはある。

True Story ? in Guam 2

2006年05月08日 | Travel
海から上がった僕は、エアーボンベとスーツを脱ぎ捨て、へたり込むように砂浜に腰をおろした。

 二体の白骨を見た驚きと興奮から、早鐘のように打つ心臓の鼓動は治まることがなかった。

 そんな僕の傍らで、ボブは大きな身体にはに似合わない器用さで、焚き木に火を熾し、潜水中に自ら捕らえた魚に加え、どこから調達したのか段ボール箱一杯のパプリカ、タロ芋、トウモロコシ等の野菜と牛肉を持ってきて、それらを串に刺し、熾した火で炙り出した。

 良い具合に焼けた食物に、ボブは無骨な形の陶器に入ったバーベキュー・ソースをふんだんに振りかけた。
 焚き火で炙られたソースが、ジューッという音とともにたまらなく良い香りを放ち出した。

 「食べろ」。それが初めて聞いたボブの声だった。どこか海の底から聞こえてくるような深い声だった。

 ソースの余りに旨そうな香りに、白骨を見た驚きよりも食欲が勝った僕は、ほど良く焼けた牛肉に勢い良く齧り付いた。

 「旨い!」大した肉ではないが、ソースが抜群に美味しいので、肉の旨さを100倍引き立てている。

 「こんな旨いソース食べたことが無い!」と僕は思わず叫んだ。

 それを聞いて、ボブは「これはグアムに住んでいるママの特製ソースなんだ」と言った。そう話すボブの顔は、そのいかつい風貌に似合わずとても可愛かった。

 二人で、黙々と焼きあがる魚、肉、野菜を平らげた。

 ボブの体躯をこうして見てみると、180cm以上ある僕が、彼の肩の高さ位にしかない。
 胸の厚みや、腕の太さは3倍以上ある。

 しかし、食欲ではボブに負けなかった。

 これでビールでもあれば最高だなあと僕は独りごちた。

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4 コメント

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一転現実的に (いそちゃん)
2006-05-09 06:00:58
急に現実的な話になってきて、ますます混乱しています。



一点、ぜひ本文をこのように訂正することを提案します。



 「どこから調達したのか段ボール箱一杯のパプ   リカ、タロ芋、トウモロコシ等の野菜と牛肉

  を・・・」



業界のために加筆しましたが、どうでしょうか?



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訂正 (KEVIN)
2006-05-09 09:53:00
ご指示の通り訂正しました。
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うれしいです (いそちゃん)
2006-05-14 18:54:12
業界のためにありがとうございました。
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Unknown (LUNA)
2006-05-17 07:30:47
そこまでこだわらんくとも・・・(笑)
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