さゆりのひとり言-多発性骨髄腫と共に-

多発性骨髄腫歴15年/'08年4月臍帯血移植/「病気は個性」時にコケながらも前向きに/はまっこ代表/看護師/NPO所属

組織の圧力!?

2007年05月25日 23時31分06秒 | MM闘病記
今日、職場の産業医の先生から呼び出された。

昨年新設されたその先生の居る部署、職員の健康管理とかお悩み相談とか引き受けていると思うのですが、いまひとつ認識しておらず。
とは言っても、自分の働く部署で一緒に働いている先生が兼任している。
(だったらもっと知ってていいはずだろ~!って思うのだが・・・私ったら)

ま、そんなわけで顔見知りの先生。
改めて、って言うのもなんなんだけど、一応立場的に面接しなくちゃいけなくてさ、と。。。

声をかけられたのは昨日。
で、今日が面接。

私はてっきり、
組織的に外側から固めて、圧力かけてくるのか~なんて想像し超ビビッていた。
どうせ、表向きは「貴方の体の為に~」みたいな言い方して、
自ら退職させる方向にもっていきたいんだぜ、きっと!!
・・・みたいな。。。

って思う背景には、
先日、管理的な立場でしか接していない直属の上司から、
働けないんだから、辞めるより仕方ないのではないか的なことを言われ始めた事がひとつにある。
また、別の日に、久しぶりに食堂で会った部署は違えども同じ外来で同じ上司の元で働く先輩にお会いした時に、開口一番
「どお?組織の圧力に負けちゃダメだよ!」
って言われた事も一つ。
この時、何を知って、何を聞いてのこの発言??
って、ちょっと驚いたのだったが。
私が自覚している以上に、組織からの圧力がかかっているのか~っていう認識をしたりして。

でも、結局は病欠とはいえ3ヶ月の休職などもあり、
メンタル面の状況把握とカウンセリング等の必要性がないかの判断、
・・・という感じでした。

もちろん、かって知ったる先生なので、
「もう、組織的にどんな圧力かけてくるのかと思って、
びびっちゃいましたよ~」
なんて言う事も、打ち明けて帰ってきました。

その後、家までの帰り道、
例によってというか、まあ、いつものパターンって言う感じで自己分析。
「では、果たして何で私は圧力かけられるのではないか、と捉えたのか」

考えてみれば、今現在、自分自身も「今後はどうかな~」
「もう少し、身体への負荷を減らしたほうが良いな~」
「そのための、調整していかなきゃな~」
なんて思っているんだから、
何が何でも辞める気なんてないのに圧力かけられてる!なんていうことに
おびえる必要もない。
年度末でしか退職できないというルールに反して辞めたいのであれば、かえって無理だという判断を組織としてもしてくれることは、好都合なのに。

しかし、結論はこうだ。
私は、この組織が、ある職員を組織として必要ないとみなした時、いろんな手を使って自ら辞める方向に落とし入れようとする事実を知っている。
それが、いち上司の個人的感情レベルでの判断であったとしても、
それを制御する、チェックする機能がないことも。

もちろん、今はあまり聞こえの良くない言い方をしている。
組織の為であると共に、その人個人の為でもあるということを知っているからこそ、そのように判断しているのだとも思う。

私は、教育部という部署にスタッフで配属されていた時、
任意参加の教育プログラムを担当しており、
参加した職員の上司から、こんな事を言われたことがあった。
「この職員はね、このプログラムを受ける事で、自分ができないことを自覚して辞めてもらいたいと思っている人だから」
と。
まだ、組織というものを知らず、夢中に看護ばかりしていた私にとって、
この言葉には耳を疑った。
あり得ない。
私は、職員をふるいにかけるためのプログラムを担当する為に、ここに居るんじゃない!!と。
意外とピュアに、そして常に恵まれた、尊敬できる先輩や上司の元で仕事してきたと思っていた私にとって、あまりにもショックな事情だった。
以来、私は人を疑い、組織を疑い、自分自身も流されていった、という事を否定する事はできない。

私には、ある意味でまだ若すぎた。
その件に関してだけは、自分の信念が確立しきれないままに流れてしまった。
結果、そのプログラムが原因で辞めるという事はなかったが、
少なからず、その職員を精神的に追い詰めてしまうプログラムの内容以外の関わりがなかったか、と問われると自信がない。
(・・・ちなみに、その職員とはそのコースを機に面識を持ったが、彼女が子育てを理由に退職してしまった今でも、個人的付き合いをする仲ではある)

話はそれたが、
つまりは、自分の価値基準でのこの組織の職員のあり方、職員像というのがあり、
何ができる立場にもないのだが、
自分の中でジャッジしていたんだと思う。
病棟勤務時代は「困った時はお互い様」なんて言っていられる余裕はびた一文なかったし、
今の私みたいに働けないような状況以前に
看護的センスのない時点で、
「このナースはここ(この組織)では無理!」
と判断していたのだ。

・・・
ん~
今こうして書いていると、
ただ単に、そういう状況下で私が働いた経験がない、
ということだけなのだが、
今の職場で、本当に支えてもらっているような事が、
私が支える側の立場だった場合に、ここまでできるか、と思うと、
自信がない・・・のだ。

!!

そうかあ。。。
自信がないんだ~私。
自分が、健康である事の不安が全くなかったあの頃に、
今の自分と一緒に働いていたら、
今、みんなが支えてくれているように私も支えられたか。
貴方の分、誰が働いていると思ってるのよ~!
とかって思ってしまうのではないか、
貴方ばっかり休んで!
って思うのではないか、
と考えてしまうから、
怖い、のかもしれない。

ん~・・・

なんだかまとまらなくなってきたけど、
ちょっと、私の中では分った気もする。

とにかく、自分の今の状況とか、
過去の経験とか、
いろんなことが、絡み合っている、ということで。

実は、もう少し深い気もするけど、
いちいち答えや意味がないと不安、というのもキリがないので。
今日はこれまで。

ま、何かあったら相談できる人が増えた、という本当はハッピーな出来事なのよ。




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