
・・・・・【黒い河】・・・第二・第三・・・・・第四章P217(製紙工場から流す灰汁で悪臭を放ち
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第二章 を紹介します。
























・・・第二次大戦敗戦後の復興の途中、米駐留軍基地周辺を舞台に・・・社会の歪みの中で
生きる生活者の生き様を、共に暮らす間借生活者としての実体験を基に赤裸々に描いている。
・・・昭和27年~29年頃の東京都下の共同借家(シェアハウス)登場人物は、学生である主人公
・学生まがいの若者・朝鮮人夫婦・地方から駆落ちしてきた様な若夫婦・子持ちの夫婦等・・・・・
※家主の部屋代の請求や毎月の電気使用量の確認会議・急病人の介護・痴情のもつれ仲裁・
ポン引きの補助体験・娼婦や他の女性への思い・MPの検閲・裏社会の人への反発正義・・・・
・・・・・等々、様々な情況の中での出来事を、自分の考え方や思いを肯否定しながら・・・
・・・自分の生き方を模索して学生生活を送っている姿が、描写されている様に感じる。※
※1952年4月:サンフランシスコ平和条約で日本の主権回復と連合国との戦争状態が終結。
日米安全保障条約(旧)による在日米軍が駐留する事になる。
※1952年5月:血のメーデー事件=皇居外苑でデモ隊と警察が衝突する。
※ 7月:破壊活動防止法(破防法)=暴力的破壊活動を行う団体を規制する
公安調査庁が設置される。
※ 10月:警察予備隊が保安隊となる(現:陸上自衛隊)
※1953年2月:NHKがテレビ放送を開始する。
※三井三池争議=三井三池炭鉱の労働争議
・・・・・北朝鮮の南進により始まった戦争(朝鮮戦争)は、一時期は韓国が滅亡的な状況になるが
アメリカなどの国連軍の後押しもあって北緯38度線で休戦となる。日本は占領軍の要請により
少数ながらも参戦。・・・・・
※日本経済は朝鮮特需により景気が回復する。1950年代半ばごろには国民所得が第二次世界
対戦前の水準に回復してゆく。
※1954年4月:日米相互防衛援助協定=アメリカと日本が互いに軍事的支援をする。
6月:近江絹糸争議=近江絹糸紡績で発生した労働争議。
7月:防衛省設置法=保安庁が防衛省と改称する。
:自衛隊法=保安隊が陸上自衛隊。海上警備隊が海上自衛隊となる。
12月:鳩山一郎内閣(日本民主党)が誕生する。
※1955年~ イタイイタイ病が発生する(富山県神通川)
※1955年~ 電気炊飯器が登場する。
※1955年 7月:過度経済力集中排除法の廃止(財閥の復帰)
8月:原水爆禁止世界大会=原水爆禁止運動(原子爆弾・水素爆弾)
10月:社会党再統一
11月:自由民主党が結党する(自由党と日本民主党が合併)
12月:日本とカンボジアが友好条約締結
※1955年~ 砂川事件=東京都立川市砂川町の米軍基地拡張反対運動)
※1956年~ 水俣病が発生する(熊本県水俣湾)
1月:原子力委員会が設置される。
4月:日本道路公団が設立する。
5月:科学技術庁が設置される。
:日比共同声明
:※売春防止法=売春の禁止※
10月:日ソ共同宣言=日本とソビエト連邦の国交回復
12月:石橋湛山内閣(自由民主党)が誕生する。
:国際連合に加盟
※経済成長期へと助走してゆく中で、その犠牲として公害病が発生してくる。※
次回は、 第三章 を紹介します。
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