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小馬太郎兵衛@タコのイカ踊りぃっ!!

ブログの老後をユラユラ楽しむ悦楽ブログって言ったけどさ、もう一発くらい狙ってもいいのかな。やってもいいかな?

爆弾低気圧と行く北の旅2025 その6 ダービーデーに寺山修司記念館を訪ねて

2025-07-02 18:13:03 | それゆけ乗り鉄トラベラーズ
皆様こんにちは。
今回はまさかの旅程変更で八戸宿泊と相成った、2025年6月1日の八戸中心街のホテルからスタートいたします。
時間軸を巻き戻してどうぞごゆっくりご覧ください。

前回の続きはこちらに貼り付けておきますので、まだ読んでねえんだよ長いよはよ書けとおっしゃる皆様方は、どうぞこちらからご覧くださいますように。

爆弾低気圧と行く北の旅2025 その5 シルバーエイトで低気圧アタック【大しけ】 - 小馬太郎兵衛@タコのイカ踊りぃっ!!

そんなわけで皆様おはようございます。改めまして、朝8時半の苫小牧西港フェリーターミナルに来ております。その理由をご存じないとおっしゃる方々はどうぞこちらから。爆...

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さて、今日は2025年6月1日、もうすぐ上半期終了の月がやってまいりました。
今日は日曜日。
東京競馬場では第92回日本ダービーが行われる、絶好の競馬日和…じゃないですねえ。
昨日大荒れの航海を強いられた低気圧はすでに太平洋沖に抜けつつあって、雨はこの後止むのかな…というところで、ホテル9階のレストランで朝食を取っておりまして、それが朝8時過ぎなんですよ。
今日の予定としては、帰京する列車はすでに八戸15時42分発東北新幹線「はやぶさ60号」に決めており、そこまでに楽しめるスポットに行きたい。
出かけるなら八戸は海の街ですから、早く出るなら出るに越したことはないのですが、なんとなく大荒れの航海で目に見えない疲労があったのでしょうか。
なかなか朝食に出かける腰も上がらない。

で、青森県南部地方八戸にわざわざ来たのですから、僕としては今回を逃しては行くチャンスはそうそうないであろうと思われる、八戸市の北隣、三沢市にある寺山修司記念館にどうしても行ってみたい。
競馬好きから寺山修司の作品と出会ったのは学生時分だからもう30年。競馬と出会って6~7年で寺山修司までたどりついてしまうのは、早熟というべきか変態というべきなのか。
ただですね。
三沢市に寺山修司記念館があるよ…ということは開館当時から知ってはいたのですが、困ったことがありまして。

公共交通機関では絶望的に行けないのです。

じゃあレンタカー借りろやって話に当然そうなりますわね。
そうは問屋が卸さない。
なにせこっちは最後にハンドルを握ったのが2017年だったか2018年だったか。
そうなんです。ペーパードライバーなんです(・・;)
さてどうしたらいいものか。

東北新幹線新青森開業でJR東北本線から経営分離された第3セクター鉄道「青い森鉄道」に乗って三沢駅へ行くと、三沢市内の観光名所を無料で巡回してくれるバスが運行再開されたというので、最初はそれに乗るつもりでホテルをちょっと早めに出ようと思っていたのです。
ホテルは八戸中心街。中心街は東北新幹線の八戸駅とはかなり離れており、どちらかといえば八戸線本八戸駅が最寄り。
本八戸駅まで1キロあるかないか。そこまでとぼとぼ歩いて、本八戸駅8時45分発八戸行きで八戸で青い森鉄道に乗り換え。八戸ならコインロッカーに荷物をぶち込めますわね。
八戸9時33分発野辺地からJR大湊線直通の大湊行き快速「しもきた」に乗れば三沢着が9時50分。
そうすると、今日は日曜日なので無料観光巡回バス「MISAWAぐるっとバス」というのが10時05分に発車。三沢市中心街や三沢空港を回りながら寺山修司記念館には10時34分に到着。
小一時間見学して11時13分には帰りのバスがあるので、三沢空港に立ち寄りながら三沢駅には11時45分。
午前中に帰ってこられますね。
或いは三沢といえば三沢基地がある関係で航空科学館なんてーのもありますね。ここに立ち寄っても三沢駅には13時50分には戻ってこられる。
なかなか使い勝手が良さそうじゃないですか。

で、今何時?

もう朝8時半ですよ(・・;)

朝8時半に遅めのブッフェで青森の地の物を愉しんだ優雅な朝食を楽しんでいる時点で、この予定はあっさり崩壊。
だったら、昨日八戸港フェリーターミナルからホテルまで送ってくださったタクシーの運転手さんのいうように、「寺山修司記念館はねえ、三沢駅から行くよりも本八戸から三沢空港行きのバスが出ているから、そこまで行ってタクシーで行ったほうがいいかもね。同じタクシーを使うならそうした方がいい。どうしても八戸駅に一旦出て荷物を預けたいというなら別だけれども、その方が時間は作れるよ」と、南部なまりで朴訥と情報を下さいまして、地元のタクシー運転手がおっしゃるのだからこれは間違いないだろう、ということで、タクシー代がかなり飛んでいくのは覚悟の上、行程は以下の通りあっさり変更。

本八戸駅前9時55分発三沢空港行き連絡バス…三沢空港…(タクシー)…寺山修司記念館…(タクシー)…三沢駅(青い森鉄道)八戸駅

あるものはうまく有効利用しましょうよ。

嫁さんは寺山修司記念館には全く興味はなく、三沢市とは反対方向の南隣、鮫駅至近の蕪島神社に行きたいとのこと。
この時点でもう15時ごろ八戸駅で合流すればいいじゃないかと。

では本八戸駅9時55分発の三沢空港行きバスに間に合うようにホテルを出ることと致しましょう。
ホテルを出たのは9時15分くらいだったかな。なんだかんだ言って。





近年耐震補強工事が終わって再オープンしたホテルらしく、外装こそめちゃくちゃ1980年代前半なのですが、中はピカピカのなかなかいいホテルでした。
ごはんがとても美味しかった。

まだパラパラと雨が降っておりますかね。
傘が必要なほどではありません。
ここから1キロ弱、スーツケースをガラガラと曳きながら本八戸駅へ向かいます。
中心街は一方通行の道路が多く、目の前に十三日町というバス停があって、さっきから片方向にだけバスがひっきりなしに走っているのを見て、乗ってみるのもいいかなあと思ったのですが、なにせ本八戸駅へ行くバスがどれだかさっぱりよくわからない(・・;)
そういうことはちゃんと調べておきなさいよと思うのですが、雨でスーツケース持ち、

さくらの百貨店がある角を左へ曲がり、八戸市庁を左手に見ると、本八戸駅まではう~ん、歩けない距離ではないけれど、雨だったら嫌だなあ…という距離でしょうか。
かといってわざわざタクシーに乗るというほどの距離でもない。

さあやってまいりました。



三沢空港行き連絡バスはこの出口、南口の向こう側の北口から発車である由。



北口ロータリー脇の電話ボックス右にある、駐車場の入り口にバス停があってそこから発車…って

なんか若い女性ばっかり並んでるんですけど(・・;)

しかもどう見てもどこにもスーツケースなど持っておらず、絶対に旅行客じゃないよな…と思っていたらさもありなん。
イオンモール下田行きの直通バスが10時ちょうどにあるようで、明らかにそちらへ行くお客さんのはず。
しっかし凄い行列でしたよ。地方のバス停で日曜日の朝から30人、いや発車前に40名近くは並んでいて、それが明らかに車の運転免許を取るにはちょいと若そうな世代ばかりとお見受けするあたり、確かに車がなかったらこうして移動するしかないよなあ…と考えさせられるなど。

で、バスがやってきました。
あまりにもお客さんでごった返していたのでろくすっぽ写真も撮れなかったのですが、十和田観光電鉄のバスで、高速バスタイプではなくて、中距離や貸切バスにも使えて座席が若干リクライニングするタイプでしたね。貸切兼用車、いわゆる「ワンロマ」というタイプがやってきました。会社によっては「芋ほりバス」とも言われてますね。
感じとしては…そうそうこんな感じというイメージでご紹介。



(※2007年8月撮影。もう17年も前w)

こんなバスで三沢空港まで小一時間ほど揺られました。
そりゃあ40キロくらい離れていますからね。なんだかんだで距離があるなあと。



せっかく三沢空港まで来たのだから、せめて展望デッキくらい撮っておけよと思ったのですが、ちょうど東京からの飛行機が到着したらしく、到着ロビーからお客さんがばらばらと降りてくるので、構内を少々ふらついたのみでまずはタクシーを奪ってしまえと。
その前に三沢市観光物産コーナーに立ち寄ると、こんな写真がお出迎えしてくれましたよ。



そうだそうだマリーンズの種市投手は青森県三沢市の出身だっけ。
立派な観光大使になっちゃって。
種市投手が投げた試合のエントリ、あります。
2019年6月に広島のマツダスタジアムに遠征に出かけた時のエントリがあります。
過去ログの有効活用。こちらもどうぞご覧ください。

広島カープの絶不調を垣間見た負け試合 - 小馬太郎兵衛@タコのイカ踊りぃっ!!

こちらの記事の続きであります。この旅の目的の一つは、2年に1度行われる、マツダスタジアムの広島ロッテ戦を見に行くということでありました。夕方4時ごろに、今宵の宿...

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話が途中になりました。テキスト打ちを読み返している時につい思い出してじゃあ記事も挿入しようか…と思い出してから入れるとなんかリズムが崩れちゃいますね。最初から入れないと。反省。

で、なんでこうしたかと言いますと、八戸到着時の時から書いていて、ホテルのロビーにもエレベータの中にも貼っていたので意訳して書きます。
要は「このところ急速にタクシー台数が減っている。当日予約を入れても取れない可能性もある。だから使うならホテルに頼らずお客様ご自身でなるべく前日に配車できるよう手配してくださいね。そこは手前どもホテルの責任ではございませんので左様ご承知おきください」ということなんですよね。
バスに限らずタクシーの台数はコロナで急速に台数を減らしたまま物流2024年問題に入ってしまったものだから、首都圏でも本当にタクシーが少なくなったなあ…と駅付けのタクシーを見て思うんですよ。
そんなこんなで三沢空港まで来たのに回れ右をして、3台くらい待っていてくれた空車の1台に乗り込み、寺山修司記念館に向かいましょう。
三沢空港を出ると一気に人里から離れ、発電所やら航空科学館やら、緑の中をタクシーの運転手は無言で突っ走ってくれました。
場所は歴史民俗博物館の隣。3000円ほどで寺山修司記念館に到着しました。
で、無料巡回バスの時間もあやふやだったので。降りるときに一計を案じまして。
今がちょうど午前11時半くらい。見学時間を90分ほどと見積もれば午後1時ほど。
また電話で呼び出すのも面倒なので、運転手さんに「午後1時に来ていただけませんか。三沢駅まで出たいです」と申し出ると、そりゃあ寺山修司記念館から三沢駅までも7,8キロくらいはあるので運転手さんも異存なし。待ち合わせていただけることに。

というわけで、さあ。

念願の寺山修司記念館です!!



というわけで、これが冒頭の写真につながってくるわけです。
今日は日本ダービー。競馬の祭典の日に寺山修司記念館を訪れることが出来る奇跡!



寺山修司が生前報知新聞に予想コラムを書いていたものを集めた書籍が1989年に発売されており、これが当時の競馬新聞の馬柱と共に掲載されているものですから、文学的にはもちろんのこと、競馬の資料的にもものすごく価値が高い一品。1970年から彼が没する1983年の皐月賞までの予想が全6巻に分けられ売られていたのですが、これを集めたのも学生時分。全6巻が手元に揃うまで10年かかりましたね。それだけ出回ってなかったんです。

エントランスでお荷物は預かってくださるというので預かっていただいて、身軽になって寺山ワールドに没することに致しましょう。









カモメは飛びながら歌を覚え、人は遊びながら年老いていく
人は誰にでも遊びという名の劇場があって、、それが悲劇であったり喜劇であったり、出会いであったり別れであったり、主役になったと同時に観客になったり


寺山修司。
自分が持つこの癖を他人様に説明するのはなかなかに難しくて、しかも僕は競馬から寺山修司に入ったものですから、映画から入られた方と一度仕事場でお会いしたことがあって、何が好きだったんですかと聞きましたら即座に「田園に死す」とお答えになったガチのファンの方もいらっしゃいましたね。
これを三沢市出身の同じ職場の別チームの方とお話をしたところで、これはなかなか伝わらないわけですよ。当たり前の話ですが。
「あしたのジョー」の歌詞は好きですくらいで話を止めておかないと、えらいことになりますw
今年は寺山修司生誕90周年の年。
もしご存命だったならば、今の競馬界をどう表現していたのでしょうか。
ミスターシービーと吉永正人騎手がダービーを取る直前にご逝去。
オグリキャップはものすごくお好きになったのではないかと思いますね。地方競馬笠松競馬場出身、クラシック登録がなかったために日本ダービーに出られず、馬主さんもいろいろあって今日日ダブルワークでもやらないようなローテーションで走らされ、引退レースの有馬記念で劇的な勝利。
そして今日は日本ダービー当日。
もしご存命なら、今年の寺山修司の予想はどうだったでしょうか。
どんなコラムをお書きになったことでしょう。
僕の本命はクロワデュノールです。

さて、館内裏から林道に出られるというので歩いてみましょう。
いつの間にか昨日の発達した低気圧はどこへやら、晴れ上がってきました。









林道には各所に寺山修司が残した詩の石碑もあるのですが、それよりも圧倒されるこの緑の輝き。
小鳥のさえずりも聞こえてきて、ここは日本なのかと思っちゃいますよ。
いやこれは動画でご覧いただいた方がよろしいかと。





裏手から小川原湖が一望できます。
いい天気。いい緑。いい鳥のさえずり。



いやあ…。

石碑を見に来たつもりが森林浴になっちゃいました\(^o^)/

こんな体験は50年生きていて初めて。こんなに美しい光景が日本にまだまだ残っていたのだと。
全ての感覚機能が喜んでいますよ。
で、もう少し奥へ行くともうちょっと大きいモニュメントがあるようですので行ってみたかったのですが、途中で何やら獣が通ったような足跡を見つけてしまいましたので、速攻で退散してしまいました(・・;)
そりゃいるでしょう。こんなきれいな森の中なんだから。ある日森の中熊3〇ですよ(byボキャブラ天国

建物に戻ってくると、建物の横にはイベントが開催できるスペースが設けられております。





いやあ。この森林浴は思いがけない旅のアクセント。
身体に思わぬご褒美がいただけました。

そろそろ時刻は午後1時。
それにしてもいい天気になってしまって、昨日の航海はなんだったんだ(・・;)





時間通りにタクシーが来てくださいましたので、今度は三沢駅まで送っていただこうと思います。
タクシーは小川原湖畔と米軍基地の間をするりとすり抜け、時折突然現れる住宅街をショートカットしながら三沢駅まで向かいます。
どうせ三沢まで来たのだから、三沢市の中心街を車窓で眺めても良かったのですが、方向が違ったようで、回ってもいいけれど出費は押さえたかったので、また今度ね…ということで。三沢市の中心街はも八戸と同じように、駅からかなり離れていて、路線バスでは…行けたのかな?
小川原湖畔も米軍基地の中にあり、湖畔の一番いいところが米軍に接収されているのは羨ましすぎて震えますw
言葉少なめなタクシーの運転手さんも「きれいなところだけアメリカが持って行っちゃった」とおっしゃっておられたのが印象的ですね。
途中で明らかにアメリカの映画に出てきそうなバイクとすれ違ったあたりも、三沢のハイライトかなとw

そんなわけで時間にして20分ほど。タクシーで三沢駅に送っていただきました。
4000円くらいだったかな。これはもう公共交通機関では行けないところに行こうとしたのだからこの出費はやむを得ません。



で、これも全く下調べしなかったからいけないのですが、タクシーが着くとほぼ同じタイミングで八戸行き普通列車が発車してしまいまして、次はなんとまあ90分ほど待ち合わせ時間が発生してしまうということで、ちょっと三沢駅でごそごそしましょう。
だったらタクシーの運転手さんに三沢市内をクルージングしてもらってもよかったかな。旅費に余裕ないけどw

…というところで、テキスト量があまりにも多くなってしまいましたので、今宵はここまでにいたしとうございます。

さて次回こそは最終回です。
それまでどうぞごゆっくりお待ちくださいますように。

(※この項続く)


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