歳を取れば、血管はどうしても硬くなり、細くなってきます。
脳の血流を維持しようとしたら、血圧を上げないわけにはいかない。
だから、年齢と共に血圧が少しずつ上がるというのは、当たり前のことです。
ある程度高くなければやっていけないから、上がってくるのです。
例えば、キリンはたいへん血圧が高い。
だいたい260/160mmHgだといわれています。
なぜそんなに高いのか。
頭の位置が心臓からあんなに離れた高いところにあるので、血液を頭まで上げるためには
それだけ血圧が高くなくてはならないからです。
われわれ人間の祖先は、太古の昔、 四つん這い生活をしていたときには、もっと血圧が低かったと考えられています。
直立二足歩行をするようになり、頭の位置が心臓よりもだいぶ高くなった関係で、血圧を上げなければいけなくなった。
血圧を高くする必要があるからそうなったのです。
それを下げてしまったら脳の血流が保てなくなります。
もちろん高ければ心血管系の合併症のリスクは上がりますが、他にもいろいろ不具合が出てくる可能性があります。
要は程度の問題です。
生物学的な仕組みから血圧が上がっていると思えば、むやみに血圧を下げたい、下げたいと考える必要はないのです。
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