７月２０日（２日目）
天狗ノ頭～不帰Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ峰～唐松岳～八方尾根
日の出の時刻になっても太陽が顔を出さない。
雲が広がる。 夏山独特の荘厳な朝の輝きとは出会えなかった。
空一面に薄い雲が広がっている。 バックは白馬鑓ヶ岳。
晴天なら天狗山荘前のテン場の右側からご来光が射す筈だ。残念。
縦走路を進み、後方を振り返る。
気持ちのよい尾根道だ。天気がよければ、
抜群の展望に爽快感は倍増するのだが・・・・・。
歩いてきた稜線を振り返りみる。
天狗ノ頭に到着。
いつもなら、紺碧の空に剱岳、立山、毛勝三山などがずらり眺められるのだが。
天狗ノ頭を下って直ぐのところで降り始めた。
本降りだ。カメラを仕舞う。 稜線はもちろんフラワーロードだが、
もはや写真を撮ることはやめた。
「天狗の大下り」は、語られているほど難しい場所ではないが、
さすがに雨で濡れているといつもよりは慎重に下った。
カメラを引っ張り出すのも面倒だし，濡らすのも嫌だたので写真は無し。
いつもならずっと剱岳の雄姿を右手に眺めながら歩けるのに
薄グレーの視界の中を辿るだけだ。
不帰Ⅰ峰。やや小降りとなったので、１枚パチリ。
山で雨具としてカッパを着るのは２年ぶりだ。あ～ぁ。
小降りになった時しかシャッターを切れない。
ありふれたクサリだが、こんな感じでⅡ峰へと迫っていく。
へつりの核心部は写真なし。（機会があったら、２年前の同コースの写真を）
この日初めてすれ違ったパーティ。
Ⅱ峰の核心部を通過すると現れるプレート。ほぼ中間点だ。
シロウマウスユキソウ
Ⅱ峰の北峰
↑ ↓ Ⅱ峰の北峰付近を通過する後続の山オンナ。
雨にぬれたチングルマの穂
花の終わった穂をつけたチングルマの群落。
雨に濡れてきらきら輝いていた。
Ⅱ峰の南峰。 Ⅲ峰はガスの中で、？？？で通過。
唐松岳山頂。 展望全くなし。
晴れていれば剱岳・立山。さらに薬師岳・水晶岳。はるかに鹿島槍・槍、穂高まで
見える。目の前にはボリューム感のある五竜岳が迫って見えるはずなのに・・・。
そそくさと山頂をあとに、八方尾根を下る。
丸山ケルンで休憩を取る登山者がちらほら。
だいぶ明るくなってきた。
ようやく花の写真を撮ろうかという気持ちになる。
小さい花だけど ユキワリソウ 発見！
ウツボグサの群落も目立つ。
立ち止まって見入ってしまうシモツケソウ。 ↑ 開花前の美しさ。
↓ 雨に濡れて花もふんわり感が不足。
＊
ウツボグサ
八方池まで来ると晴れてきた。
ここからは観光客の世界だ。すれ違う登山者も本当に少なかった稜線とは
うって変わって喧騒の中を行く。現実の世界に突如入っていく感覚だ。
青空の向うに唐松岳からの尾根道を振り返ってみる。
例年よりニッコウキスゲは、花数が多く、かなり楽しめた。
腰痛を再発させたこの山行。歩行にはさほど影響なかったが、
前かがみ＆その姿勢を起こす時、激痛が走る。
極めつけは、リフトやゴンドラの支柱の通過時だった。
ガタガタガタと揺れるたびに 悲鳴をあげていた。不規則な振動が地獄だった。
リフトやゴンドラから降りるときには、脂汗を流していた。
相対としては、展望、花の旬を捉えた満足度の高い山行であったが、
２日目に雨と霧で展望が得られなかったのが残念であった。
２００６年にも同じコースを歩いているので、比較、参考のために掻い摘んで
写真だけでも登場させておこう。
☆２００６年盛夏、今回と同じコースで２日目も晴れたので
（記事ＵＰもしてなかったので） 備忘録代わりに・・・。
この次の記事に、緊急ショートＵＰ．予定 よろしかったらご覧ください。
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さっそくブログ見にきました－
写真、素敵ですね
また北アの山行記録楽しみにしていますｗ
天狗の大下りは大登り…。
天狗山荘良い雰囲気の小屋でしたね、ここでテントを張りました。
雪渓があって水が豊富でした。
あの頃はデジカメも持ってなくて、インスタントのカメラも持って行かなくてすべて携帯撮影。
その殆どが保存出来ていないのでこうしてたくさんの写真を見て、あ～ここ通ったな～、こんな看板あったな～と見ていて懐かしかった～。
風景もお花の写真もすべて綺麗！
夏山最高！カモシカさん有難う！
腰の痛みそれほどまでに酷いとは…。
今でもまだ痛みますか？どうかお大事にして下さいね。
ようこそお越しくださいました！
北穂の小屋ではお話ができて楽しかったです。
大キレット越えの興奮・感動冷めやらずといった感じでしたね。
３０日のあの眺めは、まもなくＵＰです！
出張から戻っても忙しくて、宿題を抱えている感じです（笑
「馬の背」の写真は、拙記事２００７・９・６の記事からクリックで前に遡り ９・１の記事をご覧ください。私の足も写ってます。
２年前も私は今回と同じコース。
天狗の大登は未経験です（笑
＞雪渓があって水が豊富でした
あそこのテン場は、水には困らないね。こじんまりとしていていいですよね。
＞あ～ここ通ったな～、こんな看板あったな～と
拙い写真で喜んで頂けて光栄です。自分の歩いた道は感慨深く思い出に残っていますからね。
次の記事でここの晴天時の写真を出しますよ。
ご心配ありがとうございます。腰は普通に歩くのはＯＫですが、同じ姿勢を続けたり不用意な動きで痛みが出ます。でもね、もうゴンドラの振動の痛みはないです。
りんさんこそ何か悩みを抱えているようにお見受けしますが、・・・。何のお役にも立てませんが人生っていいときも悪い時もありますから。１０年前の私なんて何で？というくらいの時がありましたもの。
りんさんへ、心の奥からエール送りますよ！
白馬のお花といえば葱平とばかり思っていた私、来年は絶対ここ行きます、キッパリ！！
ところで、雨具、２年ぶりとは…さすがです。
それだけ、晴れ男って事ですね。
もしかして、大キレット越えをしたのですか？
羨ましいです。ぼくらは雷と強風で中止しましたから。
北穂の小屋に1回は泊まってみたいと思っています。
リフトの支柱のガタガタで腰が痛いのは
辛いですね～ぼくも一時スノーボードに凝った時があって
その時に同じ体験をしたことが有ります。
腰お大事に。。
東北の山のボリュームには及ばないと思われますが、そこそこいろんな種類の花が楽しめると思います。
葱平よりはもちろんいいですよ。
ただ、当たり年とハズレがありますから そこは自然。山の女神の微笑み次第です。
＞雨具、２年ぶりとは…さすがです。
そろそろ着ないと 着方を忘れちゃいますからね（笑
カモシカさんの合羽姿、ある意味貴重ですよね。
それにしても、いつ見てもいい写真ですね。
ホント、惚れ惚れしちゃいます。
ここの鎖場、まだ自分には早いかと思っているのですが、お花がたくさんなのでいつかチャレンジしてみたいです。
それより、腰の方は大丈夫ですか？
あまり無理なさらないでくださいね。
って、すでに大キレットに行かれたようですが・・・。
そのとおりです。ブログ初登場ですね！
今夏は天気が安定せず自宅待機で出遅れました。
おまけに出張が入り短い夏休みとなりました。
眺めただけです。
＞リフトの支柱のガタガタで腰が痛いのは
じもら～さんも同じ体験ありますか！
仲間、仲間。 腰はホント辛いです。
ボチボチ歩きます。
いえいえ、１００名山ハンターとかではないので、自分のお気に入りの山へ何度でも通うというパターンです。
レインウエアを着るのは好きではありません。
やはり青空がいいですね！
写真を褒めていただき恐縮です。２００６年版の快晴編も出ましたよ～！
ご心配ありがとう＝腰は小康状態です。
＞すでに大キレットに行かれたようですが・・
この件につきましては、間もなく記事がＵＰされます。うふふ。