対、麻生氏の話ではありません
有楽町で 福田康夫氏、総裁選前夜最後の街頭演説に遭遇。
いわずもがな、黒山のひとだかり。
***
こういう街頭演説で毎回 私が興味深いのは2点
1点目は、
演説で成し遂げたい「目的」に対する訴求の「仕方」
-つまり 演説するからには何かしらの着地点へ
大衆心理を煽動したいわけで
それを政治家独特のプロフェッショナルな手法でやってるはず
見極めたいポイントとしては主に以下3点
・「目的」
-直接言わないまでも、
その演説で何を達成しようとしているのか
・「演説の構成」
-いかに話を構成して、相手の心理に疑いの余地なく、
スムーズに浸透させようとしているのか
・「パフォーマンス手法」
-大衆心理を感情的に煽動するためのTIPSとは何か
2点目は、
1点目の「パフォーマンス」に対する大衆心理の動き方
-つまり、原因と結果が同時に見れるという点
残念ながら、「ほんとの『人となり』」を知りたかったりするのだが
演説見たくらいでは、見極められない。
**
話戻って、本日の福田氏
やはり、全体を通して、「やっぱり愚直な人なのね」「手堅いのね」という
信頼感を植えつけたい模様。
熱くもなく淡々とするでもなくただただ「愚直」イメージ戦略。
華やかさも消し、普通のグレーのスーツに、黒ぶちめがね。
これだけ政治家の周囲に イメージアナリストがいる中で
あえてやってるとしか思えない。
日本の中流サラリーマンをパロディ化したようないでたちともいえる。
おそらく、パフォーマンス華やかな対抗候補、あるいは最近の風潮に
「おなかいっぱい」感のある大衆心理へ、
古き良き日本的クレディビリティを植えつけたいのではないかと思う。
話の構成として参考になったのは、冒頭。
でました、まずは、深い深い謝罪から。
「みなさま方が、こつこつと若いころから積み上げてきた年金。
それは、政府を信じて来てくださった証。それなのに・・・」と陳謝が続きます。
「つかみ」は効を奏した模様。
大衆の最近の1番の「怒りポイント(=年金不正)」をのっけから
地味に深く謝られては
「この人、もしかしていい人なのでは。写メだけでなく話でも聞いてみようか」
的感情を誘います。みな静かに耳を傾けはじめます。
うまい。
そして、パフォーマンス方法。
冒頭から、深く謝ってるのかと思いきや、
トーンは一変
「政府はもちろんだが・・・君たちもしっかりしなさい」的な
するどい女王様(??)的モードに変わります。
「共生(=暗に格差をなくすといってるようだ)をするためには
ひとりひとりの自立が大事。
おとこも自立、おんなも自立をしなさい…」
と平易な言葉で鋭く言われちゃいます。
大衆の心理的には
安心して「そうそう、政府が悪いんだよ」と油断して聞いてただけに
急に矛先が自分に向いてきて
「ひぃ~・・・ そ、そうでやんした」的に 居住まいを正すわけです。
このごろの政治家は、口先だけ頻繁に謝るだけ謝る人が多い。
その中では 古きよきお父さん、あるいは上司的に見えて
「頼れるなぁ~(地味だけど)」と思うのです。
そして、きわめつけは橋本聖子氏の力を借りる。
突然、最後に
「みなさんで「がんばるぞー」コールをしましょう」と勢い提案されるわけです。
聴衆の9割以上は絶対
「なんでか、ただ有楽町をぷらぷらして 福田さんがいたから
写メでもとっとこう」的な足の止め方が多かったはずなのに
気がつけば、ほぼ全員
こぶしを高らかに上げて「がんばろうー」と言っちゃってます。
いったい、「何にがんばるのだ??」と冷静になる間も与えられず、
なんか、一体感とか味わされて
『なんかいい人だったね~。ちょっと感動ぉ~。』という
体験を持ち帰るのです。
いや、でも どう見ても
支持者でもない人たちが
コブシを上げて「がんばろぉ~!!」と気勢を上げてるのは・・・
福田氏の勝利(対 大衆) です。
とても勉強になりました。
彼は絶対「ニヒルなS」だと思う。
****
そんなに 福田康夫氏を凝視した私ですが 笑
正直、福田さんって
言ってることのうち 何がほんとで、
これから何をやってくれそうか を見極めるのは難しい。
それは、わたしのプライベートでだって
大して知りもしない人を きちんと見極めることは難しいのと同じだ。
また、よく知ってるはずの人に対しても
「他人にどんなことを聞かされようと、自分が直接見たものでしか判断しない」
と信念を貫くことが案外むずかしいなぁ~~と思うこの頃。
***
そんな多感なお年頃のわたし、
今日の1番の感動といえば、こっち! 笑
上記のことなど考えながら ぶらぶら歩いて帰る途中、
何気なく寄った
帝国ホテル横の カフェ・ア・ラ・ティエンヌで 遭遇した
100%キャンベル葡萄(岩手県紫波町)ジュース!
-岩手県紫波町・赤沢地区で大切に育てられた「キャンベル種」葡萄を
時間をかけて絞り、1年間熟成させ、その上澄みだけを集めた100%果汁。
↑これ!!
the 葡萄、very 葡萄 な濃厚さに感動いたしました。
香り高い
どなたか近いうち日比谷で打ち合わせするときは
この葡萄juice 行きましょう~! ニコ。
有楽町で 福田康夫氏、総裁選前夜最後の街頭演説に遭遇。
いわずもがな、黒山のひとだかり。
***
こういう街頭演説で毎回 私が興味深いのは2点
1点目は、
演説で成し遂げたい「目的」に対する訴求の「仕方」
-つまり 演説するからには何かしらの着地点へ
大衆心理を煽動したいわけで
それを政治家独特のプロフェッショナルな手法でやってるはず
見極めたいポイントとしては主に以下3点
・「目的」
-直接言わないまでも、
その演説で何を達成しようとしているのか
・「演説の構成」
-いかに話を構成して、相手の心理に疑いの余地なく、
スムーズに浸透させようとしているのか
・「パフォーマンス手法」
-大衆心理を感情的に煽動するためのTIPSとは何か
2点目は、
1点目の「パフォーマンス」に対する大衆心理の動き方
-つまり、原因と結果が同時に見れるという点
残念ながら、「ほんとの『人となり』」を知りたかったりするのだが
演説見たくらいでは、見極められない。
**
話戻って、本日の福田氏
やはり、全体を通して、「やっぱり愚直な人なのね」「手堅いのね」という
信頼感を植えつけたい模様。
熱くもなく淡々とするでもなくただただ「愚直」イメージ戦略。
華やかさも消し、普通のグレーのスーツに、黒ぶちめがね。
これだけ政治家の周囲に イメージアナリストがいる中で
あえてやってるとしか思えない。
日本の中流サラリーマンをパロディ化したようないでたちともいえる。
おそらく、パフォーマンス華やかな対抗候補、あるいは最近の風潮に
「おなかいっぱい」感のある大衆心理へ、
古き良き日本的クレディビリティを植えつけたいのではないかと思う。
話の構成として参考になったのは、冒頭。
でました、まずは、深い深い謝罪から。
「みなさま方が、こつこつと若いころから積み上げてきた年金。
それは、政府を信じて来てくださった証。それなのに・・・」と陳謝が続きます。
「つかみ」は効を奏した模様。
大衆の最近の1番の「怒りポイント(=年金不正)」をのっけから
地味に深く謝られては
「この人、もしかしていい人なのでは。写メだけでなく話でも聞いてみようか」
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うまい。
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冒頭から、深く謝ってるのかと思いきや、
トーンは一変
「政府はもちろんだが・・・君たちもしっかりしなさい」的な
するどい女王様(??)的モードに変わります。
「共生(=暗に格差をなくすといってるようだ)をするためには
ひとりひとりの自立が大事。
おとこも自立、おんなも自立をしなさい…」
と平易な言葉で鋭く言われちゃいます。
大衆の心理的には
安心して「そうそう、政府が悪いんだよ」と油断して聞いてただけに
急に矛先が自分に向いてきて
「ひぃ~・・・ そ、そうでやんした」的に 居住まいを正すわけです。
このごろの政治家は、口先だけ頻繁に謝るだけ謝る人が多い。
その中では 古きよきお父さん、あるいは上司的に見えて
「頼れるなぁ~(地味だけど)」と思うのです。
そして、きわめつけは橋本聖子氏の力を借りる。
突然、最後に
「みなさんで「がんばるぞー」コールをしましょう」と勢い提案されるわけです。
聴衆の9割以上は絶対
「なんでか、ただ有楽町をぷらぷらして 福田さんがいたから
写メでもとっとこう」的な足の止め方が多かったはずなのに
気がつけば、ほぼ全員
こぶしを高らかに上げて「がんばろうー」と言っちゃってます。
いったい、「何にがんばるのだ??」と冷静になる間も与えられず、
なんか、一体感とか味わされて
『なんかいい人だったね~。ちょっと感動ぉ~。』という
体験を持ち帰るのです。
いや、でも どう見ても
支持者でもない人たちが
コブシを上げて「がんばろぉ~!!」と気勢を上げてるのは・・・
福田氏の勝利(対 大衆) です。
とても勉強になりました。
彼は絶対「ニヒルなS」だと思う。
****
そんなに 福田康夫氏を凝視した私ですが 笑
正直、福田さんって
言ってることのうち 何がほんとで、
これから何をやってくれそうか を見極めるのは難しい。
それは、わたしのプライベートでだって
大して知りもしない人を きちんと見極めることは難しいのと同じだ。
また、よく知ってるはずの人に対しても
「他人にどんなことを聞かされようと、自分が直接見たものでしか判断しない」
と信念を貫くことが案外むずかしいなぁ~~と思うこの頃。
***
そんな多感なお年頃のわたし、
今日の1番の感動といえば、こっち! 笑
上記のことなど考えながら ぶらぶら歩いて帰る途中、
何気なく寄った
帝国ホテル横の カフェ・ア・ラ・ティエンヌで 遭遇した
100%キャンベル葡萄(岩手県紫波町)ジュース!
-岩手県紫波町・赤沢地区で大切に育てられた「キャンベル種」葡萄を
時間をかけて絞り、1年間熟成させ、その上澄みだけを集めた100%果汁。
↑これ!!
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香り高い
どなたか近いうち日比谷で打ち合わせするときは
この葡萄juice 行きましょう~! ニコ。