今日は心療内科の受診日でした。
クリニックの待合室には3人。
私と私と同じ長椅子に座っているおばあちゃん、そして少し離れた椅子に男性が座っていました。
おばあちゃんが私に話しかけてくれます。
「わたしね、4月に足の手術をしたの。」
ズボンを膝まであげると長さ10センチほどの傷がありました。
「それは大変でしたね。今もリハビリなどに行かれているんですか?」
そう尋ねると現在もリハビリ中とのこと。
「わたし孫娘が3人いるんだけど、一番上の孫が今度〇〇で結婚するのよ。」
「あらーおめでとうございます。〇〇で結婚式なんてオシャレで素敵ですね」
孫娘さんの結婚式の為に足のリハビリを頑張っているというおばあちゃん。
「(結婚式までに)この白髪だらけでボサボサの髪もきちんとしなくちゃねぇ。」
「でも…前髪だけピンク色に染めてる今の髪型もオシャレですね」
あら、そう?とほほ笑むおばあちゃん。
おばあちゃんはその後も家族のこと、亡くなったご主人のこと、お店を経営していた頃のお話を聞かせてくれました。
「ずーっと立ちっぱなしでお仕事をされていたから、足を痛めてしまったんですね。」
「そうねぇ…(お店を建てるために)借金もあったしねぇ。今はリハビリと月に2回ここ(心療内科)に来るのが日課になったわねぇ。お陰様でずいぶん歩けるようになったの。」
そうこうしているうちに私の診察の番が回ってきました。
「今日も暑いですけど、お散歩するには気持ちのいい季節になりましたね。お大事になさってくださいね」
そう言って私は診察室に入りました。
帰る時も会計をしている私の姿をずっと見ていてくれたのか、おばあちゃんの方を見ると目が合いました。
「ではお先に失礼します」と会釈すると、おばあちゃんも微笑みながら会釈をしてくれました。
ふと考えてみると、コロナ禍になってから、心の病気になってから…、家族以外の人とあまり話さなくなりました。
一期一会で出会った人と何気ない会話をする。
相手の人の笑顔を見ると私まで嬉しい気持ちになる。
日常のほんのささいな一コマでしたが、なんだか心がほわっとあったかくなるような出来事でした
いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
以前Twitterか何かで見かけた言葉が深く心に残っています。
昔、おばあちゃんに「道を尋ねられるような人になりなさい」と言われたことがある。道を聞かれるということは、服装や髪型がきちんとしていて、表情が穏やかで姿勢が良くて、優しさの中にどこか頼れる雰囲気を持っているということ。おばあちゃんが伝えたかったのはきっとそういう意味だと思う。
今回の件とは少し違うかもしれません。
たまたま私がおばあちゃんの隣に座っていたこと、たまたま待合室にあまり人がいなかったこと、などの“たまたま”が重なっただけかもしれませんが、おばあちゃんが私に気さくに話しかけてくれたのが本当に嬉しかったです
この度のような「出会い」がある度、かめこさんは少しずつ「こうありたい」というご自身に近づいていくと、勝手ながら思います。
僕もかつて、燃え尽きていた時期、出会いを避けていました。
ある時、これは…!という出会いがありました。
その時も正直、しんどかったです。でも、思い切って自分の首根っこをつかみ(苦笑)扉を開けた(行動した)。
そのおかげで、今の自分があります。
かめこさん始め、ご家族のご多幸、心より祈念しています。
コメントありがとうございます。
母親との事、ママ友との事…。「人間関係」がうまくいかず「人と心を通わせるのが怖い」と思う時期もありました。
でも今はその人の全てを受け入れなくてもいいのかな。それが原因で私の心が押しつぶされるくらいなら無理して「人付き合い」なんてしなくてもいいのかな…と思うようになりました。
そんな私ですが、やっぱり人の笑顔が大好きです。これからも「一期一会の出会い」を大切にしていこうと思います。