朝がまた来る

旧ブログ名「母のようになりたくないのに」です。
毒親、ママ友、育児、病気のこと…40代パート主婦が呟いています。

「女性蔑視」と聞いて思い出す出来事。

2021-02-12 22:34:29 | 日記

会社勤めをしていた頃。

勤続5年くらいの社員を集めた「自己啓発セミナー」に強制参加させられました。

宿泊施設がある研修センターのようなところに行って1泊2日の研修でした。

当時私は仕事も私生活も余裕のない毎日を過ごしていて、この研修に行くのも正直気が重かったのを覚えています。

私の両親⑨ - 母のようになりたくないのに

詳しくはこちらをご覧ください

 

研修内容は…自分の性格を自己分析したり

憧れの人物のどこに惹かれているか発表したり

5年後、10年後の未来予想図を考えたり

グループディスカッションをしたり…

講師?セミナー会社の社員?の方が妙にテンションが高くて「この人のテンションがしんどい…」と感じました

一番「嫌だな~」と思った作業が「今後会社の中で自分がどのようなことをしていきたいか」をフローチャート形式で書かされて、後日上司とフィードバックをする…という、当時の私には地獄のような内容の作業でした。

当時私は仕事に対して「前向き」な気持ちをほとんど持っていませんでした。

とにかく「ミスをしないように」「自分が測定した結果を疑われないように」とビクビクしながら仕事をしていました。

仕事に対して「やりがい」も感じていませんでした。

本当は進学したかった。自分でお金を貯めてでも進学したかった。

就職だってやりたい職種があった。内定ももらっていた。

だけど、母の反対で進学できなかった。内定も辞退してしまった。

何より母がパチンコで作った借金を返していかなければいけなかった。私のアパートと父の住む実家を行ったり来たりする母を支えていかなければいけなかった。

「仕事」は「借金をかえすため」「生きていくため」のものでしかありませんでした。

そんな気持ちで仕事をしていましたが、それでも誠心誠意与えられた仕事と向き合っていたと思います。

妙にテンションの高い講師?が「さぁさぁ!みなさん!どんどん書いていきましょう!」と進める中、私なりに「これから仕事とどう向き合っていきたいのか」を考えてフローチャートを作成しました。

一緒に研修を受けていた男性社員が「もし、上司とのフィードバックで不都合がおきたらどうすればいいですか?」と質問しました。

すると講師の人がホワイトボードに自分のメールアドレスを書きだし「どんな相談にでものりまーす!」と。

 

数日後。課長と係長と私とのフィードバックがありました。

私が研修で作成したフローチャートを眺めながら課長が一言。

「フッ…随分“前向き”なフローチャートだね(笑)」

鼻で笑いながら言われました。

「まぁ~若い人に意欲向上させるための研修だからね(笑)」

「実際はここまで(仕事をやりたいと思って)ではないでしょう?(笑)」

確かに好きでやっている仕事ではありませんでした。自分の性格に適性した職種でもありませんでした。

でもここまで蔑まれるような言い方をされて本当に悔しかったです。そしてそんな上司に対して「そうですね…はは…」と笑って誤魔化した自分が本当に本当に情けなかったです。

「ミスをしないように」「自分が測定した結果を疑われないように」そう思いながら仕事をこなし、

3時のお茶くみ、コピー用紙の補充、就業前の拭き掃除、ゴミの取りまとめ…

誰が決めた仕事でもないのに、就業規則にも記載されてないのに、当たり前のように「女性社員がやる仕事」。

突発で試作品を持ち込んできて、予想していなかった測定数値を見て「これ本当ですか?」とあからさまに不機嫌になったり、感情的になったりする男性社員もいました。(そうすればぺーぺーの私ではなく、キャリアのある班長が測定してくれると思っているからです。)

 

いま、ニュースで取り上げられてる「女性蔑視」や「ジェンダー議論」

個人的な考えですが、正直なにもかも「平等」にするのは難しいと思います。

男性だから、女性だから…とか関係なく、人には「個性」があり「適性」もあります。

なぜ「保育士さん」や「看護師さん」は女性が多いのか。

なぜ「消防士さん」や「職人さん」には男性が多いのか。

でも、女性の職人さんもいます。男性の保育士さんもいます。

ゆえに「問題」や「壁」が発生します。

「平等」ではなく「公平」ではダメなのかな…。

下の子に「どうして勉強しなくちゃいけないの?」と聞かた時「大人になった時に“職業カード”をいっぱい持ってた方がいいじゃん」と言いました。

将来子ども達がどの“職業カード”を差し出しても「公平」な目で見てくれる世の中でありますように。。。

 

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研修&フィードバックが終わって数日後。一緒に研修を受けた男性社員が「あのメールアドレスにメールしたら(届かず)返ってきちゃったよ」と教えてくれました。なんなの!?あの珍妙ハイテンション講師!!

そして、翌年から研修自体がなくなりました。本当にもう!!なんなの!?

「なんなの!?」と言えば。。。オリパラ問題も「なんなの!?」だらけでした。

エンブレムの盗作疑惑があったり、国立競技場のデザインが変わったり、マラソンのコースが札幌になったり…

そしてあの発言。今までも数々の失言がありましたが、ソチ五輪の時の大!大!大!!失言以来、心の底から嫌いな人になりました

「ついうっかりペロッと失言」ばかりしちゃうなら、公の場所には立たず、お家のひろ~いリビングで革張りのソファにゆ~ったりと座って、ブランデーグラスでもクルクル回しながら、テレビに向かってやいのやいのと“お呟き”になったほうがいいと思います。その方が誰も傷つかないと思います。

あとSNSで「#わきまえない女」を見たとき、秀逸なハッシュタグだなぁと思いました