ケメコ通信ブログ版Ⅲ

みなみ西陣のおっさんのひとりごと

「タイシン」ってご存知?

2005-10-10 07:19:59 | 京都&いろいろ情報
昨日の京都はさわやかな青空の下で各地区でピストルの号砲とマーチの音楽と歓声が聞こえました。そうです。区民運動会の集中日でした。

区民運動会って言っても行政区分としての「区」ではなく
正確には「小学校区」の町内対抗の運動会です。
小学校へ通う学区の運動会です。

わが町待賢小学校区はなんと第51回目の区民運動会です。
1年に1回の開催ですから少なくとも51年前
1954年、昭和29年からのカウントです。

京都市には戦後の市政を推進するために様々な組織が作られました。
「シセイキョウリョクイイン」(市政協力委員)と
「ジュウフク」(住民福祉連合協議会)
それと「タイシン」(体育振興会)などです。

それに婦人会や消防団などの組織が加わり
これらが中心になって各町内会が各種の活動をサポートします。
ボス的存在や寄付金などの不透明なウワサも絶えずあります。

51回を誇る待賢学区運動会は現在32町内中20町内の参加です。
数年前に統廃合されて学校としては無くなってしまった待賢小学校の
今からみるとなんと狭いグランドに各町内のテントがグルッと囲みます。

ぼくはケメコはうすに帰ってきて今年で3回目の参加です。
綱引きと玉入れに引っ張りだされました。
3年前は町内会長をさせられたので自動的に参加でした。

今年、参加者を見ていて小さい子供の数が増えているような気がします。
小学生以下の子供たちの競技があるのですが
延々とつづいて予定を超過していました。

ここ最近、京都市は少子化を受けてかなり強引に小学校の統廃合を進めました。
結果、できた小学校が「御所南」とか「西陣中央」とか「二条城北」という
まるで新幹線の駅名みたいな小学校です。

ところがバブルが割れて塩漬けされていた土地が持ちこたえられなくなり
比較的小さなマンションが町中に安価に建設され売り出されました。
それを購入したのが若い夫婦たちです。

やがて彼らは子供を生み育てはじめました。
そうして西陣地区では生徒が増えて反対に教室が足りなくなっています。
わが町内もマンションは建っていませんが町家に住む若いカップルが増えています。

今年引越しして来て初めて参加した、お隣のテントのカップルは
「メチャクチャ楽しい!来年は絶対練習してがんばります!」って言っていました。
ベビーチェアーで眠る赤ちゃんもいて、町内のおばさんたちが「カワイイなぁ」とあやします。

見上げると青空にうすい秋雲、そして万国旗がはためきます。
「平和でんなぁ。よろしおまんなぁ」
「今年もまた負けてしもうたけどこの子供たちの5年後で楽しみでんなぁ」

今日のケメコ通信ブログ版の写真は「第51回待賢学区区民運動会」です。

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