goo blog サービス終了のお知らせ 

-アラジンストーブ メンテナンスと販売- 暮しの道具とストーヴ『KEM-G』

芯上下式石油ストーブのメンテナンスと在庫ストーブのご紹介などなど
(石油機器技術管理士の資格を取得しています)

#0153 真岡の骨董市に出始めましたの巻

2021年04月20日 | 日記
先月3月から、真岡の骨董市に出店し始めました。






大前神社の境内での骨董市が元々のものだそうですが、

今は開催中止になっていて、

神社の道を挟んだ、

向かいの広い駐車場で開催されている骨董市です。


狭山からは片道100キロと、それなりにあります。

でも、新4号国道のおかげで助かってます。


出店2回目ですので、まだまだ新米ですが、

ストーブに関心のある方がけっこうお見えになり、

楽しい時間を過ごさせていただいてます。



さて、桜前線も北海道まで到達し、

まだ4月半ばだというのに、今日は25度超えの夏日予報。


そろそろストーブも’’夏眠’’の季節です。


ここ数年使い続けて、そろそろメンテナンスをとお考えの方、

次のシーズンまでに、サッパリ綺麗にしませんか。


持参、引き取り、宅急便、

お預かりする方法はご相談で。


メンテナンス費用などお気軽にお問い合わせください。
ご連絡お待ちしいたしております。


石油機器技術管理士の店 KEM-G

kem-g@ezweb.ne.jp
090-9380-0821


#0152 最も頑固な芯固着と格闘の巻

2021年03月20日 | 日記
いろんな芯固着を扱ってきましたが、

ベスト(ワースト?)3に匹敵する、それはそれは頑固な固着に

出会いました。


今回、東松山市のS様からお預かりしたアラジンは、

お父様から譲って貰ったというシリーズ#37。

外見は大きなダメージもなく、良好なコンディション。

ところが、ところが、芯が固着。

S様もご自身で固着外しにトライされたものの、

ギブアップされて、KEM-Gにお声がかかりました。


固着外しのいくつかの方法を試しましたが、

ウンともスンとも動きません。


最後の手段として、最も手間と時間のかかる

芯を削り取っていく方法に変更。


1日3時間の削り取り作業を3日続け、

合計約9時間かかって、ようやく固着外しに成功。

削り取った残骸がこちら。



新潟、加島屋の鮭のフレークではありません。


いやいや、今回は頑固でした。


他のメンテナンスもしっかり仕上げ、

最後に綺麗な青い炎を確認。




まだ肌寒さの残るタイミングで、

無事にお納めできました。


芯固着でお困りの方、

ご相談ください!








#0151 久しぶりのブログ再開の巻

2021年02月13日 | 日記
随分と長らくブログをお休みしておりました。

楽しみにしていてくださった皆様、大変お待たせいたしました。

また再開いたしますので、どうぞ宜しくお願いします。



さて、2月6日土曜日に桐生骨董市に出店してきました。


私の出店する区画には梅の木があり、既に小さな花が。




寒いよぅ、と言っているのは人間様だけ。

春の準備は着々です。



シリーズ37のメンテナンスをお引き受けした群馬県のI様。

無事に整備を終え、お引き渡しを終えました。


使い始めて、愛猫がストーブの周りでのんびりと

過ごすようになったのは、とてもホッコリする光景なのですが、

あまりに近寄りすぎて、シッポが焦げてしまったとのこと。


なんとかしないと、とご相談をいただきました。



大袈裟なストーブガードは想定されていらっしゃらない様子

でしたので、#39のチムニーガードが流用できるのではと

思いつきました。


今まで一度も試したことがなかったので、

多分大丈夫だろうとは思いつつ、

微妙なサイズの違いもあり得るかも、と少し心配。


やってみました。




ピッタリです。


次回の骨董市でお譲りする予定。

これで、猫も安心してグズグズできますね。





#0150 致命傷シリーズ最終回 #15の芯上下機構 ネジ山の摩耗の巻

2020年03月01日 | 日記
致命傷シリーズの最終回

今回も対象はシリーズ#15


芯を上げ下げする仕組みはシーソーと同じと書きましたが、

ツマミを回す左右の回転運動をシーソーの端っこを上下させる運動に

置き換えるのが、この仕組みです。




ツマミとくっついている軸の内側にネジ山が切ってあり、

ツマミを回すことでシーソーの端っこについているネジが

入ったら出たりするわけです。


このネジの山が摩耗して減ってしまうと、

摩耗した部分で滑ってしまって、上下の動きが止まってしまいます。


過去にこの症状でギブアップしたのは2台。

どうにも手が届かない位置です。


ツマミをクルクル回していると、抵抗感がフッと無くなって

芯の動きが止まる時は多分この症状。

静かに最期の時を待つしかありません。


前回のネジ陥没は目で見て分かるので、

ネットで買う場合でも、なんとか見極めることはできるはずですが、

この症状は売主が正直に言ってくれないと分かりません。

ジャンク品につきノークレームノーリターンとなっていたら、

諦めるしかないケースです。


できるならば、自分の手でツマミを回して確認したいですね。





さて、コメントをいただいたヒロシさん。

ご質問にお答えします。

まずは写真をご覧ください。




ネジの部分のタンク内側です。

シーソーの支点部品はタンクに溶接されていましたが

外れてしまっています。

その部品にナットも溶接されていて、この溶接は外れていません。


もしお手持ちのアラジンで、支点部品とタンクの溶接が外れかけていたら、

ネジを取ったことにより溶接が完全に外れてしまう可能性があります。


うまくいくかどうかは難しいところですが、

私ならば写真のような治具(取り敢えずブラシを曲げて作ってみました)を使って、

溶接が外れるのを防ぎながら、ネジを外してみることに挑戦すると思います。




でも、この方法は手が二本しかないので、一人では難しいですね。

ご参考になりましたでしょうか。


















#0149 致命傷シリーズ その2 #15のネジ陥没の巻

2020年01月27日 | 日記
致命傷シリーズの第2弾。

今回と次回は#15の致命傷について。





 
芯を上げ下げするツマミの上にちょこっと写っているネジ。

今日のテーマです。


#15の芯が上下する機構は以前にもご紹介したことがあるように、

「シーソー」の仕組みです。

写真がコレ。




ツマミの上に写っていたネジは、ちょうどシーソーの支点にあたる部品を

固定するためのネジで、芯を上下させる機構のカナメとなる部分です。


ツマミをグルグルと回していき、芯が上がりきったり、下がりきると

もうこれ以上はムリだよという感じで、ツマミの回りかたが重くなるのですが、

それを無視して回し続けると、支点の部分に強い負荷がかかります。


あまりに強い負荷がかかると、先程のネジがタンクを突き破って、

陥没してしまうのです。


その状態がコレ。



薄い真鍮の板を突き破ってしまいました。

タンクの内部はこうなっています。


たったこれだけで、支点が固定されています。


そしてタンクの内側には手が入らないので、この陥没は修理ができません。

イコール致命傷。お手上げです。

この症状、結構あります。



ネットオークションで#15を買おうとしている方にアドバイス。

出物の#15が見つかって、競り落とそうと思っても、

このネジの部分の写真が掲載されていない場合は、写真を見せるよう

リクエストしてください。


確認せずに競り落とし、届いてみたら壊れてた。

ノークレームノーリターンと書いてあるので泣き寝入り。

そういう話をよく聞きます。


どうぞお気をつけください。




さて、コメントでお問い合わせいただいた方、

お待たせいたしました。


芯を上げ下げするツマミと軸、そして軸の先端の歯車までの一連の部品は

取り外すとこうなっています。




先端だけアップにすると、




歯車の内側にもネジが切ってあり、軸に取り付けたあと、更にナットで

締め付けて歯車が緩まない構造になっています。


お困りの症状がどのようなものか分からないので、

この情報がお役に立つかどうか分かりませんが、

何かの参考になればいいな、と。


それでは今日はここまで。