川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

観音さま

2008-12-27 06:55:28 | 友人たち
 朝から寒さが身にしみる一日でしたが昼前に東京に出かけました。内モンゴルから来て数年になるというMさんが社会福祉の現場で働いてみたいというので知人を紹介するためです。友人たちは忙しい年の瀬の昼休みを私たちのために割いて応対してくれました。
 Mさんは元もと高校の先生をしていましたが日本に留学して臨床心理学を学びました。将来内モンゴルに帰り、学んだことを生かしたいと考えています。多民族化が進む東京の中で言語の壁に悩むマイノリティーのカウンセリングに従事して学びを深め、実践力を高めたいのでしょう。
 内モンゴルでもモンゴル族は少数民族で、圧倒的な漢民族文化の前に言語の命すら危うくなっているようです。砂漠化の進行や貧富の差の拡大という問題と相まってMさんの危機意識と使命感は強くなっていくようです。

 帰りの電車の中でモンゴル民族文化基金という団体があることを教えて貰いました。パソコンで検索してみると理事長さんの文章が目にはいってきます。アイヌの国会議員だった萱野茂さんの生涯とその仕事を話題にして(ぼくとしては励ますつもりで)別れました。今日の友人たちとの出会いが新しい展開につながればいいのですが…。

 モンゴル民族文化基金
http://www.mongol-ncf.com/youkou/aisatu2003_1.htm

 Mさんと別れたあと最近お母さんになったばかりのTさんを訪ねてお祝いをいってきました。生後50日くらいになった心海(ここみ)ちゃんはぼくの腕に抱かれて2時間近くも過ごしました。ときどき笑顔をみせてくれます。べろを唇の間に突き出すこともあります。観音さんのようだと思いました。
 Tさんは今、都心のど真ん中のお母さんの家に帰っています。マンションの9階です。3歳の時からここで育ったと言います。買い物に街に出るとなかなか帰ってこられないそうです。昔の知り合いの近隣の人たちがTさんと心海ちゃんを見つけて盛り上がってしまうからです。ここにそのような村があるなんて…意外ですが嬉しい話でした。誰にも積極的に接するTさんの人柄にもよるでしょう。
 Tさんとそのお連れ合いは共に24歳、Tさんのお母さんは48歳、心海ちゃんは0歳。この家族はふた周りずつ違う子(ねずみ)ばかりだそうです。
 年の瀬にめでたい親子に会うことが出来ました。ぼくの生徒だった人ではもっともわかいお母さんです(多分)。心海ちゃんがおしっこで目覚めたところでお母さんに帰しました。元気いっぱいに泣き、ミルクをぐいぐいと飲みました。健やかな成長を祈ります。また、ね。

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