月刊安心新聞で神里氏が書いていたので、気になった点を箇条書きにしてみた。
★これほどまでに政治の責任が重い季節を私たちは知らない
☆都合よく物事を解釈するのは禁物
★最悪の事態を想定するのは、日本人は不得手
☆ポストコロナソサエティーを
今の政権や政治・社会にグサリと刺さる言葉ばかりだ。軽薄短小という言葉があるが、今正に、その人物が国を動かしているという最悪のタイミングである。『何が緊急事態』なのかをずっと考えているが、結論はいつも、『あんたがトップに居ること』が『緊急事態』に帰結する。
都合よく解釈するのは天下一品である。そして、1月の下旬には最悪のシナリオから準備を開始していなければならなかっただろうが、実際はどうなんだろう。内閣危機管理監という者は、「(国民の生命、身体又は財産に重大な被害が生じ、又は生じるおそれがある緊急の事態への対処及び当該事態の発生の防止のこと)を統理することを職務とする」とあるように職務を遂行したのかはなはだ疑問である。、、、これ以上は言うまい。
リスクマネジメントは、最悪を想定して今どうするべきかを導き出す手法である。簡単に言えば、運よく合格するだろうか?と考えるのではなく、このままでは合格できないだろう。どうやったら合格するかを考えることだ。また、上手く説得出来てOKが貰えるかもしれない。悪い事ばかり考えるのはよそう。と考えるのではなく、NOを貰ったらどうするか。別の方法を考えておくか。はたまた、NOだったら、それはそれで甘んじて受けよう。そして、それが自分の今後にどう影響するのか。自分はどうあるべきか。を、その事態が来る前に客観的に冷静に準備しておくことである。
この新型コロナウイルスは、恐らくは中韓ではなく欧米に近い状況に進んでいくのではないか。だとすると、『他者に学ぶ』べきものはなんだ。そして、その先に待ち受ける未来はどうなんだ。今の政権や都知事にはそれすらない。まだ、あの忌まわしいオリンピックを1年後に開くことだけを夢見ているピーターパンである。
IOCバッハ会長は、ドイツの元フェンシング選手であり弁護士である。今回の処理を見ても、弁護士ならではの仕上げを気にする性分が出ていた。財政的にも日本人の想いにも配慮した決定であったように思う。だが、オリンピックの精神からはとてつもなく逸脱したものだった。この人が会長だったことが不幸だった。即ち、今年後半から来年にかけて再びアスリート達の苦悩と混迷が噴き出すからである。
安心新聞は、事程左様に思いがけない視点で論じることが多く、危機に瀕してもなんとなくほっとさせてくれるところがある。