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外国人労働者の拡大 、、、えっ、何この新聞の書き出し

今朝の新聞の一面見出しに、「外国人労働者の拡大 賛成が急増」とあった。
嘗て労働者だったからだろうか、『労働者』=働かされる人間という意識がどこかにある。”資本主義社会はすべて商品である”という内容で展開する資本論を思い出しながら、”外国人”という差別とまでは言えない枠組みで呼称しながら、その実、汗水流して働いてもらうだけでいいという本音がどこかあるのではないか?と勘ぐる言葉に聞こえてくる。

日本列島は特殊である。ユーラシア大陸から孤立した島国である。それも地殻変動によって切り離された結果である。だから、世界でもトップクラスの災害列島でもある。そういう環境下では”井の中の蛙”といわれたように、外に対して閉ざされた文化をも併せ持ち、それが福となって固有の文化を生み出しているけれど、内側ではいろいろな障壁を築いて選別する歴史をも併せ持っている。

職場に買い物に訪れるお客さんにも、相当数の外国人が入り混じっている。特に有色人種といわれる人たちや近隣諸国からの人たちが多い。そんなショッピングセンターで”いたずらされる迷惑なお客さん”は殆ど日本人である。外国人の人たちはほんとうに礼儀正しい。そういう経験からして、外国人労働者というような言い方には何かわだかまりがある。

昔の日本では、食糧難から南米の海外移民が国策として取られていた。そのことからしても、今の働き手だけを呼び込む政策には納得がいかない。労働者不足は、身の丈を超えた経済政策の結果で、そのあおりで過疎地が全国に広まっている結果である。GDPとか先進国とかに惑わされ、国家としてのバランスを大きく欠いてしまった日本は、あの福島原発事故にみられるように、お粗末な安全管理のもとに日本列島自体が傾いているように思えてならない。どうしても働き手が欲しいなら、アメリカではないが移民政策に舵を切るべきであろう。いつまでも唯我独尊では、あの戦前の神の国のように再び焦土化するリスクが潜んでいる。
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