CHAINSAW ART JAPAN・ケイジの仕事記録

木を切るチェンソーで木彫刻。チェンソーアートジャパン・ケイジの仕事などを記録したブログです。

ドイツ・オランダ出張彫刻の旅 その5 ~オランダ彫刻編3~

2018年08月11日 | 2018ドイツ・オランダ紀行

オランダでの彫刻最終日 7月14日 土曜日
作品はほぼ完成していたので、記念撮影が中心。
それでも夕方近くまで何かとかかった。
この日、全ての荷物を車に積み込み、ドイツ・テューリンゲン フロリアン氏の自宅まで6時間かけて帰った。
1年ぶりにフロリアン氏の自宅についてまずはホッとした。  <続く>







各作品の紹介

私、ケイジの作品

 ちなみにこの人です。

フロリアン氏の作品


サイモン氏の作品


リカルド氏の作品


イゴー氏の作品


サンダー氏の作品


リック氏の作品


アンドレ氏の作品


ミーシャ氏の作品



サイモンの作品とは隣同士




(オランダ本編はこれで終了)







ドイツ・オランダ出張彫刻の旅 その4 ~オランダ彫刻編2~

2018年08月11日 | 2018ドイツ・オランダ紀行
7月11日 水曜日 オランダでの彫刻作業日 第2日目から 7月13日 金曜日 第4日目まで
この3日間はほとんど同じような流れなので一喝してまとめたい。


※この写真は4日目の朝の状態です。

その前にそもそもアムステルダム近くの小さな街の彫刻テーマパークとは具体的にどこで、何という施設なのか。自分自身もこの辺りでようやく実態がつかめてきた。
まずは場所だが、ガーデレン(Garderen)という町であり、どの程度の広さがあるのか分からない。名称は今だ何と読むのか分からないが「't Veluws Zandsculpturen」というらしく、読めるところだけで判断すると「砂の彫刻園」ではないかと思われる。(お願い:オランダ語が分かる人が居ましたら教えてください)そしてその彫刻のほとんどがレンブラントの絵をモチーフにした作品である。レンブラントの名画を立体化したテーマパークであり、実数は分からないがかなりの人が観光に訪れている。ここまで彫刻の数があると確かに見応えがある。当然入場料が必要で、子供が4.5ユーロ、大人が9.5ユーロ。(日本円で500円と1000円というようなイメージ)


また、これはオランダの特徴だと思うが、福祉の観点がしっかりしており、車椅子の方や障害を持った方に対するシステムが全てにおいて充実している。また私たちのようなVEGAN食を求める人にも即対応できるようにメニューが用意されている。




※ランチで出てくるヴィーガンハンバーガーのパティ


彫刻作業は夜遅い割に朝は早くから始まる。朝8時30分ぐらいからはじめて良く、コンペティション(競技)ではないので厳密に決められていない。それまでに朝食を済ませ、各々現場に向かう。その時間帯は観客は来ておらず、集中して彫刻できるが、施設のオーナー(噂ではメイヤーだと言うがこのメイヤーというのが町の首長をさすのか、この施設のオーナーのことなのかが分からない)直々にコーヒーを入れてくれて、それをいただいてからの作業となる。
結局9時ぐらいからのスタートとなる。
10時には観光客が来始め、バスなども次々と到着する。自転車で来る人も多く、年齢層も幅広いが、やはり圧倒的に高齢者が多い。



2日目作業写真







現地名アイシャと呼ばれるジャーマンオーク(どんぐり)はオーク種の中では比較的柔らかく、加工しやすい。刃のりが良く、日本のクスノキの削り具合と似ている。それでも結構硬いので、手首を痛めないように注意が必要である。

3日目作業写真









4日目作業写真





10:30ぐらいには一度休憩が入り、12:00過ぎにはランチタイム、15:00過ぎにはコーヒーとオヤツが届く。その後、夜8時ぐらいまでカービングしても良い。夜8時は日本の5~6時ぐらいの感覚である。1日が長く感じる。



13日 金曜日ぐらいになるとそれぞれの作品はほぼほぼ完成に近くなる。この施設に飾られ、多くの観光客に見られるものなので、それぞれが念入りに仕上げている。





不断と変わらない仕事と生活状況がここは本当にオランダなのか?と思えてしまうぐらい、来たことの無い国にいる実感がわかない。
しかし、この風車などを見れば少しはオランダを感じる事ができた・・・かな?あと、野ウサギが異常に多い所だ。





<続く>

ドイツ・オランダ出張彫刻の旅 その3 ~オランダ彫刻編-1~

2018年08月10日 | 2018ドイツ・オランダ紀行
7月9日 月曜日 オランダに入国、と言っても国境でチェックを受ける訳でも無く「あれ?もうオランダ?」って感じで自然に入国。去年のオーストリア、イタリアもそうであったようにEU加盟国は既に国境チェックが無い状態だ。いちいちパスポートを見せなくても良いので楽ではあるが、国をまたいだ間隔が無いので、残念な感じもする。
オランダはアムステルダムの近くの街で、その目的地は何と「彫刻のテーマパーク」だった。そこには兵庫県多可町で行ったイベントの巨大な結果とも言うべきものが存在していた。多可町ではイベント名を「チェンソー彫刻コレクション」として、将来的に彫刻の集積地のようなものを想像した。それがここには既にあるのだった。しかも砂の彫刻もある。真に思い描いたものだった。
とりあえず現地に入り、夕食は近くのレストランへ。そこでイギリスのサイモン・オ・ルーク氏やフェイスブックで友人になっている腕利きのチェンソーアーティストたちと合流した。
サイモンが居るので更に多可町の延長上のような気さえする。













久々に会う仲間、初めて会うFB友達たち


夜10時を過ぎても明るい。


※多可町の取組については以下をご覧ください。
https://blog.goo.ne.jp/keijikidokoro/s/%E5%A4%9A%E5%8F%AF%E7%94%BA

※ちなみに今年の多可町のイベントは9月15日(土)から17日(月祝)までの3日間、
ラベンダーパーク多可で開催されます。

7月10日 火曜日 オランダでの彫刻作業日 第1日目

ここでは主催者が敷地内に持っているアパート?がチェンソーアーティストたちの宿舎となった。我々夫婦、フロリアン、サイモン、リカルド氏(エクアドル出身ドイツ在住の彫刻家)、イゴー氏(ロシア出身ドイツ在住のチェンソーアーティスト)、アンドレ氏(ドイツのチェンソーアーティスト)、ミーシャ氏(ドイツのチェンソーアーティスト)の8名が暮らしながら作品を彫る。期間は今日から14日 土曜日までの5日間である。







そしてその題目が何とレンブラント 夜警の立体化であった。
参加アーティストはこの他に地元で活躍する兄弟チェンソーアーティスト、サンダー・ブーム氏とリック・ブーム氏。彼らこそ今後、世界的にトップを行くチェンソーアーティスト兄弟だと確信した。その他、タマ君というマルチ・アーティストや彫刻村の社員の若者がヘルプに入ってくれている。
何の予備知識も無いまま、即仕事に入るあたりがいかにも私たちの旅らしい。苦行スイッチをカチッと入れて彫刻にとりかかる。レンブラントの夜警の立体化という壮大なテーマで、その中の一人を彫りあげる。誰を担当するのか皆で話し合って決める。私は指をさして話をする黒服の男性を彫る事になった。
材木も結構大きなジャーマンオーク(アイシャ)だ。さあ1日目はどこまで行けるのか。
ちなみにチェンソーなどは全てフロリアン氏からのレンタルである。
(日本国内で多い質問がチェンソーなどは持参するのかという質問が多いが、空輸できないので現地で用意するしか方法が無い)















<続く>