CHAINSAW ART JAPAN・ケイジの仕事記録

木を切るチェンソーで木彫刻。チェンソーアートジャパン・ケイジの仕事などを記録したブログです。

ドイツ・オランダ出張彫刻の旅 その8 ~インターフォレスト・ミュンヘン編3~

2018年08月13日 | 2018ドイツ・オランダ紀行
インターフォレスト2018ミュンヘン ハスクバーナブース編 その3

インターフォレスト3日目 7月20日 (金曜日)~22日(日曜日)

インターフォレストに来て3日目から最終日までのまとめ。
基本的にイベントは始まってしまうとある程度パターン化される。
このインターフォレストでは朝早く朝食をホテルで済ませ、会場に車で移動する。
開場前に準備設営をし、開場と同時ぐらいに公開彫刻を開始する。
午前11時頃から1回、午後4時頃から1回の超クイックカービングショウを行う。
夕方6時から7時ぐらいに片づけしてホテルに帰る。
その後ハスクバーナ社の方とディナーする。
おおざっぱに言ってしまえばこんな感じである。
それでも、やはり壁は自分達がドイツ語がほとんど分からないということ。
お互い不慣れな英語で会話するしか情報の伝達ができず、あとは感覚でしかない。
それでも何とか、この仕事は評判良く終了したと思っている。

20日 金曜日にはまずイーグル作品を彫る。これも即売れてしまった。今回の公開制作の作品は販売可能で、勝手に観客に売ってよしという設定。これも観客サービスのひとつである。19日に粗彫りしてあった小さなフクロウも仕上げとともに売れた。







20日 金曜日の超クイックカービングショウ 1回目では犬の全身四本足に挑戦したが10分もかかってしまい、出来もイマイチ。でもハスクバーナさんからプレゼントされた観客はたいへん喜んでいたようだ。午後4時 2回目のショウは無難な所で「刀」。これは3分でOK。プレゼントされた若いハンサムな男の子はどうやらWLCハスクチームのどこかの国(スペイン?)のエースらしい。とても喜んでくれた。







21日 土曜日には少し雨も降り始めた。馬の頭部を彫りあげ、午前中の超クイックカービングショウでは写真のような木をテーマとした作品をつくった。5分まではかからなかったが3分以上は必要だった。







21日 土曜日、午後からの超スピードカービングショウでは、初めてフロリアン氏とのコラボショウを行った。3分では終わらず5分強かかってしまったが、作品の出来も良く、スピード感も迫力もあったと思う。見ている方もドキドキしたようで拍手喝采であった。










今回、何と言ってもこの超スピードカービングショウでのこのスタイルが何よりの収穫だ!
息のあった2名のチェンソーアーティストで繰り広げる短時間で観客を魅了する。ステージショウには持ってこいの内容。(ただし、日本国内ではコストに会わない可能性有り。)

このショウの後、注文されたオオカミの遠吠えを彫ってあくる日(最終日)22日に仕上げて納品した。







最終日 22日日曜日は朝から大雨。雨が降らず乾いていたので恵みの雨ではあるのだが、イベントを直撃した。この日予定していたフロリアン氏とのコラボショウは中止。客足も少なく、早めの撤収となった。日本の林機展のように雨の影響で地面がドロドロになることはなかったが、舗装されていても多くの水たまりができ、「あ~やはり林機展なんだな~」と思ってしまった。


フロリアン氏はこの数日でこんなにサッカー関係のキャラを彫った!


馬は部長にプレゼント。


最後の方で紹介された方はWLCドイツチームの監督さんだそうで、過去には何度もチャンピオンになられた方だそうです。



この日も片づけ次第、5時間かけて帰宅するという強行手段であった。
後に待つバッケンのことは何も知らされずに・・・。

インターフォレスト2018ミュンヘン ハスクバーナブース編 <終了>

<続く>

ドイツ・オランダ出張彫刻の旅 その7 ~インターフォレスト・ミュンヘン編2~

2018年08月13日 | 2018ドイツ・オランダ紀行
インターフォレスト2018ミュンヘン ハスクバーナブース編 その2

インターフォレスト2日目 7月19日 (木曜日)



この日、暑かった。人も多かった。日本だと木曜日は人出が少ない感覚があるが、どうもドイツ近辺では木曜日の人出は多いように思える。原因は知らない。とにかく来場者が多い。本当なら何もしなくても良いハズが、今日からカービングをすることになった。どうせ会場にいるのであれば少しでも彫らなくては。ハスクバーナさんからもOK出ていることだし。

フロリアン氏は昨日彫ったドイツのサッカーチームの監督を仕上げる。私はエアブラシで少しだけお手伝いした。
私の初作品はオオカミの遠吠え。最近得意である。こちらは公開彫刻という形でほとんどを充電式チェンソーで彫りあげる。













今日は午前1回、午後1回の超スピードカービングショウでステージへ。急に決まったことで3分以内の出し物ということで羽根とナイフを彫り、その場で観客にプレゼントした。ウケは上々で、ハスクバーナさんも喜んでくれた。ということでこれから毎日行う事になった。




※作品の写真を撮り忘れ、かすかに写っているものを引き延ばしたのでこんな感じ。

本日は何となく夜はビッグパーティだと聞いていた。夕方からどうも会場ブースの様子がおかしい。何度もケイタリング会社の車が来て何やら運び込んでいる・・・。まさか、この会場でパーティ?って思ったらその通りであった。日本では会場に残ってお客さんの接待パーティは普通しないのだが、ドイツではこれも当たり前のようで、各メーカが企画し、お得様を招待してのパーティが各ブースで展開されている。!!ビックリ仰天!!
でも良いな~この雰囲気!開放感抜群である!
お得意さまたちはハスクバーナのディーラさんたちのようで、素敵なお得意さまたちばかりでした。

















パーティが終わったのは夜10時を過ぎていた。


<続く>

ドイツ・オランダ出張彫刻の旅 その6 ~インターフォレスト・ミュンヘン編1~

2018年08月12日 | 2018ドイツ・オランダ紀行
インターフォレスト2018ミュンヘン ハスクバーナブース編 その1

インターフォレスト2018 ミュンヘン
2018年(平成30年)7月18日 水曜日~7月22日 日曜日までの5日間、ドイツ・ミュンヘンのメッセ会場で開催の林業機械展示会。屋外会場と屋内会場に分かれ、たいへん大きなイベントである。



■準備~移動 7月17日(火曜日)

オランダから無理矢理帰って、2日間だけ家族サービスして、そこからミュンヘンで開催される日本で言う林機展に出発する。そうそう、フロリアン氏には今年の春に生まれた4人目の男の子がいる。そりゃ家に帰りたいわな。でも仕事が立て込んでいてそれもなかなか許されない。
この無理矢理なスケジュールは日本人である私たちにはたいへん刺激的だ。

フロリアン氏の第4男子カシミア君


17日は準備・積込して、即ミュンヘンまで走る。16日 日曜日の夕方に材木をカットし用意した。その材木だけでももの凄く重い。ジャーマンオークは重いのだ!車はその重量でかなりヤバい状態。


またまたアウトバーンを今度は南へひた走り、ミュンヘン市内へ。・・・・・工事渋滞などでなかなか会場に入れない。何とか会場に入れたのは夕方5時過ぎ。そこから材木やチェンソーなどを搬入し、明日からここが仕事場となる。楽しみだ。会場もデカい!







搬入が終わって、ドイツ・ハスクバーナさんが用意してくれたホテルへ。



夕方、ハスクバーナさんの社員の方々と懇親ディナーのハズがゆうだちに降られ、レストラン屋内がいっぱいとなってしまい、部長さんと我々はそのレストラン、その他の社員の方々は別のレストランに移動していって一緒の食事はできなかった。ミュンヘンの有名な巨大ビールを呑み、ベジタリアンメニューを食べ、そのままホテルに戻り死んだように眠った。疲れが・・・貯まっている。溜まるのがお金なら良いのに・・・。







■インターフォレスト1日目 7月18日 (水曜日)

いよいよインターフォレスト2018ミュンヘンの開催日!まずこれが無いと会場に入れない。紙っぺらだが結構厳重なセキュリティ。


朝早くから会場入りし、準備する。ハスクバーナブースでは朝礼・注意事項などがあるが、言葉がさっぱり分からないので内容も分からない・・・。まあ常識的に行こう。


どちらかというと私は飛び入り的な扱いなので、基本的に土,日の2日間、短い時間でカービングショウと公開制作をすれば良いと言われていて、それ以外はインターフォレストを楽しんだり、ミュンヘン市内の観光に行けば良いと言われていた。
そんな訳なのでとりあえずインターフォレスト自体を徹底的に周り情報を集めようと考えた。

最初は屋外しか見えておらず、あれ?日本の林機展とたいして変わらないか?と思えたが、屋内会場があり、その中にも多くのブースがあった。それまで併せるとかなり広いし、ブースも多い。チェンソーメーカはハスクバーナとスチールしか出展しておらず少し残念だった。日本の林機展よりも大型林業機械に特化した感じを受ける。屋内会場では森林の多面的な紹介とそれに関わるNGOやNPO、関連企業のブースも多い。1日歩き回るとかなり足が棒状態になる。初日、日本人には誰一人会わなかった。









こういう民俗衣装を着たおじさんたちも多い。






今回のイベントで特徴的なのは林機展でビールが普通に振る舞われること。さすがはドイツって感じである。どこのブースでもという訳ではないが、飲食ブース以外でも出展者ブースにカフェが併設してあり、コーヒーや軽食、ビールが振る舞われている。
ハスクバーナのブースでもオリジナルラベルを貼った地ビールが飲み放題だ。軽食やコーヒーなどもあり、ハスクのマークが入ったメイド服?を来たアルバイトの女性たちが忙しく動き回る。本出展では最新型のチェンソー572XPの集中的なPRや、充電式各種、新型バッテリー、草刈り機系のもの、ワークウエアなど多彩に展開。ファンショップではカタログに載っていないオリジナルウエアなどの用品がその場で購入できるので大人気だ。















初日はフロリアン氏のみが公開制作した。会場内でチェンソーアート実演はハスクバーナでけのようで、実演時間中は大人気である。





今から考えると初日は来場者も少なめでブース見学もしやすかった。ただし、今年のドイツの夏は異常に暑い。日本でも異常な暑さだと伝わってきているが、ここ2年ほど連続で来たドイツは涼しかった。昨年まではフリースがいるぐらいだったのに今年は真夏まっさかり!世界的な暑さ更新だったようで、北極点でも30度あったと言うニュースが!これは本当に異常だ。冗談ではなく一人ひとりが日々の選択を大きく変えないと地球上に暮らせなくなるかも。・・・なんて言っても無駄とばかり今回のドイツでは思い知らされることになる。



夜はまたハスクバーナ社の部長さんとディナー。昨日のお店に再度伺う。雨も降らず、外の席で巨大なデザート(名物らしい)まで出てきた。



お店で唯一のヴィーガン料理だった。





<続く>